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なかなか疲れがとれない……それ、副腎疲労かもしれません。副腎疲労ってそもそもどんな症状なの?

加齢にともない、持続的な運動や規則的な食事などで体力の管理をしないと、自然とすぐ疲れを感じてしまいます。
しかし、自分で回復させにくい疲労の重なりを感じる場合は「副腎疲労」を疑う必要があります。

副腎疲労とは一体どのような症状なのでしょうか?
また、どんなことをすると副腎疲労を引き起こしやすいのでしょうか?

本日は副腎疲労についてご紹介します。

副腎疲労とはどのような症状?治療や検査はどのように行う?

副腎疲労とはどのような症状?治療や検査はどのように行う?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

朝になってもなかなか布団から起きられなかったり、日常生活を送ることが難しくなるほど慢性的な疲労感を抱えている方はいませんか?
こうした疲労感は「副腎疲労」(アドレナル・ファティーグ)かもしれません。

副腎は腎臓の上部に位置する2センチから3センチのとても小さな三角形の臓器。
左右1対ずつあって、1つ4グラムから5グラム程度ととても軽い臓器です。
しかし、生きるために必要不可欠なホルモンを分泌しているとても重要な臓器なのです。

このとても小さな臓器である、副腎が「疲労」すると、ストレスに対抗するホルモンの「コルチゾール」がうまく分泌されないことがあります。
コルチゾールが上手に分泌されないと、疲労が蓄積しやすくなるのです。

副腎疲労は自分で治せる病気です。
しかし、治すためには生活習慣を改善しなければなりません。

副腎疲労が起こるメカニズム

副腎はコルチゾールだけを分泌しているわけではありません。
生命活動を維持するために必要なホルモンを50種類以上も分泌しているのです。
とても小さな臓器ですが、ものすごく働き者なのですね。

ストレス過多となると、ストレスと闘うホルモンであるコルチゾールを消費します。
コルチゾールを消費すると、副腎は次々と新たなコルチゾールを生み出してくれるのですが、常にストレスにさらされていると、コルチゾールを常に製造しなければならないので、副腎が疲れてしまうのです。
コルチゾールが潤沢にある間はよいですが、コルチゾールが不足するとさまざまなつらい症状が発現しはじめます。
これが「副腎疲労」なのです。

ここでいうストレスとは「炎症」のこと。
身体に炎症をもたらすものはストレスになる、といってもよいかもしれませんね。

副腎は身体の消防士的な働きをします。
ストレスによって生じた炎症を消化するためにコルチゾールを分泌して、血糖値や血圧などをコントロール。
また、免疫系や神経系などの調整も行い、ストレスによる身体へのダメージを防ぐ役割を果たしているのです。

しかし、現代はストレスフル。
そしてストレスの種類もさまざまで複雑です。



そのため、炎症を鎮めるコルチゾールがついつい不足してしまいがちになるのです。
ストレスを沈めるコルチゾールの分泌を減らしてあげることが副腎ケアのスタートになります。

副腎疲労に陥るストレスとは?

では、コルチゾールを消費し、副腎疲労を起こすストレスとは一体どのようなものなのでしょうか?

ひとつめは精神的なストレス。

人間関係だったり、悲しい出来事、忙しすぎる毎日、環境の急激な変化などは精神的なストレスを受けやすいので要注意。
特に現代人は精神的なストレスを受けやすい環境にいるので、なるべくストレスを溜めないよう、ストレスを受けないよう配慮しましょう。

ふたつめは二択タイ的なストレス。

たとえば炎症や便秘などですね。
特に気をつけたいのが便秘で、排泄が滞ってしまうと腸内毒素が溜まって、その毒素が体内に吸収されることで炎症が起こります。
また、便秘が続くと腸内フローラが乱れ、悪玉菌が増加すると腸の粘膜に炎症を起こしてしまうので要注意。
しっかしと腸内フローラを整えましょう。

三つ目は環境的なストレス。

夏場は温度や湿度が高いですよね。
そんな環境だとカビに注意しなければなりません。
マイコトキシン(カビ毒)は不調や障害を引き起こすことで知られています。
こうした環境に居続けると、副腎の働きが増加し、副腎疲労を引き起こしてしまいます。
洗濯槽、弁当箱、水痘のパッキン、まな板、バスマット、エアコンなどは清潔に保つようにしましょう。

副腎治療の検査はうつ病と間違われる?

副腎治療は知っていないと医師でも発見できない場合があります。

なんとなくだるさが抜けないからと病院で診察を受けたところ、うつ病と診断された、なんてこともあるそう。
抗うつ剤などを服用し続けても良くならず、どんどん悪化してしまうことも。

本人が疲れていると感じていても、検査数値に現れないこともあります。
検査数値に現れないと異常がわからず、病名がつけられません。

副腎疲労という病気があることを知って、こうしたケースは副腎疲労を疑えるようにしておきましょう。

コーヒーの飲み過ぎで起こることも。甘いものはできるだけさけるほうがいいかも

コーヒーの飲み過ぎで起こることも。甘いものはできるだけさけるほうがいいかも

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

そんな副腎治療ですが、発病するきっかけがあることもあります。

日常的にコーヒーや甘い物を過度に摂取している人は要注意。
慢性疲労に対して身体が手っ取り早く糖分を摂取しようとしている証拠です。
砂糖を摂取することで、血糖値が急激に上がります。
しかし、それに伴ってすい臓もインスリンを急いで分泌させ、血糖値は急降下します。
血糖値が下がってしまうと砂糖やカフェインに頼ってしまう……。
これはとても悪循環ですよね。

コーヒーや砂糖を摂取することで身体を無理矢理動かしていることに他なりません。
無理矢理身体を動かすと、知らぬ間にストレスが蓄積されていきます。
副腎疲労の原因のひとつはストレスなので、症状がどんどん悪化してしまうのです。



そのため、コーヒーを飲む回数を減らしたり、砂糖を摂取しないよう気をつけたりする必要があります。
また、偏食の方は腸内環境が悪化しがち。
腸内に炎症を起こしてしまうこともあるので、乳酸菌サプリなどを摂取して腸内環境を整えることを心がけましょう。

また、ビタミンも効果的です。

ビタミンCは副腎から出るコルチゾールの分泌を抑える作用があります。
コルチゾールの分泌を抑えられれば、副腎に休息を与えられるので、副腎疲労をある程度避けることができます。

疲労回復に良い食事とは?亜鉛、ビタミンC、漢方、サプリなど何が最適?

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では、これらを踏まえ、どのような食事が副腎疲労を避けられるのでしょうか?

まず、重要なのはグルテンフリー、カゼインフリー、シュガーフリーという考え方。

腸内環境改善を整え、肝臓の負担を減らすことが重要です。
そのため、肝臓に負担をかけるコーヒーやアルコールは控えめにして、添加物の多い加工食品や外食が食事の中心という方は頻度を下げてみましょう。
難しい料理でなくとも、塩分を控えた食事が良いでしょう。
また、副腎疲労の人はグルテン(小麦)とカゼイン(乳製品)がアレルギーや腸の炎症をもたらすことが多いため、これらの食品を避けた食事をすると良いですね。
また、白砂糖も控え、これらを3週間ほど試すと体調の変化を実感できるようです。

このほか、良質なタンパク質、脂質、香味野菜、ハーブ、スパイス、野菜、ビタミンB群、ミネラル、水は身体を構成する上でも重要な栄養。
これらが多く含まれた食品を摂取するなどして、副腎疲労を回復させましょう。



副腎疲労は原因不明の疲れともとられがち。
正しい知識を持って、しっかりとした栄養を摂取して、副腎疲労を避けましょう。

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