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【私の口、臭すぎ?】放って置くと全身疾患も!怖い歯周病の話

なんだか歯が痛い…
入れ歯ではなく、まだすべて自分の歯、というシニア世代の方も多いはず。

年齢を重ねても自分の歯でいられるということは、食事が楽しかったり、運動をより楽しめたりといいことばかりですよね。

その一方ですでに総入れ歯になっていたり、総インプラントになっている人もいます。
歯は二度と生え変わらないので、日頃のケアがとても大切なのです。

日頃のケアをしっかりとしていて、虫歯がなくても、たまに「歯が痛い」と感じたことはありませんか?

それ、歯槽膿漏かもしれません。

【私の口、臭すぎ?】放って置くと全身疾患も!怖い歯周病の話

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

歯槽膿漏の原因 歯肉炎と歯周炎とは?

歯槽膿漏(しそうのうろう)という言葉を聞いてどのようなイメージを浮かべますか?

「歯槽膿漏は歯が抜け落ちてしまう病気」と簡単に考えている方は要注意です。

歯槽膿漏は最終的に歯が抜け落ちてしまう病気です。
多くの歯槽膿漏患者や歯周病で悩んでいる人は「もっと早くから歯の治療をしっかりとしればよかった」と後悔しています。

それでは詳しく歯槽膿漏について見ていきましょう。

歯槽膿漏とは、歯肉炎と歯周炎の総称を指します。
歯肉炎と歯周炎とはどのようなものなのでしょうか?

歯肉炎とは

歯茎に限局した炎症で、歯磨きをしたときに奥歯から出血がある場合、歯肉炎が疑われます。
多くの人は歯茎から出血があっても気にしないでしょう。
しかし、この出血は歯肉炎、歯槽膿漏のサインかも知れません。

早めに気がついて治療を開始すれば、歯周炎まで波及せず、歯を残すことができます。

歯周炎とは

歯肉炎は歯茎だけだったのに対し、歯周炎は歯周組織(歯を支えている骨、歯茎の中のコラーゲン繊維)にまで炎症が広がってしまっている状態です。
歯肉炎と歯周炎。
一見すると似ていそうなものですが、大きく異なるのです。

歯肉炎だけでは歯がぐらつくことはありませんが、歯周炎は歯がグラグラと揺れてしまいます。

放っておくと全身疾患!?歯槽膿漏で現れる症状

【私の口、臭すぎ?】放って置くと全身疾患も!怖い歯周病の話

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

歯槽膿漏になってしまうと、現れる代表的な症状が歯のグラつき。
歯がグラグラと揺れ、しっかりと土台がないような症状が現れます。
このほか歯槽膿漏になると、次のような症状が現れます。

口臭

歯槽膿漏の原因細菌は、内毒素(ないどくそ)という毒素を持っています。
この内毒素が分泌する揮発性物質や、膿の影響で悪臭がし、他人が耐えられないほどの口臭を生み出してしまいます。

多くの人は「口臭」だと捉えてしまいますが、どれだけしっかりと歯を磨いたりしても、歯槽膿漏細菌は歯と歯茎の隙間(歯周ポケット)に潜んでいるため、あまり効果はありません。

最近人から口臭を注意されたり、話の途中で顔をしかめられたり、そむけられたり、といった経験はありませんか?
もしかすると歯周膿漏かもしれません。

歯茎から出血

代表的な症状のひとつ、歯茎からの出血は、炎症部分の血管が拡張するため、出血しやすい状態になり起こってしまいます。

上の項目で歯肉炎で出血すると書きましたが、歯周炎でも出血に変わりはありません。

今までどおり磨いているのに毎回出血する場合は歯周炎や歯肉炎を疑ったほうが良いでしょう。

膿が出る

細菌に感染すると人間の体の免疫システムが作用し、細菌を攻撃します。
細菌の死骸は膿となり、体外へ排出されます。
歯周ポケット内で殺された細菌が膿として歯の隙間からどんどん外に出ていくのです。

膿が確認できた場合は歯科医院へすぐに行きましょう。

 

これらの症状を放置すると全身疾患を引き起こすこともあるのです。

次に挙げる疾患と歯槽膿漏の関係が深いことがわかっています。

  • 糖尿病
    歯槽膿漏細菌や歯槽膿漏に罹患している人は、インスリンの働きを阻害する動きを体の中でするそう。
    結果的に血糖値が下がらなくなり、高血糖状態が続き、糖尿病へとなるケースもあります。
  • 狭心症・心筋梗塞
    歯茎からの出血部分から体内に歯槽膿漏細菌が体内に入ると心臓で菌塊を形成し、心筋梗塞を引き起こしやすくなります。
    また、高血糖状態が続くと血管が傷つきやすくなり、詰まりや破裂のリスクもあります。
  • 脳梗塞
    動脈硬化が起こり、脳梗塞のリスクが高くなります。
  • 誤嚥性肺炎
    誤嚥(ごえん)とは飲み込んだ時に誤って器官に入ってしまうこと。
    口腔内に細菌が多くなるので、誤嚥によって肺に歯槽膿漏細菌が入り込む可能性が高くなります。
  • 低体重児出産
    妊婦さんに歯槽膿漏細菌があると低体重児を出産しやすい傾向にあります。
  • 骨粗鬆症
    骨粗鬆症の原因ともされるエストロゲンの減少。
    エストロゲン減少の原因のひとつは歯槽膿漏細菌です。
    歯槽膿漏になることでエストロゲンが減少し、骨粗鬆症になるリスクも高くなります。

口の中の病気だからと簡単に考えていると、思わぬ重大疾患になる可能性があります。
口腔内を清潔に保つのはもちろんですが、定期的な歯科医院通院は必須だと言えそうです。

8020(ハチマルニイマル)運動でいつまでも自分の歯を

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8020運動という言葉を聞いたことはありますか?

80歳まで20本以上の歯を」という運動で、1989(平成元)年からスタートしました。

毎日の歯磨き、定期的な歯科医院通院などで、できるだけ長く、多くの自分の歯を残していきましょう。

歯科医院への通院は3ヶ月に1度がオススメ。
虫歯がなくともクリーニングをしてもらうだけで、口腔内の衛生状態は保ちやすくなります。

何歳になっても健康的な歯でいるために、歯は大切にしましょう!



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