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血糖値・高血圧・喫煙者は要注意!脳梗塞・心筋梗塞だけが梗塞じゃない!「足梗塞」とは一体なに?

血糖値や血圧が高い人や、タバコを喫煙する人が特に注意したいのが脳梗塞や心筋梗塞です。
しかし、第3の梗塞ともいわれる「足梗塞」があることも判明しました。

動脈硬化が進み、足の血管が詰まり、足先まで充分に血液が行かなくなる病気で、末梢動脈疾患とも言われます。

自覚症状が現れにくいため、気がつかない人も多い末梢動脈疾患ですが、国内には患者がおよそ300万人もいるそうです。

本日は「足梗塞」についてご紹介します。

足梗塞はどのような症状・病気?病院は何科を受診?

足梗塞はどのような症状・病気?病院は何科を受診?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

動脈硬化は血管の老化といわれ、誰にでも起こりうる病気。
動脈硬化を放っておくと心筋梗塞、狭心症、脳卒中といった病気を引き起こすことも知られています。
また、心臓や脳だけでなく、足の血管が詰まることもあるのです。

脳梗塞、心筋梗塞はよく知られていますが、第3の梗塞「足梗塞」はご存じでしょうか?
動脈硬化が進行し、足の血管が詰まることで足先まで十分な血液が行き届かなくなる病気で、自覚症状があらわれにくく、気がつかない人も多いそうです。
国内の推計患者数は300万人とも言われており、放置していると足にしびれが派生したり、最悪の場合だと足の切断にまで至ることも。

足梗塞の初期症状

足梗塞の初期症状は足先などの冷えから起こります。
冷えは多くの女性が抱える悩みですが、中高年の男性であっても動脈硬化によって冷えが起こる場合があります。
血管が詰まることで、血流が悪くなり、足先を中心に温まりにくくなるのが原因。
今まで特に冷えを感じたことのない人が、ある日から足の冷えを感じるようになったら足梗塞のサインかもしれません。

放っておいてしびれや痛みが伴いはじめると生活にも大きな支障が出てしまいます。
足を健康に保つことは、健康寿命を延ばす上でも非常に重要。
足に不具合を感じたらすぐに病院に行くようにしましょう。

動脈硬化の原因とリスクが高くなる要因

動脈硬化は血管壁が厚くなり、内部が狭くなった状態のこと。
血管壁中にコレステロールがたまることがひとつの原因です。
血液中に悪玉コレステロール(LDLコレステロール)が増加すると、血管壁に入り込み、コブのような形状の動脈硬化ができます。

反対の善玉コレステロール(HDLコレステロール)は動脈硬化を防ぐ働きがあります。
HDLコレステロールを積極的に摂取した方が良い、というのはこうした理由があるのです。



動脈硬化のリスクを高める要因は「タバコ」「血糖値が高い」「コレステロール・中性脂肪が多い」「高血圧」「脳梗塞・心筋梗塞の経験がある」「家族に脳梗塞・心筋梗塞を起こした人がいる」「閉経した(女性のみ」「65歳以上」「肥満」など。
これらの要素で当てはまるものが多ければ多いほど、動脈硬化リスクは高くなります。
自分の意志だけではどうにもできないものがありますが、例えばタバコ、血糖値、コレステロール、中性脂肪などは生活習慣を改めるだけでコントロールしやすいものです。
ぜひすぐにでも生活習慣を見直していきましょう。

病院に行く場合は

すでに思い当たることがあり、病院を受診したい場合は何科を受診すれば良いのでしょうか?
足だから整形外科? それとも血管だから循環器?

これは病院によってさまざまですが、多くは外科系の病院にかかれば問題ないでしょう。
血管外科や専門外来を設置している場合もあります。
まずはかかりつけ医に相談を行い、大きな総合病院に紹介状を書いてもらうのが良さそうですね。

足梗塞の検査と治療法

足梗塞の検査と治療法

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では動脈硬化が主な原因の足梗塞。
ここからはどのような検査を行い、どのような予防法が有効なのかを見ていきましょう。

足梗塞の検査は通常、足の皮膚や筋肉の状態、足の動脈の拍動が触れられるかどうか、痛みはどうかといった項目をチェックしていきます。
その後、必要に応じて、足関節上腕血圧比(ABI)や血管エコー検査、運動負荷試験、動脈造影検査、CTアンギオグラフィ、MRアンギオグラフィを行います。

足関節上腕血圧比は、足関節の収縮期血圧を上腕の収縮期血圧で割った値のこと。
この値が低いと心臓と足関節の間の動脈が狭くなっている、あるいは閉塞性動脈硬化症が起きている可能性が高いことがわかります。

血管エコー検査は超音波をあてて調べる検査。
閉塞性動脈硬化症の診断に自動ABI測定器と併用されることが多く、検査中すぐに下肢全体を描き出せるため、詳細に血管病変を捉えられるのが特徴です。

運動負荷試験は運動をしながら行う検査で、回転ベルトの上を歩行するトレッドミル歩行負荷試験を「ベルトの速度:時速2.4km、勾配:12%、歩行時間(負荷時間):5分間」という条件で行っています。
運動前後のABIの変化、どれくらいの歩行距離で歩行障害が起きるのか、その程度など血流不足の重症度を調べられます。

動脈造影検査はカテーテルでヨードの入った造影剤を注入。
エックス線を照射して動脈の形態を調べます。
閉塞性動脈硬化症の場合、確定診断に欠かせない大切な検査ですが、ごくごく稀に重度の合併症を引き起こしてしまう、という難点も。
そのため近年ではCTやMRIの装置を用いるCTアンギオグラフィやMRIアンギオグラフィが活用されるケースが多いそう。
このあたりは病院の方針によってさまざまなので、不安な場合は事前に医師に相談しましょう。

治療法

さまざまな検査を行い、確定診断に至った後は治療のフェーズに移ります。

閉塞性動脈硬化症は足への血流不足で運動が制限されるため、生活の質が低下してしまいます。
閉塞性動脈硬化症は重症度によってⅠ(軽症)〜Ⅳ(重症)に分けられ、それぞれで治療法が異なります。



Ⅰは禁煙、動脈硬化危険因子の管理・治療とフットケアが中心。
Ⅱaはさらに薬物療法や運動療法を行う場合が多いそう。
Ⅱbはさらに血行再建術が必要となります。
Ⅲになると積極的な血行再建術が求められ、Ⅳの場合は血行再建術や創部処置が必要となります。

Ⅲ、Ⅳは積極的な血行再建術を行いますが、もしもできない場合、新しい血管を作り出す血管新生療法も考えていくそうです。

いずれにしても時間のかかる治療なので、身体的な負担も大きいのが特徴。
足梗塞にならないためにも、しっかりと予防しておきたいところです。

足の血管を健康にするためには?足梗塞の予防法

足の血管を健康にするためには?足梗塞の予防法

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足の血管を健康に保ち、さまざまな病気を予防するためにはどのような習慣を取り入れれば良いのでしょうか?

予防するためには治療法とも共通しますが、禁煙や食事療法は重要なポイント。
これらを行うのが大前提です。
これらを行った上で、フットケアを行いましょう。

フットケアは入力時に足に傷がないか、むくみがないか、色が悪くなっていないかをチェック。
そして足の裏、指の間もきちんと洗って清潔に保ちましょう。
足に合っていない靴を履いていると傷ができたり、靴擦れの原因にもなるので要注意。

また、立ち続けたり、正座を続けたり、しゃがみ込む姿勢を長時間続けると足の血流が悪くなります。
もしも現在足梗塞を抱えている場合、症状が悪化してしまう可能性があるので注意が必要。
長時間同じ姿勢をキープしないよう気をつけながら日常生活を送るのが足梗塞予防のポイントだといえるでしょう。



脳梗塞、心筋梗塞とともに足梗塞も予防法は基本的に同じ。
禁煙と食事、運動が基本となります。
ぜひこれらを生活のなかに取り入れて、健康で長生きしましょう!

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