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カテゴリ(明治文学)の投稿一覧

田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.20 9:56
二十三天長節には学校で式があった。学務委員やら村長やら土地の有志者やら生徒の父兄やらがぞろぞろ来た。勅語の箱を卓テーブルの上に飾って、菊の花の白いのと黄いろいのとを瓶かめにさしてそのそばに置いた。女生...
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田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.18 9:32
二十一秋は日に日に深くなった。寺の境さかいにひょろ長い榛はんの林があって、その向こうの野の黄いろく熟した稲には、夕日が一しきり明るくさした。鴻こうの巣に通う県道には、薄暮はくぼに近く、空車からぐるまの...
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田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.17 10:32
二十男生徒女生徒打うち混ぜて三十名ばかり、田の間の細い路みちをぞろぞろと通る。学校を出る時は、「亀よ亀さんよ」をいっせいにうたってきたが、それにもあきて、今ではてんでに勝手な真似まねをして歩いた。何か...
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田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.15 10:52
十八暑中休暇はいたずらに過ぎた。自己の才能に対する新しい試みもみごとに失敗した。思いは燃えても筆はこれに伴ともなわなかった。五日ののちにはかれは断念して筆を捨てた。寺にいてもおもしろくない。行田に帰っ...
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田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.13 10:02
十六暑いある日の午後、白絣しろがすりに袴はかまという清三の学校帰りの姿が羽生の庇ひさしの長い町に見えた。今日月給が全部おりて、懐ふところの財布が重かった。いま少し前、郵便局に寄って、荻生君に借りた五十...
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田舎教師 田山花袋

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.8.8 9:04
十一「どうぞ一つ名誉賛成員になっていただきたいと存じます……。それに、何か原稿を。どんなに短いものでも結構ですから」清三はこう言って、前にすわっている成願寺じょうがんじの方丈ほうじょうさんの顔を見た。...
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蜘蛛の糸 芥川龍之介

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.6.30 13:23
三御釈迦様おしゃかさまは極楽の蓮池のふちに立って、この一部始終をじっと見ていらっしゃいましたが、やがて犍陀多かが血の池の底へ石のように沈んでしまいますと、悲しそうな御顔をなさりながら、またぶらぶら御歩...
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樹木とその葉 なまけ者と雨 若山牧水

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.6.16 14:22
降るか照るか、私は曇日を最も嫌ふ。どんよりと曇つて居られると、頭は重く、手足はだるく眼すらはつきりとあけてゐられない樣な欝陶しさを感じがちだ。無論爲事は手につかず、さればと云つてなまけてゐるにも息苦し...
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樹木とその葉 空想と願望 若山牧水

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.5.26 10:19
噴火口のあとともいふべき、山のいただきの、さまで大きからぬ湖。あたり圍む鬱蒼たる森。森と湖との間ほぼ一町あまり、ゆるやかなる傾斜となり、青篠密生す。青篠の盡くるところ、幅三四間、白くこまかき砂地となり...
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千曲川のスケッチ 島崎藤村

諒観さん
諒観 さんのブログ [カテゴリ:明治文学
2017.5.17 10:27
私の同僚に理学士が居る。物理、化学なぞを受持っている。学校の日課が終った頃、私はこの年老いた学士の教室の側を通った。戸口に立って眺めると、学士も授業を済ましたところであったが、まだ机の前に立って何か生...
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