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鏡の国のアリス(ルイス=キャロル)

quay3535さん
quay3535 さんのブログ[カテゴリ:本はともだち
2018.5.19 10:07
鏡の国のアリス(ルイス=キャロル) 1872年刊行

不思議の国のアリスや鏡の国のアリスを書いたルイス=キャロルは、作風から女性だと思っていたのですが、本名はチャールズ=ラトウィッジ=ドジソン、イギリスの男性でした。名門オックスフォード大学の出身で本職は数学の先生だったようです。生涯独身で通し、とても少女が好きで、よく少女たちを相手に夢の世界やおとぎ話を好んで語っていたようで、その話の集大成が不思議の国のアリスや鏡の国のアリスの話なのだそうです。

しかし私は『不思議の国のアリス』はどうもあまり好きではありませんでした。非現実な話が多くて、何かのためになるんだろうかと疑問に思ってました。
リベンジに読んだ『鏡の国のアリス』は同じように非現実ですが、どこか科学を思わす描写があって、面白く読めました。

鏡の国では左右前後が反対になりますが、時間までもさかさまになる描写がありした。「牢につながれている」⇒「裁判で罰せられる」⇒「犯罪を犯す」というチェスの白の女王の言葉があった。相対性理論は光速は一定で、光より速く進むものはないことが前提に成り立っているが、研究が進めば、この前提すら崩れるだろう。もしも光よりも速く進むことができたら、過去の光を追い抜いていく過程で、まず新しい過去からを追い抜き、古い過去に行くことになるのかもしれない。さすが数学者、300ン年先を見こしているのかも。

もう一つ、チェスの赤の女王が「同じところにとどまっていたければ、力のかぎり走らねばならぬ。」という言葉だ。これは、人生のテーゼみたいで、ときどき、社長の訓示なんかに引用されているようです。会社に都合のいいように使っていると思ってました。でも、アメリカのリー=ヴァン=ヴァーレンという生物学者が、この赤の女王の名言を引用し、「赤の女王仮説」なるものを提唱し、生物の進化についてダーウィンの進化論を一気に覆す新説を発表しました。
 すなわち生物はなぜ簡単明瞭な無性生殖から面倒くさい有性生殖になったのかという問題に答えるのに、オスとメスは減数分裂の時に一定の割合で遺伝子の組み換えが発生し、絶えず自身のDNAを変異させて、他の生物から攻撃を受けても絶滅することがないようなしくみがあり、このオスとメスによる、絶えざなるDNAに変異こそが進化の本質で、ダーウィンの進化論はそのほんの一部分でしかないと言うのだ。

う~ん!人間はやっぱり、絶えず走り続けないと、同じ場所にとどまれないものなのですね。保育所だって去年と同じ劇はやらないもんね。僕だって去年読んだ読みきかせの本は、何となく違った子にも聞かせたくないもんね。人間の本質なのかもしれません。恐るべしルイス=キャロル!まだ電気も自動車もない時代に、競争も今ほど厳しくない時代に、そこまで見抜いいていたとは!
しらすぼし海食崖トム 3人がいいねと言っています
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