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脂肪肝は怖い!生活習慣を見直そう

「病院で脂肪肝と診断されてしまった。どんな影響があるの?」

健康診断で指摘を受けても、「脂肪肝は病気じゃないから…」と、そのままにしている人、けっこう多いのではないでしょうか。
でも、脂肪肝は疲れやすい、ぼーっとするなどの症状を引き起こし、悪化すると肝硬変や肝臓がんになる危険性もあるそうです。
また、生活習慣病のリスクも高めています。

ダイエットイメージ

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

今日から生活習慣を見直して、脂肪肝を改善しましょう。

脂肪肝とは何? どんな症状?

脂肪肝とはどのような症状なのでしょうか?

名前の通り、肝臓に脂肪が溜まった状態のことを「脂肪肝」といいます。
肝臓の細胞の3割以上に脂肪が貯まると「脂肪肝」と診断されます。

脂肪肝と診断されても、「病気じゃないから…」と軽く考えがちですが、脂肪肝を放置すると、動脈硬化や心筋梗塞、脳卒中などを引き起こす可能性が高まるのです。

肝臓に中性脂肪が溜まると、血流に乗って全身の血管に運ばれていきます。
全身に中性脂肪が運ばれると、血液中のLDLコレステロール(悪玉コレステロール)が増えてしまうため、血管壁にコレステロールがたまり、動脈硬化などを招いてしまいます。

脂肪肝の原因で最も多いのが「肥満」
食べ過ぎなどで摂取したエネルギーが消費するエネルギーを上回ると、余ったエネルギーは肝臓に運ばれて、中性脂肪に変えられます
肝臓ですべて処理されればいいのですが、処理できなかった一部の中性脂肪が肝臓に蓄えられるのです。
これが「脂肪肝」です。



また、肥満だけでなく、急激なダイエットやアルコールの過剰摂取も脂肪肝の原因になりえます。
ダイエットを行い、タンパク質が不足すると中性脂肪を血液中に送り出すことができなくなるため、肝臓にどんどん溜まっていってしまいます。
運動をせず、食事制限だけでダイエットをするのは良くないと言えるのです。
また、アルコールの過剰摂取は肝臓の機能を弱めてしまうので、中性脂肪を蓄える原因となるので、控えたほうがよいでしょう。

お酒を飲まないのに「脂肪肝」になってしまう人もいます。

日本人で脂肪肝になる人は、実はお酒の飲み過ぎではなく、食べ過ぎによるものが多いそうです。
食べ過ぎによって脂肪肝になることを、非アルコール性脂肪性肝疾患(NAFLD)と呼びます。
NAFLDには症状が軽く改善しやすい単純聖脂肪肝(NAFL)と、重症タイプの非アルコール性脂肪肝(NASH)の2種類があり、NASHは放置すると肝硬変、肝細胞がんへと進行するので、注意が必要です。
NAFLもNASHも同時に進行することがあるので、脂肪肝だと診断された場合、注意深く経過を見ていく必要があります。

脂肪肝になると全員が重症化するわけではありませんが、早期発見をし、運動や生活習慣を見直して行ったほうがよいでしょう。

特効薬はなく、運動と食事が基本

漢方薬

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

脂肪肝になってしまった場合、どのように改善すればよいのでしょうか?

脂肪肝治療は生活習慣を改めることが何より先決。
アルコールが原因の人はお酒を控える必要がありますし、肥満が原因の人は食事療法と運動療法で適正な体重に戻す必要があります。

食事療法は間食をしないことはもちろん、三度の食事をバランスよくとり、甘いジュースではなく、エネルギーのないお茶や水をとるようにしましょう。
食べたものは一度すべて肝臓に運ばれます。
体を動かさないと脂肪としてたまってしまうので、なるべく動きのある終身2時間前までに食事は済ませるようにしましょう。

このほか、1日30分の早歩きも有効です。
肝臓の脂肪は運動してから10分経たないと燃え出さないので、しっかりとした効果を得るためには10分以上、30分程度の継続した運動が効果的です。

脂肪肝の治療に楽な道はありません。
特効薬もないので、自身の生活を見直す必要があるのです。

次の項ではより詳しく食事メニュー、運動法を見ていきましょう。

お薦めの食事メニューと運動

ベーグルサンド

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

食事療法、運動、禁酒を行い、体重を2kgでも減らせれば、肝臓にたまった中性脂肪は減り、肝機能が徐々に回復し始めます。
内臓脂肪や皮下脂肪と違い、肝臓についた脂肪はとれやすいのが特徴。
しかし、脂肪は肝臓から作られるのです。
一時的に脂肪が減っても、生活習慣が元に戻れば再発してしまいます。
再発した脂肪肝はNASHになりやすい傾向にあるので、しっかりと生活習慣を見直していきましょう。

まず、食事は糖質を取りすぎないように注意が必要です。
糖質は果物、白米、パン、麺類に多く含まれています。
脂っこいものの摂取を減らすより、これらの摂取を減らしたほうが効果的。
ただし糖質を完全に制限すると頭が回りにくくなったりするなど、体に悪い影響もあるものです。
一口分残すようにするだけでも効果的なので、まずは毎食一口分残すことをしてみてはいかがでしょうか?
また、緑茶は脂肪肝を予防できる飲料なので、水分摂取に緑茶もオススメです。

脂肪肝を予防するためには、脂肪をためにくくする体作りも重要です。
筋肉をつけるだけで、太りにくい体になりやすいので、スクワット片足立ちなど、簡単な運動で構わないので、毎日行うようにしましょう。

脂肪肝リスクは、日々の少しの努力で改善できます。
生活習慣を見直して、脂肪肝になりにくい体作りを目指しましょう!



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