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「読解力」がこれから重要!読解力を身につけることの重要さとは?

読解力はそもそのどのようなスキル?

読解力はそもそのどのようなスキル?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

現代人が1日に受け取る情報の量は江戸時代の1年分と言われており、平安時代の一生分に相当するそうです。
新聞、テレビ、雑誌などをはじめ、インターネットが普及した現代では、膨大な数の情報にアクセスすることが可能となりました。

とはいえ、情報にアクセスして斜め読みするだけでは意味がありません。
そこに書かれた意味をきちんと理解する必要があるのです。

情報を正しく受け取るときに重要になってくるのが「読解力」。

文部科学省の読解力向上プログラムによると、読解力とは以下のように書かれています。

自らの目標を達成し、自らの知識と可能性を発達させ、効果的に社会に参加するために、書かれたテキストを理解し、利用し、熟考する能力

これはOECD(経済協力開発機構)が実施している、15歳児の学習到達度調査「PISA(Programme for International Student Assessment)」が定義しているもので、「PISA型『読解力』」と言われています。

PISA型読解力では、テキストのなかの事実を切り取り、言語か・図式化する「情報の取り出し」はもちろん、書かれた情報から推論・比較して意味を理解する「テキストの解釈」、書かれた情報を自分の知識や経験と照らし合わせて理解・評価(批判・仮定)する「熟考・評価」の3点を設定。
簡単に言うと、テキストを読んで正しく理解する、そして意味をしっかりと考えられる、さらにそこから発展し自分の意見を論じられる、という3つの力が「読解力」なのです。

実際にここまで定義されると自分の読解力に自信がなくなりそうですよね。
皆さんは読解力、ありますか?

読解力がない人が増加中?

現代人は語彙力が低下している、なんて言われたりします。
言葉がどんどん便利になっていくに従い、多くの言葉や難しい言葉を用いなくてもコミュニケーションが取れるようになってきているためですね。
また、LINEなどが普及したことで完結にコミュニケーションを取るようになってきていることも影響しているでしょう。

実際にOECDが2011年から2012年、世界24カ国の成人15万7,000人を対象に実施した、読解力・数滴思考力・ITを活用した数滴思考力のテスト「国際成人力検査(PIAAC: Programme for the International Assessment of Adult Competencies)」では、読解力問題における日本の「平均点」は1位でした。
とはいえ、あくまで平均が高いだけで、小学3年生〜4年生レベルの問題の誤答率はなんと27.7パーセント。
つまり、日本人の約3割が小学3・4年生レベルの読解力すらない、ともいえるのです。

また、文部科学省によると2015年度のPISAにおいて、日本人の読解力は516点であることがわかっています。
これは前回行われた調査と比較すると22点も減少しているのです。
OECD加盟国の順位も1位から6位に転落。
大人だけでなく、子どもの読解力低下も問題になってきています。

国語力はすべての基礎

読解力、ひいては国語というのは軽視されがちな教科です。
漢字や熟語の書き取りを除き、文章問題は文中に答えが書かれているので、テクニックを知っていれば誰でも解けてしまいますよね。

しかし、国語力はあらゆる学力の基礎だといわれています。
数学、英語といった教科は、スタートが遅れてしまっても取り返しやすい教科です。
ところが国語を習得するためには、長い年月が必要となるのです。

国語力の本質は思考力ともいえます。
つまり、「考える力」ですね。
あらゆる勉強の基礎になっていくのです。
この国語力を高めるために重要なのが、情報を素早く読み解き、理解する「読解力」なのです。

読解力がないとAIに取って代わられる

読解力がないとAIに取って代わられる

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もしも読解力がない場合、将来的にどのような問題が発生してしまうのでしょうか?

今話題となってるAI。
実はこのAIが苦手とされているのが「読解力」なのです。

「東ロボくん」というAIをご存じですか?
東ロボくんとは、東大合格を目指すAIのこと。
結果から言うと、東ロボくんは東大に合格することはできませんでした。
しかし、有名大学に合格できる知能は獲得できたのです。

東大合格のハードルは高い

一体なぜ東大に合格できなかったのでしょうか?

開発者である国立情報学研究所・新井紀子教授は「一番ダメだったのが物理」と話します。
物理は文章の意味を正しく理解しなければ解けない学問です。
例題として「走っている電車の中に人がいて、天井に向けてボールを投げた」という「設定」が物理にはよく登場しますよね。
こうした設定をきちんと理解しなければ、物理の問題を解くことはできません。
意味、常識、普通という人間が感覚的に行っていることをAIが行うのは非常に難しいのです。

実際に、これまで過去2回「AIブーム」が起きましたが、いずれも「常識」を理解させることができず、次第にブームが終焉していきました。
中学生が身につけている程度の常識であっても、膨大な情報量が必要になるのです。

AIが苦手な読解力を身につけることがこれからの社会で活躍する鍵になりえるといえるでしょう。

しかし、同氏の書籍「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」によると、子どもたちもAIが苦手とする読解力は苦手な傾向にあるようです。

読解力は重要

例題として以下のものがあげられています。

以下の2文の意味が同じか、異なるかを答える問題です。

「幕府は、1639年、ポルトガル人を追放し、大名には沿岸の警備を命じた」
「1639年、ポルトガル人は追放され、幕府は大名から沿岸の警備を命じられた」

このふたつの文章は当然、意味が異なりますが、全国の中学生857人の正答率は57パーセントだったというのです。
正誤の2択の問題であることを加味すると、驚異的な正答率の低さだと思いませんか?

情報が入ってきたとき、意味をきちんと捉えることができるかどうか、というのがAIに取って代わられないために重要なポイントだといえるでしょう。

詳しい難しいことは上記の本を読むとすっきりと理解できるかと思います。
現在はAI技術を使っているだけで、まだ本当の意味での人工知能にはなり得ていません。
だからこそ、人間が得意になれる「読解力」を身につけておくことがこれからの時代重要になる、といえますね。

読解力を高めるためには?問題集、アプリ、クイズなど現代はさまざまな方法がある

読解力を高めるためには?問題集、アプリ、クイズなど現代はさまざまな方法がある

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では、今から読解力を身につけるためにはどのような手段があるのでしょうか?

「ただ本を読め、たくさん読め」という書籍もありますが、実際に本を読むだけでは読解力は身につきません。
読解力は前述の通り、読んで理解して解釈(自分に落とし込む)力のことです。
本を読んでしっかりと感想を書ける、人にきちんと伝えられるようになってはじめて「読解力がある」という状態になるのです。

読解力を構成する要素をひとつずつ身につけていくのが、一番の近道だといえそうですね。

ひとつめは語彙力。
読解力が低い人は往々にして語彙が貧弱なもの。
もちろん、貧弱でもコミュニケーションとして成立しますが、貧弱すぎると文章を理解することができませんし、相手に伝える言葉を持っていないことにもなります。
知らない言葉に出会ったら辞書を引くなどして、きちんと意味を知っていく作業を行いましょう。

ふたつめは要約力。
文章をわかりやすくまとめる力も重要で、筆者の意図を正しく理解する力が求められます。
どんな短い文章でも構わないので、しっかりと読み込んで、作者の意図をくんでみましょう。
図式で表現できるようになればなお良いでしょう。

三つ目は思考力。
文章にはすべて書かれているわけではありません。
人は文章外のことであても、自分の過去の経験と照らし合わせて、補完しながら読むもの。
内容をきちんと理解し、文章をイメージできるようになれば思考力が身についてきている証拠です。

大人が読解力を身につけるためにはアプリや問題集などさまざまなものがリリースされています。
このなかから自分に合うものを見つけて、日々トレーニングしてみてください。
半年、1年と継続していると驚くほど読解力が身についていることでしょう。

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