姨捨山人 さん
姨捨山人さんの投稿
絶滅が心配 ツツザキヤマジノギク
昨年訪れた時は沢山咲いていましたが、先日訪ねた時は無残にも数えるほどの株しか残っていませんでした。ツツザキヤマジノギクは、ここ天竜川の河川敷、支流の小渋川(未確認)にしか生育していません。一旦川が増水すると根こそぎ流されてしまいます。
ちょっと古いですが、長野県のレッドリスト(2014年版)では絶滅危惧種IA類(近い将来に野性での絶滅の危険性が極めて高い種)でヤマジノギク、カワラノギクと同様に指定されています。

花はノギクの中では比較的大きく、白に近い色から薄紫まで変化に富んだ植物で綺麗に並んだ筒咲きの花は、他の花が枯れる中健気に咲くツツザキヤマジノギク可愛いでしょう?

筒咲きの様子は、個体間ばかりでなく同じ株や茎から筒状、舌状と異なっていたり、同じ花の半周で異なるなど、花の姿は変化に富んでいます。
さらに言えば、花の径が5cm位~2.5cm、花の色も前記のように変化が著しいです。

この植物はとても謎の多い花です。
➀この花の形態(大きさ、色、筒咲き)の多様と不安定さ。
➁母種は誰なのか、何故河原にしかないのか?
➂他県のツツザキヤマジノギクと同じものか?
④以前山麓に咲いていたものと同種か?
まだどれも謎は解けていません。
地元の方が保護のためテープで囲って保護していた場所もこの有様です。昨年の状態(まだ蕾ですが沢山の株)と今年の状態(砂に覆われ見る影なし)の比較です。


花の草丈は30~120cm。レキ(礫)河原(石で覆われた河原。開発や治水事業により全国的に面積が減少している)に自生します。写真は昨年の物で開花前の株で見ずらいです。こんな石ころの場所に咲くのだと知っていただけたらと思います。

この河原にはツメレンゲ、カワラサイコ、丸い巣を作るカヤネズミなどの動植物が生息する自然豊かな所ですが、地元で保全活動をしているにもかかわらず外来種の侵入、自然の猛威にさらされているのが現状です。多様な花の様子をご覧ください。
少し離れた場所にかろうじて咲いていた唯一大株のツツザキヤマジノギクです。種を沢山作ってほしい。

小雨の中健気に咲いていた薄紫の可憐なノギク。

筒咲きではありませんが、「私もツツザキヤマジノギクです」と言っているよう。



風が吹き揺れてピントが合わないので手で押さえ片手でパチリ。

その他。(同じようなものでゴメンナサイ)



小雨の天竜川です。諏訪湖の釜口水門を源流とする天竜川は明石、木曽の両山脈の急峻を流れ、たびたび濁流の洪水をおこし暴れ天竜と言われています。

毎年今頃ツツザキヤマジノギクの観察会(研究者から植物の詳しい説明も聞けます)が開かれますが今年はコロナ禍で中止になるのでしょうか?
ちょっと古いですが、長野県のレッドリスト(2014年版)では絶滅危惧種IA類(近い将来に野性での絶滅の危険性が極めて高い種)でヤマジノギク、カワラノギクと同様に指定されています。
花はノギクの中では比較的大きく、白に近い色から薄紫まで変化に富んだ植物で綺麗に並んだ筒咲きの花は、他の花が枯れる中健気に咲くツツザキヤマジノギク可愛いでしょう?
筒咲きの様子は、個体間ばかりでなく同じ株や茎から筒状、舌状と異なっていたり、同じ花の半周で異なるなど、花の姿は変化に富んでいます。
さらに言えば、花の径が5cm位~2.5cm、花の色も前記のように変化が著しいです。
この植物はとても謎の多い花です。
➀この花の形態(大きさ、色、筒咲き)の多様と不安定さ。
➁母種は誰なのか、何故河原にしかないのか?
➂他県のツツザキヤマジノギクと同じものか?
④以前山麓に咲いていたものと同種か?
まだどれも謎は解けていません。
地元の方が保護のためテープで囲って保護していた場所もこの有様です。昨年の状態(まだ蕾ですが沢山の株)と今年の状態(砂に覆われ見る影なし)の比較です。
花の草丈は30~120cm。レキ(礫)河原(石で覆われた河原。開発や治水事業により全国的に面積が減少している)に自生します。写真は昨年の物で開花前の株で見ずらいです。こんな石ころの場所に咲くのだと知っていただけたらと思います。
この河原にはツメレンゲ、カワラサイコ、丸い巣を作るカヤネズミなどの動植物が生息する自然豊かな所ですが、地元で保全活動をしているにもかかわらず外来種の侵入、自然の猛威にさらされているのが現状です。多様な花の様子をご覧ください。
少し離れた場所にかろうじて咲いていた唯一大株のツツザキヤマジノギクです。種を沢山作ってほしい。
小雨の中健気に咲いていた薄紫の可憐なノギク。
筒咲きではありませんが、「私もツツザキヤマジノギクです」と言っているよう。
風が吹き揺れてピントが合わないので手で押さえ片手でパチリ。
その他。(同じようなものでゴメンナサイ)
小雨の天竜川です。諏訪湖の釜口水門を源流とする天竜川は明石、木曽の両山脈の急峻を流れ、たびたび濁流の洪水をおこし暴れ天竜と言われています。
毎年今頃ツツザキヤマジノギクの観察会(研究者から植物の詳しい説明も聞けます)が開かれますが今年はコロナ禍で中止になるのでしょうか?
このような野菊の類は日本古来の秋の花でいいですね。 これらがだんだん少なくなるのは盗掘に原因があるのではなく、河川の上流の河岸工事の為もあるようです。 本来の姿である土塁ではなく、コンクリートで固める方法は水を保留する余地がなく真っ直ぐ下流へと運んでしまいます。 いつか双六小屋の小池潜氏(双六共和国に参加したとき)が言っていた言葉が忘れられません。 民営なら橋を造るのになるべく川幅の狭いところを選ぶのに国は広いところを選び蛇行すのではなく流れを真っ直ぐにしたがる。
先日亡くなったにコル氏もずいぶんこの件では行政とやりあったようです。
お早うございます!
いえいえ、こちらこそご返事遅れてすみません。
間違っていたら御免なさい。コル氏とは、我が愛するC.Wニコルさんのことですか?年も血液型まで同じ惜しい方でした。役に立たない私の方が生きながらえています。
お説の通り、あまり自然に逆らはない方が賢明だと私も考えます。ちょっと筋が違うかもしれませんが・・・。
私も、山登りが出来なくなったら?信越トレイルに挑戦しようと考えています。
天竜川の河原ではよく遊んだものです。
私の疎開先は飯田市街下茶屋、もう合併でないかも(^^♪
どこかの伯父さんが肥溜めを天秤でかづいて土手を上がったりしていたことが
思い出されました。
おはようございます!
手前の松川町での散策でしたが、飯田へも山登りで行くこともあります。
貴方のいらした鼎下茶屋(?)チャンと残っていますよ。どこへも行きません。
疎開していた子供の頃、沢山咲いていたツツザキヤマジノギクに逢っていたかもしれませんね。
腰でリズムをとりながら天秤棒を担いでいた長閑な田舎の風景を思い出させて頂きました。
ツツザキヤマジノギクを中心に天竜川河川敷の植物の生態を
ご紹介いただき大変参考になりました。
また天竜川の源流が諏訪湖の釜口水門にあるとのことを解説頂き
さっそくWEBで釜口水門を見て6個ものゲートがある大規模な水門
であること、そして諏訪湖には31の河川が流入するが、流出河川は
天竜川のみである~とのことも知り良い勉強をさせて頂きました。
お訪ね頂き、拙いブログをお読みいただき有り難うございます。
私は珍しいツツザキヤマジノギクも好きですが、路傍に咲く薄紫の野菊がもっと好きです。
天竜の舟下りも紅葉の季節おすすめです。船頭の回し者ではありませんが・・・。
ツツザキヤマジノギク以前から見たいと思っていました
大鹿村へ行くときいつも思い出し
今年こそはと思っていましたが今の体調では
残念ながら機会のないまま終わるかも・・・
気弱なことをおっしゃらず元気になって是非実物のツツザキヤマジノギクを見にいらっしゃってください。
ホテイラン さんの平癒を祈っています。可愛いランのお話聞くのを楽しみにしています。