天才作曲家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト（1756-1791）の生涯を、同時代の宮廷音楽家アントニオ・サリエリ（1750-1825）の目を通して描いた作品です。1984年度アカデミー賞8部門受賞。モーツァルトの天真爛漫さと、その才能に嫉妬するサリエリの対比が見どころです。

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作品には、もちろんモーツァルトの音楽がふんだんに使用されています。指揮は英国の巨匠、サー・ネヴィル・マリナー。管弦楽はアカデミー室内管弦楽団。交響曲第25番のスリリングな第1楽章で物語は始まります。

ナチス・ドイツの迫害に耐え、廃墟のワルシャワで生き延びたユダヤ系ポーランド人ピアニスト、ウワディスワフ・シュピルマンの物語。カンヌ映画祭パルムドールはじめ数々の映画賞を受賞しています。

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作中に流れる楽曲のほとんどは、ポーランド出身のピアノの詩人、フレデリック・ショパン（1810-1849）の作品。物語の冒頭でシュピルマンが演奏する夜想曲（ノクターン）第20番「遺作」は、とりわけ印象的な響きで魅了します。

モスクワ、パリ、ベルリン、ニューヨーク…場所を越え、時空を超えて交錯する四つの家族の人生が描かれます。舞踊家のルドルフ・ヌレエフ、シャンソン歌手のエディット・ピアフ、クラシック指揮者のヘルベルト・フォン・カラヤン、ジャズ音楽家のグレン・ミラーといった実在のアーティストがモデルです。

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何と言っても、四家族が現代のパリで集結するクライマックスが有名。世界的バレエダンサーのジョルジュ・ドンが、モーリス・ラヴェル（1875-1937）作曲「ボレロ」に合わせて披露するバレエは圧巻です。

「ボレロ」はオーケストラ曲としても人気です。演奏会の動画でご覧いただきましょう。たった2種類の旋律が繰り返されるだけというシンプルな構成ですが、独奏楽器が次々と変わり、徐々に重層的に展開していくさまがよくわかると思います。演奏は、新進気鋭のベネズエラ人指揮者グスターボ・ドゥダメルとウィーン・フィルハーモニー管弦楽団。