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真田の郷巡り―⑦

姨捨山人さん
姨捨山人 さんのブログ[カテゴリ:散歩
2022.11.9 15:22
 間が開き過ぎました。前後の関連が分かりにくいと思いますがお許しください。しょっぱなから卑猥(私はそうは思っていません)な画像をお見せすることになりますが併せてお許し願います。

 以前上田七不思議で「瀧宮神社の片目魚」の記事を書きましたが、右に並びで「大慧山瀧水寺(だいえいざんりゅうすいじ)」があります。正応3年(1290)頃の創建と言われ、隣の龍宮神社の別当寺院として祭祀を取り仕切っていたと言うことです。
 懸造(かけずくり)の観音堂には、以前訪れた「岩井観音堂」のご本尊「十一面観世音菩薩」が祀られています。永観年間(983~985年)、恵心僧都が自ら彫り込んだと伝えられています。





 瀧宮神社の左には「陽石神社」、鳥居の扁額は「男石大明神」。随身門(寺院の仁王門)でしょうか両側に神様はおられませんでした。小さいながらも拝殿があり、中を覗くと数多くの男根と絵馬が奉納されており、縁結び・子孫繁栄・五穀豊穣などの祈願と、願いが叶ったお礼の印があり、金山神社(神奈川県のかなまら様)の文字も見られ、市の有形民俗文化財に指定されています。



 小さな拝殿の横に更に小さな拝殿、中を覗くと、たくさんの陰石。たぶん男石神社に新しく付け加えられたのだろうと思います。


 ここから少し市内方向に下ります。戦国時代北信濃を支配していた「村上義清」の山城「砥石城」へ登ります。武田信玄と村上義清の合戦、上田原の合戦に続き、砥石城攻めも信玄の負け戦、世にいう「砥石崩れ」2度の敗北です。そのあと武田二十四将の一人「真田幸隆」が一兵も損じることなく、知略で砥石城を奪取しました。

 登山口を少し登ると「櫓門」見晴らし台にもなっています。まだ標高は低いですが、市内が一望できます。



 なだらかな松林の中を20分ほど歩くと、砥石城と米山城の分岐に出ます。採る気はありませんがマツタケがあるか目をキョロキョロします。


 先に難登と思われる「砥石城」へ向かいます。ロープあり、登るものを拒む270段の階段、途中には自然石を削った石段もあります。何が「15分」かよ。ヽ(`Д´)ノプンプン



 砥石城跡に到着。富士見100景の標柱、ほかの説明板などを見て回り、市中の一部を遠望します。ここで終わりと思いきや、「本城へ至る」の標識。




 短いですが一旦ロープを伝って下ります。「切岸」の説明板、本城の大手口の説明板、本城跡と言われてももう一つ理解できません。





 まだ先がありました。「桝形城へ至る」の標識。桝形城に着いたという感覚は皆無。真田の郷の景観が懐かしく見るだけで満足。登頂15分は詐欺、往復なんだかんだ小一時間かかりました。昔、矢の矢柄に使われた「矢竹」も栽培されていたのでしょうかたくさん生えていました。




 米山城へ向かいます。「武者道」と巻き道の「姫道」があります。勿論「武者道」を上りますが、ロープ沿いの坂は傾斜が表現できませんでした。


 城跡には「村上義清」の碑、馬の背から白米を流し、水に見立て水があることをアッピール(アピール)した「白米伝説」が城(米山城)の名になったとも言い伝えられています。


 帰り道麓の「望富山陽泰寺」へ寄りました。白鳳十一年(六八三)高僧泰澄が庵を結んだのが創立の基だそう。真田の祖先海野氏の開基と言うことで真田の「州浜紋」が掲げられていました。


 ざっとでしたが真田が上田城を築城し大名になる前の真田の郷の豪族の足跡を巡ってきました。郷を網羅したわけではないので、折に触れ上小便りとして補っていこうと思います。7回にわたってお訪ね頂き有り難うございました。
まるえ79チャコ羊蹄ビッグパパ信々亭@スズジイ@☆ 福 老(ふくろう)おかしホテイラン柚月 24人がいいねと言っています
コメント
topkatさん
topkat さんのコメント
2022.11.10 18:23
姥捨山人さん、こんにちは。

まあしかし、、山また山の奥深くですね、お城を築くということはこのようなことなのでしょうか、、。
よくぞ、今もなお、木造の建物が手入れをされて残ってるものと感心いたします。
これも、地域、地元の人たちの誇りなのでしょうね、素晴らしいと思います。

’’矢竹’と’は初めてです。
山頂からの眺めも良いですね、私なら、やはり、‘’姫道’’お弁当持って、一日がかりの山登りだろうな。

どの回も、すべて個人的には見えず知らず解らない旅でしょうが、とても興味深く拝見させていただき、良い勉強になりました。
ありがとうございました。
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チャコさん
チャコ さんのコメント
2022.11.9 15:40
ご苦労様です。 すごい道のりですね。 それなりの収穫は多々ありますが、私など見ただけで引き返しますよ。
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姨捨山人さん
姨捨山人 さんの返信コメント
2022.11.9 18:29
チャコ さん
こんばんは!
有り難うございます。年には勝てず息を切らせながらの山里歩きでした。改めて近くの山坂の道を歩きながら知らないことが沢山あることに気付きました。

以前は車での見学で見落としていたことが何と多かったことか。今までお読みいただき有り難うございました。
1人がいいねと言っています
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