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蛙はどうしただろう?

環さん
環 さんのブログ
2019.9.2 11:16
 夏が終わり、秋に向かうこの時期になると思い出すことがある。
今は取り壊したが、家屋の前に猫の額ほどの庭があり、四季折々の草花を植えて楽しんでいた。冬の終わりには千両の実を食べにメジロの夫婦がやって来た。雀も遊びに来た。痩せた雀を見て、こんな街中では餌も無いのだろうと思い、小皿に米を入れて庭石に置いた。暫くはそれを啄む雀を目にしたが、幾日かすると、小皿のコメは一向に減らなくなり雀が来た様子がない。飽きたのだろうか…と見ていると、何とネズミが来ているではないか!さてはネズミに恐れをなして雀は来なくなったようだ。
 暇に飽かして観察していると、庭のブロック塀と支柱の陰に小さな祠があり、そこに蛙が住み着いているのを発見した。両手に乗るくらいのガマ蛙だ。朝になると、のそのそと庭を横切って住処に帰る。「おぬし、朝帰りか?」と、つい世の殿方を想像してしまったが、よくよく考えると蛙は夜行性動物。仕事帰りだったのだろう。「ごめん、ごめん」と独り言を言いながらねぐらを見ると、祠には待ち人(雌の蛙?)も要るではないか(^^♪
 それから、数日たった午後、出かける支度をして、ふとガラス戸越しに庭の隅を見ると、ネズミが自分よりも大きな蛙を襲っているではないか。私は急いで庭に飛び出し、ネズミを追っ払った。見ると蛙はあちこちをネズミに噛まれぐったりしている。私はおろおろしてどうしようとおもった。約束の時間が迫っている。でもこのまま放置するとネズミに息の根を止められてしまうだろう。かといって手で触ることも出来ない。私は近くに有った塵取りをさしだして「乗りな!」と言った。すると、蛙は私の言葉が分かったように、よたよたと塵取りに乗ったのである。「えっ、信じられない!」私は鳥肌が立つのを覚えた。蛙はこのまま死にたくなかったのだろう。私は蛙を抱え裏の実家の庭に回り、草叢に蛙を置いた。まさか、ここまでネズミは来ないだろう…。心配であったが出かけることにした。遅くなったが帰宅して草叢を覗いて見たが蛙は居なかった。死んではいないと思った。死んでいれば遺体がある筈。その後、何度か庭を探したが蛙には会えなかった。あれから蛙はどうしただろうか?
 今も時々思い出してしまう蛙君のこと。もう何年も前の事ではあるが。
ねこっちほなっ日記しょうく流星nobuoふぐのひれ酒イルカシーホースhanatoriぽっこりぽんた 12人がいいねと言っています
コメント
nobuoさん
nobuo さんのコメント
2019.9.2 19:49
優しいんだね・・・蛙君・・・せめて環さんに 助けてもらった御礼くらい 言って蛙?れば
良いのに・・・

nobuoっちも、いつの日にから・・・どんな生物にしろ 生命の尊さを大事に
自分に直接危害加えない限り、命は奪わない。
0人がいいねと言っています
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