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心臓疾患の終末は死亡リスクにつながる!異常を知らせるサインを知って、心不全に気がつこう!

内臓器官の中で、生まれてから死ぬまで休むことなく一定のリズムで動き続け、一瞬でも止まれば即、命の危機となる「心臓」。
心臓は生まれてからずっと1秒も休まず働きます。
しかし、心臓は加齢とともない、注意して動きを観察する必要があります。

本日は心臓の健康についてお話します。

循環器系も老化する!身体がサインを発したらすぐに検査

循環器系も老化する!身体がサインを発したらすぐに検査

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

高齢になると、心臓血管系は肥大や拡張といった変化を起こします。
これは誰にでも起こるもので、年齢を重ねると仕方のない症状です。
全身の多くの臓器が萎縮、機能低下するなか、それを補って生命活動を維持するためにこうした症状を引き起こすとされています。

また、血圧は年齢が上がるごとに高くなり、上の血圧が特に上昇する傾向にあります。
その一方で、下の血圧は60歳を過ぎると低下することも多くなるなど、血圧の上下の差が大きくなっていくのが高齢者の循環器系の特徴といえます。

心臓は心筋(筋肉)でできており、生まれてから死ぬまで休むことなく働き続けるもの。
年齢を重ねると心筋と心筋の間にリポフスチン、アミロイドと呼ばれる異物が沈着し、心筋の線維化が進みます。
心筋の線維化が進むと、心臓の壁が厚くなったり(心臓肥大)、心臓の柔軟性がなくなり、心臓が広がりにくくなる拡張障害といった症状が見られるように。
このほか、大動脈弁や増幅弁といった血液の逆流を防ぐ、大切な弁が変性します。
これによって閉鎖心不全症や狭窄症という「弁膜症」という状態にもなります。
また、左心房、右心房も大きくなることで、弁の周囲が肥大し、弁の閉鎖不全症も引き起こすのです。

心不全って何?

心不全とは心臓に何らかの異常があり、ポンプ機能が低下し、全身に血液を送り出せなくなった状態のこと。

不整脈

さらに、不整脈も引き起こしやすくなります。

不整脈は大きく分けて3種類あり、「脈が速くなる」(頻脈)、「脈が遅くなる」(徐脈)、「一定のリズムを刻まない」といったもの。

原因としては心臓疾患や高血圧などが挙げられ、高齢になればなるほど不整脈の原因となる病気を患う人も増えるため、不整脈を引き起こしやすくなります。
不整脈は一時的だったり、日常生活に影響がない場合は経過観察となりますが、動悸、失神発作、心不全といった症状を伴う場合はすぐに治療が必要です。
治療法は抗不整脈薬を内服したり、ペースメーカーを埋め込んだりといったもので、一生付き合っていく必要があります。

心筋梗塞

栄養を送る血管の一部、肝動脈の血流が滞ったり、詰まったりすることで、心臓に酸素や栄養が届かなくなって一部が壊死した状態のことを心筋梗塞といいます。

30分以上重苦しい胸の痛みが続いたり、背中にまで達する痛み(放散痛)が特徴で、これらの症状があった場合は要注意。
可能な限りすぐに病院に行きましょう。
治療はカテーテルを用いた再灌流療法(さいかんりゅうりょうほう)や、詰まっている血管をバイパスしながら血流を維持する手術が一般的です。

高齢者が発症する場合が多く、平均ねんれ葉男性65歳、女性75歳だそう。
このくらいの年齢の方は特に注意しておきましょう。

心臓弁膜症

心臓の弁に障害が発生し、血液が逆流してしまうことを「心臓弁膜症」といいます。

状態はふたつあり、「狭窄症」と「閉鎖不全」です。
「狭窄症」は弁が硬くなって開閉できなくなり、血流を維持できない場合。
「閉鎖不全」は名前の通り、弁を閉じられなくなって逆流を起こす場合です。

狭心症

肝動脈の中が動脈硬化で狭くなって、心臓に必要な栄養や酸素が送れなくなると「狭心症」です。

症状は数分から15分ほどの胸の重苦しい痛み。
15分ほどすると解消されたり、軽減したりする場合がありますが、最近3週間以内に狭心症症状が発現した場合、安静にしていても出現する場合、痛みがひどくなってきている場合は心筋梗塞へとつながる場合もあるので、すぐに病院へ。



このほか、加齢によって循環器系は確実に衰えていきます。
自分の身体としっかりと向き合い、どんな症状が起きているのか? しっかりと観察しましょう。

心不全の原因って何?アルコールは悪化を招く?息切れ、咳、足のむくみなどは要注意?

心不全の原因って何?アルコールは悪化を招く?息切れ、咳、足のむくみなどは要注意?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

心臓の働きが不十分だと、心臓だけでなく、身体のさまざまな臓器に負担がかかります。
心不全の種類や、症状の重さは心臓の働きがどのくらい低下しているかがポイント。
急激に症状が悪化した場合は「急性心不全」となりますし、長期にわたってだんだん悪化していったのなら「慢性心不全」となります。

では、心不全になる原因はどのようなものがあるのでしょうか?

心不全の原因は大きく分けて、「心臓」に原因がある場合と「心臓以外」に原因がある場合のふたつに分けられます。

心臓が原因の心不全

心臓が原因の心不全は「虚血性心疾患」「心筋症」「心筋炎」「心臓弁膜症」「不整脈」「先天性心疾患」の6つです。
それぞれについて簡単に見ていきましょう。

「虚血性心疾患」は狭心症や心筋梗塞を起因として、心筋や血管に異常が発生し、心臓の働きが部分的に悪くなる症状。
「心筋症」は心臓の筋肉が病気によって機能低下するということ。
「心筋炎」はウイルス感染などで心筋が炎症を起こし、心臓が機能低下するもの。
「心臓弁膜症」は先ほどもご紹介しましたが、心臓の弁の働きが悪くなって、血液循環に影響が出る病気。
「不整脈」も先ほどご紹介しましたね。心臓のポンプ機能のリズムに異常が起こり、心拍数が上昇したり、低下したり、不整になったりするものです。
「先天性心疾患」は生まれつき心臓に奇形があるなどして、心臓の機能が弱まる病気です。

心臓以外が原因の心不全

では続いて心臓以外が原因の心不全について見ていきましょう。

心臓以外が原因の心不全は「高血圧」「貧血」「腎臓病」「悪性腫瘍に対する化学療法・放射線療法」「甲状腺機能亢進症・バセドウ病」「過度なアルコール」「ウイルス感染症」「薬物中毒」です。

なかでも「高血圧」は、血圧が常に高いことで心臓に長時間負担をかけ続けてしまいます。
長期間心臓に負担をかけ続けると、心臓の機能が徐々に弱まり、心不全を発症してしまうのです。

また、アルコールは一時的に血圧を下げることもありますが、長い間飲み続けると血圧を上げて、高血圧の原因にもなります。
日頃の飲酒量が多いほど血圧の平均値が高いこともわかっているので、アルコールを毎日摂取しているという方は休肝日を設けるなどして、摂取量を減らしましょう。



心不全の初期症状

心不全の代表的な自覚症状は「動悸」「息切れ」「呼吸困難」「むくみ」です。
坂道や階段を上るときに、いつも以上に動悸や息切れが発生したり、平坦な道でもこれらの症状が出ると要注意。

このほか、床につくと咳が出たり、息苦しくなったりする場合も注意が必要です。

心臓病予防!心臓に良い食品をたくさん取り入れよう!

心臓病予防!心臓に良い食品をたくさん取り入れよう!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

心臓病にならないためには日頃の食事から気をつけていきましょう。

基本的には低脂肪で糖質を控えめにして、適正カロリーの食生活、減塩(1日6グラム未満)、不飽和脂肪酸を多く含む青魚、食物繊維、ビタミン、ミネラルといった食事が大切です。

鯖、サンマ、鰯などの青魚にはDHAやEPAなど不飽和脂肪酸が多く含まれています。
DHAは動脈硬化や高血圧を予防してくれ、LALコレステロール低下などの働きがあります。
また、EPAはさらに血栓ができるのを防ぎ、血流改善効果もあるので、2日1回または週1,2回は青魚を食卓に並べると良いでしょう。

このほか、野菜や果物、大豆製品もオススメ。



身体に良い食品をとりつづけるのは大変ですが、将来の心臓病予防のため、できることから取り組んでいきましょう。

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