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海食崖さんの投稿

一人旅ふたたび4-3-2(宇野と直島)

海食崖さん
海食崖 さんのブログ[カテゴリ:旅・自然・歴史・風土
2018.4.25 14:17
当方の不注意により、途中でブログが切れてしまいました。
すみません。
どうも直島にある銭湯の名称が引っかかったようです。(絵文字が問題か)
再度途中からですが・・・

近くに直島銭湯と言う施設がありました。アーティスト大竹伸朗氏による実際に入浴できる美術施設との触れ込みですが、どうでしょうか。訪れた時は閉まっていました。



次に本村地区に向います。
ここには安藤忠雄の設計によるミュージアムや家プロジェクトがあります。

ANDO MUSEUMです。

玄関は木造の古民家風で、壁にはこんなデザインが施されています。

玄関をくぐり中に入ると、どっこい打ちっぱなしのコンクリートの空間が広がる不思議な建物です。切り出した細長い窓があったり、地下に向かう階段が続いていたりします。

次に家プロジェクトに向います。
家プロジェクトとは、住まなくなった古い民家の内部空間を使い、それぞれのアーティストが作品化しており、共通チケットを購入し6軒ほどを回る仕組みになっています。何れも内部撮影は禁止です。
いくつか紹介させていただきます。何れも写真は外側のみで申し訳ありません。

石橋です。
中は千住博氏の襖絵があり、木の床の広い空間と外の景色の一体化、対比が作品の意図かと。家プロジェクトの中では、一番日本的な空間でした。

はいしゃです

ご覧の通り、外側はかなり朽ちていますが、出来た当時は非常にモダンな建物だったと思われます。中は大竹伸郎氏の作品で、壁や床全体に重厚な色使いのペインティングが施され、廃船部品があったり、自由の女神像が天井一杯に収まっていたりと言った空間で、2階に上がると自由の女神の顔と相対します。

碁会所です

庭に面した6畳ぐらいの畳の上に椿の花が散らばって置かれています。須田悦弘氏の作品です。庭とのセットで見てくださいと言うのでしょうが、正直よくわかりませんでした。

角屋です

木造建築の中に入ると、空間の床が浅いプールのようになっており水が張られています。室内の壁にそって設置されたベンチに腰をおろしてみます。
水を張ったプールの底にいろんな角度の数字が色んな色で無作為に点在し、1から9まで素早く点滅しています。
少し暗めの照明と木造建築とプールの点滅数値がうまく調和し、なかなかいい感じでした。

南寺です

右側の板壁に沿って中にはいります。
この施設のみ入場制限、時間制限があり、15分毎に最大30人がまとまって四角い建物の中に入ります。
中は真っ暗で、上下左右、足元も見えません。
確か京都の清水寺でも同様の施設があったと記憶しています。
入場者は入り口から壁伝いに手でその感触を確認しながら、案内人のオジサンの指示に従って、見えないまま、恐る恐る進みます。
私が入ったグループはほとんどが外国の方々でしたので、このオジサンの少し変な英語での説明に促されて入りました。
一人ずつ一列になって進むのですが、手探りの壁が直角に曲がっていたりして、よくわかりません。
歩くスピードも人それぞれなので、前の人にぶつかったりもします。
少し行きますとどうも足元にベンチがあるようで、そこに座るように促されます。
オジサンが、見えなくてもずっと目を見開いて前を向いて7分程度じっとしているようにと指示します。
少しざわざわしていた暗黒の空間が急に静かになります。
私も指示されたとおりに、見えない中、目を見開いて静かに時を待ちます。
そのオジサンによると、人の目は暗闇になれると次第に見えるようになって来るとの事。
私は少々視力が弱くなっており、視神経の数?も減っているかも知れないので、本当に見えるのか、じっと待っても、妄想のようなものが浮かんでくるだけでしたが、くだんのオジサンが少し右に首を向けろと言うので、そのようにすると、暗闇にうっすらとスクリーンのようなものが前方に見えるようです。
立って前に進むように促され、足元が見えない中、スクリーンを頼りに、他の人との接触に気を配りながら、おずおずと前に進みます・・・


本村地区の様子を少しカメラに収めてみました。



英語表記が目立ちます。

お金を置いてください・・・ですか。木の箱の中に入れるのかな



さて、本村地区を後にして、美術館のあるエリアに向います。このエリアにはベネッセハウスミュージアムや地中美術館があります。

ベネッセミュージアムへの道はベネッセが運航するシャトルバスか徒歩のみの入場となるので、これを諦め、「地中美術館」を目指すこととしました。

ここ地中美術館は、ガイドブックに載っている外観写真によりますと、小高い山の緑の中に、所々コンクリートの屋根と吹き抜け空間があるような構造が見て取れます。

駐車場に車を置いて、駐車場に併設されていた案内書で入場券を買い、美術館の入り口までだらだらした坂を上ります。道の両側にはよく手入れされた花々がきれいです。

地中美術館の入り口です。

上下白のユニフォームの若い女性が立っています。ここから先は建物の中は勿論、外観全体が芸術作品の為、写真撮影はご遠慮願いたいとのこと。

禁止事項を遵守したので、ここから先の写真は一枚もありません。
建物自体は安藤忠雄氏の作品で、コンクリートむき出しの地下3階です。
中々分かりにくい構造になっており、促されるまま入って行くと先ずはグッズを販売しているエリアに出ます。入口?から人がどんどん出てくるので、出口と間違えたのかと錯覚してしまいます。

ウォルター・デ・マリア
エレベーターで地下3階に下りると、大学の階段教室のような空間が現れます。
ウォルター・デ・マリアの「タイム・タイムレス・ノータイム」と言う作品です。
長方形で椅子のない階段教室のような空間の中ほどに2メートル強の黒っぽい球体がおかれ、両側の白い壁には金箔を施した木製の彫刻が所々幾何学的に張り付いています。屋根は長方形に真ん中が切り取られ、光が差し込む光景になっています。
やはり入り口と階段教室(私が勝手にそう呼んでいるだけです)の中ほど右側の壁の所に、上下白のユニフォームに身を包んだ若い女性が立って案内兼警備を行っています。
日の出から日没の間、作品の表情が刻々と変化していくとの事ですが、一日中いるわけにはいかないので、どうでしょうか。

クロード・モネ
地下2階に移動するとモネの部屋があります。
靴をスリッパに履き替え入室します。
作品は5点で、かなり大きなものです。
地中にありながら、自然光のみで鑑賞できる所がポイントで、作品に合わせて部屋のスケールが設計されているようです。

ジェームス・タレル
3つほど作品があるようですが、一つはよくわかりませんでした。下調べもしていませんでしたし。逆に言いますと、何も感じなかったと言う事でしょうか。

いま一つは四角いコンクリートの壁で仕切られた屋外空間、屋根がないので、そのまま青い空が見えています。四角に囲まれたコンクリートの壁にそってベンチが設置されていたように思います。
空をキャンバスに見立てるのでしょうか。伸びやかな空間・・・と思ったのですが、逆の見方をしますと、空しか見えない監獄的世界では。
阿部公房の小説「砂の女」を思い出してしまいました。砂地獄にはまり、空しか見えない光景です。
あくまでも、非日常の世界なんでしょうね。

最後の作品は少し感動しました。
白っぽい靄がかかった部屋。入ると数段の階段があり、ゆっくり上ると前に薄紫色の壁かスクリーン。
案内の人に前に進むように促されます。
壁のように見えたのは実は床で前に進める事を発見します。
ゆっくりと前に歩いて行きます。床は少し斜めに下がっているように感じます。
本当のスクリーンが前にありました。投影されているのかな。
何とも表現しづらい薄紫色と靄の空間。
自分の存在の含め、不思議な感覚にとらわれます。

さて、この美術館の作品は安藤氏のコンクリートの建物も含めこれだけです。
入場料は2000円あまり。確か、かのルーブルは十数ユーロだったと記憶しています。

地下2階には「カフェ」がありました。丁度昼過ぎでしたのでカフェに入り、バーガーサンドとコーヒーを注文しました。1250円でした。
ガラス張りの海が見える絶好のロケーションで、ほとんどがカップルでした。
気にせず堂々とコーヒーを頂きます。
ガラスの外側にもお客さんがいるようで、飲み物と打布団を持って板の間の先端に腰を下ろしています。

「写真は駄目」と言うのが、何となく解るように思えます。
額の中の絵がどうなのかと言ったものではなく、島と自然、そこにあるコンクリートの建物と差し込む光、これらを巧みに取り入れて自己の芸術性を究極まで表現した作品。
それを訪れた人が体感することにより、その芸術性は完成されます。
こんなものが、写真に出来る筈がありません。
100歩譲って写真に収めたとしても、それは既にその作品そのものではなく、写真に収めた人の作品です。

この様な作品は万人受けするものでは無く、感動する人もいれば、何も感じない、又批判する人もいるでしょう。
作者もそこは十分分かっていると思います。見る人におもねることで評価を得るのではなく、強烈な個性と自己主張。
とてもそんなまねは出来ませんが、私の一人旅と少し似ている気もします。


さて、折角カメラを持参したので、駐車場までの帰りの道すがらに咲いていた花を、何枚かカメラに収めました。






草間彌生の作品がもう一つある筈と探していたら、ベネッセに通じるゲートの所でみつけました。黄色の作品で、やはり海に面した桟橋に置かれています。
こちらの作品はひらがなではなく漢字で「南瓜」です。



外人、それも欧米の人がなぜ、遠くて交通不便な瀬戸内の一つの島に押し寄せるのか、何となく解ったように思います。
それは、自然と生活そのもの、芸術との一体化、非日常的でリラックス出来る空間と優れた芸術家の作品。
個性を重んじる西欧の人々が、その体験を求めてザックや小さい子供を抱きかかえながらもここに来るのがその理由です。
彼らはギリシャの島々をイメージしているのでしょうか。その中での、日本の気候も心も温暖な風土。
こんなのは、東京や都会では感じ取れない、ここ瀬戸内ならではの魅力になっています。

これらを、総合的にプロデュースした建築家や芸術家、そして島の人々の存在があって、初めて現在の直島があるのでしょう。

そしてその玄関が、かつて宇高連絡船でにぎわった宇野。

四国への入り口はその後、しまなみ海道、明石大橋と3か所に増えましたが、これら人や物の往来とは別に、新たな息吹が瀬戸内の島々に根付きつつあるように思います。
ここ直島の近辺にも、豊島、犬島、女木島、男木島でアートな風景に出会う事が出来ます。

いつかゆったりとこれらの島々を巡ってみたいものです。

最後に気になる事が一点。
それは、質を担保する事。
そこに住む人々や外部侵入者が「儲かるから」と変な下心を出し、コンセプトの質が落ちると、たちまち人の足が遠のくリスクがあると言う事。
しっかりした、マネージが必要と感じました。

追記
ブログが2分割され、すみませんでした。
また、長いブログに最後までお付き合い頂き、大変有難うございます。
お疲れさまでした。
もしよろしければ、お時間がおありの時で結構ですので、4-1、4-2もご覧いただければ、嬉しいです。
ありさ ☆ほなっ日記すばるふぐのひれ酒コキリコアカシアtopkat愛 8人がいいねと言っています
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