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ブラタモリで北海道洞爺湖編!シニア世代の注目も集まる洞爺湖周辺のご紹介

NHK総合で放映中の人気紀行バラエティー「ブラタモリ」。2017年11月4日放送は「洞爺湖編」となっており、同番組として胆振地方が取り上げられるのは初。
そして今回は「なぜ世界の洞爺湖になった?」がテーマ。この放送ではタモリさんが長年見たかったという昭和新山を訪れ、山の成り立ちなどを紐解いてゆきます。
そこで今回はブラタモリで紹介された内容に沿って、日本有数の観光地や温泉街でもある「洞爺湖」を知るため巡りたいスポットをご紹介します。

有珠郡壮瞥町洞爺湖

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

視聴者の知的好奇心を刺激する人気番組「ブラタモリ」

「ブラタモリ」は地形や地学が大好きで大変詳しいタモリさんが、全国各地を歩きながらその地域の成り立ちや特徴を解明していく、紀行バラエティー番組です。毎回冒頭にタモカメの玉手箱から出される「お題」に沿って、そのエリアの歴史や地形そして関連する自然現象と合わせて番組が進みます。今回は「なぜ世界の洞爺湖になった?」がテーマ。

街歩きの達人・タモリさんが、“ブラブラ”歩きながら知られざる街の歴史や人々の暮らしに迫る「ブラタモリ」。3年ぶりにレギュラー番組として復活します。ある土地のナゾに導かれ、ナゾを解明しようと、今話題の出来事や街に残された様々な痕跡にタモリさんがブラブラ歩いて解き明かします。
ー番組ホームページより
参考リンク:NHK総合「ブラタモリ」 毎週土曜日 午後7:30〜8:15

ブラタモリがはるばる北海道へ!
5万年前の神秘の姿をそのまま残す「洞爺湖」の成り立ちとは

年間300万人の観光客が訪れる「洞爺湖」。一眼ではその全貌が見えない湖は東京ドーム1,500個分で、番組では近江アナが「湖ですか?」と驚くくらいの広さを誇ります。そして湖畔には有珠山、そして昭和新山などの活火山がある日本有数の温泉街としても有名です。

洞爺湖の中心にある「中島」は、地図上で見ると丸いひとつの山に見えますが、現地で横から見るといくつかの山がくっついた複雑な形になっています。
この中島は、今からおよそ11万年前の噴火で湖ができたのち5万年前に何回も活発な火山活動があってできたもので、山をいくつも作るような色々なタイプの噴火が起こった結果出来た山並みでした。

そして、洞爺湖は一番深いところで水深180mありますが、湖の中では急に水深1mの浅瀬ポイントがあります。
これは火山活動で溶岩が固まった際ちょうど湖の水面で隆起が止まったもので、風化のないまま水の中に残ったことで5万年前の溶岩の様子がそのまま残る、神秘の姿がうかがえる場所なのです。

洞爺湖の温泉はいつできた?

活火山である有珠山のすそ野である洞爺湖畔に広がる温泉街は、年間宿泊者数88万人という人気で外国人も多く訪れます。
温泉街では足湯を楽しむこともできます。お湯は火山ガスなどの成分鉄分や塩分などのミネラルを多く含み少し濁っています。温度は45度とちょっと高めで足元が少し赤くなる温度なので、タモさんも近江アナも足を入れる時「熱いっ・・!」とこぼしていましたね。

この洞爺湖の温泉はわずか100年の間に出来た新しいものです。
番組で紹介された1913年の地図では温泉はありませんでした。1910年にたくさんの水蒸気爆発が起こり、その「火山活動」と湖が絶妙のコラボをして温泉となりました。

タモリさんと同級生の昭和新山

1944年(昭和19年)の噴火で出来た標高398メートルの昭和新山は、なんとわずか2年で誕生した山。1945年生まれのタモリさんとほぼ同い年の同級生火山でした。
そしてこの昭和新山の珍しさの一つは、私有地にある火山であることです。火山のオーナー三松三郎さんのガイドで、普段は入れない場所も番組では紹介されました。
もとは麦畑で平地だったところに火山活動が起こり、はじめは草木はなにもない状態でしたが、この72年の間に周辺の緑が復活したそうです。

有珠郡壮瞥町昭和新山

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

今でも白煙を上げる昭和新山は、赤い山肌ごつごつとした岩で盛り上がった異様な姿です。
赤い部分はもとは麦畑に含まれていた粘土が焼かれてレンガになったもの、そして黒っぽい岩は粘り気が強い溶岩がほとんど流れないまま固まったものなのだそう。

日本で初めてユネスコに世界ジオパークに認定

地質や地形の世界遺産とも言えるユネスコ認定による「世界ジオパーク」となった理由の一つに、1944年の噴火当時からその火山の隆起、成長過程が克明に記録された貴重なデータが残っていることがあります。
その観測は、当時郵便局の局長だった三松正夫さんによって行われました。
戦時中大変な危険を冒しながらも、後世に経験を伝えるため私費を投じて正確な定点観測を続け、そして地球からのメッセージを観光で荒らされないよう保存するため土地も購入されたそうです。
そうして続けられた観測内容が、のちに世界を驚かせた火山誕生の克明な記録として残りました。

そしておよそ30年おきに噴火している有珠山の火山活動の際も、地域住民が団結して「火山と共に生きる」ことを模索してきました。
1977年の有珠山噴火の際も経験から教訓を得て後世に生かす活動が続けられました。
そうした活動が実を結び2000年の噴火の際は、温泉街からわずか700mという近さで起こったにもかかわらず、地震をとらえた際にすぐ避難開始、1万人が事前に避難し一人もケガ人を出さなかったという功績につながりました。

経験活かし次の世代にその被害を語り伝えるため「噴火の姿をそのまま残す」活動は今でも続けられています。
2000年の有珠山噴火当時の地殻変動は、アスファルトで舗装されていたため17年たっても風化しない、その痕跡ごと断層崖として残っています。

人の生活の場所に近かったからこそ残せた記録であり、世界に類を見ない素晴らしい場所であることがユネスコにも認められ、2009年に日本で初めて「世界ジオパーク」に認定されました。

噴火が生んだ温泉、そして温泉の恵みを生かし火山と共生すること、世界を驚かせた火山誕生の記録、そして災害の記憶を残し受け継がれていること、そうした人々が火山と向き合ってきたその軌跡が「世界の洞爺湖」を作りあげていると締めくくられました。

有珠郡壮瞥町洞爺湖

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

洞爺湖有珠山「世界ジオパーク」の全貌はロープウェイで

昭和新山ができるきっかけとなった有珠山噴火。まだまだしっかりと記憶に残っているシニア世代も多いはず。昭和新山をはじめ、周辺は「日本ジオパーク」「世界ジオパーク」に認定されています。
有珠山山頂へは昭和新山の麓「昭和新山火山村」内にある、ロープウェイ山麓駅からロープウェイで向かうことができます。
ロープウェイは106人乗りの大型ゴンドラ。揺れが少なく、乗り物酔いしやすい人でも安心できる安定感です。
乗車後は右手に広がる煙吹き出す昭和新山の姿とともに、前方には洞爺湖と背後にそびえる羊蹄山を望みます。眼下には季節によって姿を変える、美しい有珠山が広がります。
北海道らしい雄大な自然を眺めながら、およそ6分で山頂に到着します。

2008年に洞爺湖サミットが開かれた美しいホテル

直近では、2016年に伊勢志摩サミットが開催されましたが、そのひとつ前に日本で開かれたサミットが「洞爺湖」。日本は1979年、1986年、1993年、2000年と続き、5回目の議長国となったサミットでした。
世界各国の首脳が集まったG8主要国首脳会議では、様々な議題が3日間にわたり話し合われました。
このサミットで洞爺湖が選ばれた理由としては、「美しい国日本」のイメージに合致する、議題が「環境問題」、警備上の問題、北海道の美しい自然、といった理由から。国が推薦するほどこの場所には美しい自然が広がっているのです。

有珠郡壮瞥町洞爺湖

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ちなみに洞爺湖サミットが開催されたのは「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」というホテル。
窓から洞爺湖や日本海を一望できる客室で、眼下に広がる北海道洞爺湖の絶景を眺める、贅沢な時間を過ごすことができます。また洞爺湖を背景にサミット風の記念写真が撮れるスポットも準備されています。
一般客も宿泊可能ですので、世界各国の首脳陣が宿泊したリゾートホテルを堪能してみてはいかがでしょうか? 

また、洞爺湖ではシニア世代からも高い人気を誇る「カヌー体験」や「ホーストレッキング」など様々な体験観光を楽しむことができます。
体を動かすのが好きな人は、早朝からの体験観光がおすすめです。

「食」や「自然」といった多くの魅力あふれる、シニア世代から大人気の北海道。
大自然に囲まれた都会では味わえない、優雅なひとときを過ごしてみませんか?

北海道洞爺湖にはどう行くのがベスト?

北海道の玄関口、「新千歳空港」から洞爺湖までは車や列車で1時間〜1時間半ほど。空港からレンタカーを利用すると景色を楽しみながら自分のペース観光ができるのでおすすめです。

■車で:新千歳空港から
道央自動車道千歳I.C.~虻田洞爺湖I.C. 109.1km
※空港にカウンターがあるレンタカー会社(新千歳空港1F到着ロビー)
トヨタレンタリース・タイムズカーレンタル・ワールドネットレンタカー・オリックスレンタカー・JR駅レンタカー
■列車で:新千歳空港から
室蘭本線 新千歳空港~南千歳、南千歳~洞爺(特急利用) 約1時間30分
最寄駅 JR洞爺駅 (TEL:0142-76-2525)
※洞爺駅からは道南バスまたはタクシーで移動可能

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