2022年の花見はどうなっている？花見スポットと花見で注意すべきことを紹介します。

すっかり天気も暖かくなり、春を感じる方も多いと思います。
春といえば花見ですね。しかし、まだコロナが収束されてない中、花見はどうなっているのでしょうか。

本日は2022年の花見についてご紹介します。

2022年花の開花時期は？

画像提供：imagenavi(イメージナビ）

もうすでに桜が開花しているところもあるのではないでしょうか？　
まずは現在発表されている桜の開花予想を見ていきましょう。

3月24日に日本気象株式会社が発表した2022年の桜の開花予想（第9回）を見ていきましょう。

参考：日本気象株式会社「2022年桜の開花･満開予想（第9回）を発表」
https://n-kishou.com/corp/news-contents/sakura/

この発表は北海道から鹿児島までの全国約1,000箇所のソメイヨシノの開花・満開予想をしたもの。
これによると、開花予想は福岡が3月17日(木)、大阪が3月23日(水)、名古屋が3月22日(火)、東京が3月20日(日)、仙台は4月7日(木)、札幌は4月26日(火)の予想です。
桜前線は福岡で3月17日にスタートし、東日本・西日本各地で桜の開花の便りが続々と届いている状況です。4月上旬には東北南部に開花前線が到達する予想です。

東日本・西日本の天気を見てみると、10月は平年よりも高め、11月〜12月にかけては平年並み、1月は東日本で平年より低め、西日本では平年並み、2月は平年よりも低めで、休眠打破の時期は平年並みでしたが、九州では秋以降気温が平年よりもやや低めに推移したため、休眠打破は平年よりも数日早まりました。

休眠打破とは
休眠打破は一旦休眠に入った花芽が、冬季に一定期間低温にさらされ、休眠から覚めること。その後の気温上昇とともに花芽は成長して開花に至る。冬暖かすぎると春先の気温が高くても開花が遅れることがある。
（参考：コトバンク）

満開予想は以下の通りです。

• 鹿児島…3月30日(水)ころ
• 福岡　…3月27日(日)満開
• 高知　…3月27日(日)満開
• 広島　…3月30日ころ
• 和歌山…3月29日(火)満開
• 大阪　…3月30日(水)ころ
• 京都　…3月31日(木)ころ
• 愛知　…3月30日(水)ころ
• 長野　…4月14日(木)ころ
• 石川　…4月17日(日)ころ
• 東京　…3月27日(日)満開
• 宮城　…4月11日(月)ころ
• 青森　…4月23日(土)ころ
• 札幌　…4月29日(金)ころ

桜前線のゴール

皆さんは日本で一番桜が咲くのが遅いのは、どこかご存知ですか？イメージ的には最北端である北海道の稚内が最も遅いイメージがあります。しかし実際には、稚内の今年の桜の開花予想では、5月3日となっています。
実際に最も桜が咲くのが遅いのは、北海道の釧路・根室エリアで、今年は5月5日なのだとか。

新型コロナウイルスの影響で花見を楽しめなかったという方は、感染状況を見つつですが、5月に北海道の釧路市や根室市を目指してみてはいかがでしょうか？

桜の標本木・ソメイヨシノ

様々ある桜の中で最もよく耳にする名前は「ソメイヨシノ」ではないでしょうか。ソメイヨシノは、原種に含まれていないことから、交雑種、あるいは変性であると予想できます。
実際にソメイヨシノは、エドヒガンとオオシマザクラを親に持つサクラです。オオシマザクラはソメイヨシノの他に、河津桜の方は親としても知られています。

ソメイヨシノは、江戸時代中期・末期に園芸用品種として確立された桜の品種で、エドヒガン系のサクラとオオシマザクラの遺伝子的特徴を持つのだそうです。開花が華やかであるという特徴を持つソメイヨシノは、花弁が5枚。花の色は咲き始めは薄紅色で満開になると白色に近づくという特徴があります。

親の特徴もしっかりと受け継いでおり、エドヒガン系統の桜は、満開時に花だけが密集して樹体全体を覆います。ソメイヨシノはエドヒガンよりも花が大きく派手であるため、より日本人に好まれている、と言えそうですね。

開花時期は早く、例年3月後半。エドヒガン系の桜は花が葉より先に咲くという性質を持っています。そのためソメイヨシノの満開は、花だけが美しく咲き誇るのです。いわゆる葉桜になりにくい、というのが大きな特徴といえるでしょう。
一方でオオシマザクラは、大きく整った花という特徴が。ソメイヨシノはこのふたつの特徴を併せ持っているため、より多くの場所で見ることができるわけです。

ただし、ソメイヨシノにも欠点があって、自ら増えることができません。たとえば種が地面に落ちて自然に増えていく、というのはソメイヨシノではありえないのです。
ソメイヨシノが増えるには、接木（つぎき）などを行い、人間の手で増やしていかなければならないのです。

普段何気なく見ている桜にも様々な品種、様々な歴史があるということを知っていれば、お花見がより楽しくなるかもしれませんね。

ちなみに北海道では、道南・函館近辺に多くソメイヨシノが咲いています。
北海道ではエゾヤマザクラが主流。寒さに強く、花と葉がほぼ同時に開花するのが特徴です。本州ではオオヤマザクラとして知られているエゾヤマザクラですが、本州のものとは異なり、濃いピンクの花をつけるのが特徴です。北海道の厳しい寒さが花の色をより鮮やかにしてくれるそうですよ。
普段、ソメイヨシノを見慣れているという方は、ぜひ桜前線を追いかけてエゾヤマザクラを見てみてはいかがでしょうか？

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