【目のけいれん】突然まぶたがピクピクする!スマホやパソコンを長時間見ていると発症することも!
突然、まぶたがピクピクしてしばらく続き、少し時間が経ったり、気がついたら止まった、という経験ありませんか?
こうした症状のことを「眼瞼(がんけん)けいれん」と言います。
原因はさまざまですが、一時的なストレスやパソコン、スマホの見すぎによる目の疲労が代表的だそう。
今回の記事では疲れ目などに現れる眼瞼けいれんについて、詳しくご紹介します。
眼瞼けいれん、その具体的な原因は?栄養不足?疲れ?アルコールは関係する?片目だけに起こる?目薬で良くなる?頭痛やめまいを併発することも!

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まぶたがピクピクとけいれんすると、とても気になるもの。
ピクピクとけいれんしたように動く症状のことを眼瞼(がんけん)けいれんといいます。
目の周りがピクピクと勝手に動いて、止めようにも止まらない。
こうした経験がある方は結構多いようです。
自分の意思とは関係なく、身体の一部が動くととても気になるし、気味が悪いものです。
また、不安になったりもしますよね。
自分の意思とは関係なく、ピクピクとまぶたがけいれんし、動いてしまう現象は、ストレスや疲れから一時的に起こる眼瞼ミオキミアかもしれません。
どんどん悪化すると、眼瞼けいれんや顔面の複数の筋肉に波及し片側顔面けいれんにつながるなど、治療が必要な病気につながる恐れもあるのです。
同じまぶたのけいれんであってもそれぞれ全く異なる病気。
まずはまぶたがピクピク動く病気にはどのような種類があるのかを見ていきましょう。
まぶたが勝手にピクピク動く病気
片目だけピクピク動き、それ以外の症状はない、という場合は眼瞼ミオキミアの可能性が高いといえます。
眼瞼ミオキミアは片目のみに現れることが多く、まぶたをピクピクと動かす、というのが症状です。
目の周りの筋肉が一定のリズムで勝手に収縮することで、うわまぶたや下まぶたがけいれんしたように動くのが特徴。
眼瞼ミオキミアは病気ではなく、生理現象に近いため、数日から数週間程度で症状は落ち着くでしょう。
眼瞼ミオキミアは健康であっても発症することがあって、疲れ目、睡眠不足、疲労といった身体的な疲れが原因となって発症することが多いのです。
また、精神的なストレスも原因となるので、これらが解消されると収まることもあるようです。
このほか、筋肉の働きに関わる栄養成分が不足することで発症することもあるよう。
特にマグネシウムが不足すると起こる可能性が高くなります。
マグネシウムはストレスを受けると減少するため、ストレスフルな環境にいると、マグネシウムが減少して眼瞼ミオキミアはが起こってしまうよう。
マグネシウムを摂取することで、収まる人もいるそうです。
眼瞼ミオキミアは睡眠不足、疲れ、栄養不足など体調のサインだともいえます。
起こった場合は、しっかりと疲れを癒やしたりした方が良いでしょう。
眼瞼けいれん・片側顔面けいれん
症状が重いのが眼瞼けいれんと片側顔面けいれんです。
眼瞼ミオキミアは疲労回復すると治るのに対し、似たような症状であっても眼瞼けいれんと片側顔面けいれんは深刻な病気。
いずれも原因は脳と神経にあるようです。
眼瞼けいれんという名前から、眼瞼ミオキミアのようにまぶたがただピクピクするだけ、と考えられがちですが、眼瞼けいれんの場合、まぶたが動くわけではありません。
目が開けにくくなったり、まばたきが頻繁になったりと、目の開け閉めを司る神経回路の故障が原因です。
眼瞼けいれんはまばたきがコントロールできなくなる、まぶたの開閉に異常が発生しているといえ、「まぶしい」「目が乾く」といった自覚症状があるそう。
このほか、まぶたを閉じている方が楽、目が自然と閉じてしまう(眠くないのに)といった自覚症状が現れた場合は要注意です。
ドライアイと勘違いされやすいですが、別な病気なので目薬などドライアイ用の製品を使っても良くなりません。
眼瞼けいれんは重症になると、手を使わなければ目を開けられなくなるなど、とても恐ろしい病気なのです。
中年以降に発症することが多く、女性は男性の2.5倍も発症数が多いと言われています。
重症化した場合は手でまぶたを開け閉めしなければならないほど深刻ですが、あまり影響のない軽症の場合が多く、日本には潜在的に30万人から50万人の患者がいると考えられているそうです。
そして片側の顔面だけがけいれんするのが片側顔面けいれんです。
こちらは片側の顔がけいれんする、と言葉からイメージできますが、症状のスタートはまぶたから。
まずはまぶたがけいれんし始め、頬、口へとけいれんの範囲が広がっていきます。
40歳以上に多く、こちらも女性の患者が多いのが特徴。
症状が出るタイミングは日常の何気ない瞬間。
例えば笑ったり、食べたり、飲んだり、話したり、など誰もが毎日行っている動作で発症してしまうそう。
いずれも目や口を動かしているとき、というのが特徴で、特に緊張していると発症することが多いそうです。
片側顔面けいれんの原因は、顔の神経が脳で血管に圧迫されてしまっているため。
基本的には手術で解決し、脳外科の範囲になるそうです。
スマホやパソコンの見すぎ、ストレスで「眼瞼ミオキミア」の人が続出中!

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昔と比べ、最近ではパソコンやスマートフォンなどの画面を見る時間が多くなりました。
先ほども原因でお伝えしましたが、パソコンやスマートフォンの画面などを集中して長時間見続けると、目が疲れてしまったまぶたがピクピクと痙攣することがあります。
パソコンの向かい合う仕事をしている方や、長時間パソコンと向き合うことが多い方は要注意。
適度に目を休ませながら利用した方が良いでしょう。
また、パソコンやスマートフォンなどの画面が発する強い光は交感神経の働きを高めるため、自律神経が乱れやすくなります。
画面を暗く設定するなどの対処のほか、以下のことを試してみてください。
目を休めるには?
まずは目に入れる光を暗くすることが大切です。
画面を暗めに設定したり、夜には暗めの部屋にしてみたり、身体が眠りに向かう自然な環境を作りましょう。
そして、疲れている目の周りの筋肉や身体の筋肉をほぐすことも大切。
目を酷使すると目だけでなく、首や肩の筋肉も張ってパンパンになるもの。
目を温めつつ、これらの筋肉をマッサージしてほぐすと良いでしょう。
そして最後が身体のリズムを整えること。
ついつい夜遅くまでパソコンやスマートフォンをさわってしまったり、食事の時間が不規則だったりすると自律神経が乱れてしまいます。
規則正しい生活をして、自律神経を整えましょう。
数カ月続く場合は眼科受診を!悪化した眼瞼けいれんを治すには

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眼瞼ミオキミアかもしれない、と思って放置していたら、いつまで経っても症状が改善されない!
そんな場合は、病院に行くのがオススメです。
基本的には眼科にかかればOKなので、まずは眼科を受診しましょう。
治療法としてはボツリヌス毒素を用いた治療法が多く行われているようです。
ボツリヌス毒素を投与することで、1週間後くらいから効果が現れ始め、1ヶ月で効果が最高に達し、3,4ヶ月で効果が消失します。
この間に神経の枝が伸び、筋肉に到達し、症状が改善する、というのです。
副作用としては頭痛、めまい、発疹などがありますが、基本的には治療しなければ治らないので、眼科できちんと治療を行いましょう。
まぶたがピクピクして気になるだけ。
しかし、思いもよらぬ重い病が潜んでいるかも知れません。
長い間ピクピクするまぶたに悩んでいる方は、是非一度眼科を受診しましょう。

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