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寝言がひどくなった、歯ぎしりがひどくなった…もしかすると認知症のサインかもしれません

みなさんは一緒に眠る家族に「あなた寝るとき寝言またはいびきまたは歯ぎしり」すごいよ!
と、言われたことがありますか?

研究によって寝るときの癖から認知症の進行状況が分かるようになってきています。
一体どのような寝ているときの「癖」が危険なのでしょうか?
特に「寝言」は危険のサインかもしれません。

本日は寝言と認知症の関係性を見ていきます。

あなたが寝るとき体に起こる現状、知っている?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

自分が眠っている姿を見たことはありますか?
写真などではなく、映像で見る機会というのはほとんどの方がないでしょう(監視カメラを設置していて、寝姿をチェックしている、という方は別ですが…)。

実際に人は睡眠中、さまざまなことを行っています。
寝返りを打ったり、寝言をいったり、いびきをかいたりなどが代表例でしょう。

多かれ少なかれ、多くの人がこれらを睡眠中行っています。

まずは人の睡眠にはどのような意味があるのかを見ていきましょう。

人の睡眠の意味

動物と異なり、人間は一日中活動的に動いています。
こうした行動は脳に蓄積されていき、脳の中はどんどん記憶で散らかっていきます。
睡眠は、脳が起きている間の出来事を再生して、長期記憶として保存したり、不要な記憶を削除したりします。

このほか、眠る30分前には体温が低下しはじめることをご存じの方もいるでしょう。
体温が低下すると眠気を感じるわけですね。
体温が低下すると代謝も低下するため、睡眠中の空腹を防いでくれるのです。
合わせて、心拍数や血圧も睡眠中が低下します。



ジャーキング現象

寝ている間に「ビクッ」となって目覚めたことはありませんか?
これはジャーキング現象という現象です。

通常であれば眠っているとき、夢に反応して身体が動かないよう麻痺しています。
しかし、睡眠と覚醒のグレーゾーンにある状態の場合、脳が身体を安静するというサインを発しても、神経系が受け取るタイミングがずれるため、ビクッとしてしまうのです。

まだ現象の仕組みが完全に解明されているわけではありませんが、木から落ちそうになったとき、反射的に木をつかもうとする原始反射の名残である、という説も。

金縛り

人によっては金縛りに遭う人もいますよね。

眠っているとき、ふと目が覚める。
しかし、身体を動かそうとしても動かないし、声を出しそうとしてもでない。
それが金縛りです。

霊的なものだと考える人もいますが、睡眠という観点で言うと、レム睡眠時に脳が身体を守るため、筋肉の神経伝達物質とレセプターを阻害することで起こる、と言われています。

入眠や覚醒間際の意識がはっきりとした状態で起きることもあるそうで、金縛りは世界各地でさまざまな伝承が行われるほど、多くの人に起こりうる現象です。

夢遊病

子どもが突然起き上がって歩き出した、という経験をしたことがある方もいるのではないでしょうか?
本人に意識がないだけに怖く感じてしまいますよね。

一説によると、約30パーセントの人が、一生に一度は眠っている間に歩き出すそうです。

夢遊病は半意識状態にある脳が複雑な作業を行いはじめてしまう、という睡眠障害で、布団から出て歩き出すならまだマシで、なかには車の運転までしてしまう人もいるそうです。

特に子どもに発症することが多く、原因はまだ解明されていませんが、今のところ遺伝子に原因がある、という可能性が示唆されています。

笑う、叫ぶ、うなる、返事をするなど寝言はどんなものがある?

こうした睡眠時の行動の代表例が寝言でしょう。

寝言は睡眠時随伴症という睡眠時異常行動のひとつ。
とはいえ、誰にでも起こりうるもので、非常に一般的なものだそうで、ストレスがたまっていたり、不安や緊張が強まったりすると寝言を言う人もいるそうです。

寝言は夢に対して反応するほかにも、ストレスが溜まっていると怒鳴ったり、うなったりするそう。

寝言は本人が日ごろいえないことを言っている、とも考えられますね。

普段と違う寝言はなぜ「認知症」のサインなのか?危ない寝言とは

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ただ、こうした寝言を気をつけたいのが認知症の可能性です。

大きな声で寝言を言ったり、夢と現実を混同して歩き回ったりする場合、もしかすると認知症かもしれません。
これらの症状は「レム睡眠行動障害」といって、レビー小体型認知症やパーキンソン病で多く現れる症状のひとつ。

改めてですが、睡眠は「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」を繰り返しています。
レム睡眠時は脳が活発に活動し、まぶたの下で眼球が動いているのが特徴。
英語では、「Rapid Eye Movement Sleep」といって、この頭文字をとって「レム睡眠」と”呼ばれています。

夢を見るとき、多くはレム睡眠状態なのです。

先ほどもご紹介いたしましたが、レム睡眠時は通常手足の筋肉が弛緩しており、力が入りません。
そのため、夢を見ているときに身体が動くことはないのです。



ところが、レム睡眠行動障害の場合、筋肉の活動を制御できず、夢と現実の行動がリンクしてしまいます。
冒険している夢を見ているなら身体がバタバタと動きますし、泳いでいる夢を見ているならクロールをするかもしれません。
また、このとき襲われている夢を見ているのなら、怒鳴ったり、叫んだりすることもあります。

先ほどもご説明しましたが、こうした症状はレビー小体型認知症やパーキンソン病で発現する症状。
しっかりと検査すると、認知症が見つかるかもしれませんね。

早めの対策を

もしも共に寝ている家族にこうした行動が見られる場合、一緒に寝ている自分も満足に眠れません。
自分自身の負担を減らすためにも、家族のこうした行動があまりにも見られるようなら「もの忘れ外来」などを受診すると、原因が特定できるかもしれませんね。

睡眠中の音を録音してくれるアプリで早く気づこう

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

自分がなにをしゃべっているのか知りたい、寝言を言っていないか、いびきをかいていないか、知りたい! という方はスマートフォンアプリを活用してみましょう。

こうしたアプリは「スリーピングレコーダー」と呼ばれ、自分が睡眠時無呼吸症候群かどうかを知るためにも用いられたりします。

アプリ側で大きな音(いびき・寝言など)を感知すると録音するようになっているのが一般的で、使用方法はアプリを起動して眠るだけという手軽さ。
衣擦れなどの音を拾ってしまうこともありますが、いびき・寝言などもしっかりと録音されるので、朝目覚めて聞き返すのが楽しくなるかもしれません。

こういったアプリは多数リリースされているので、自分が気に入るものを使ってみてください。

参考

いびきラボ – いびき対策アプリ

iPhone
https://apps.apple.com/jp/app/%E3%81%84%E3%81%B3%E3%81%8D%E3%83%A9%E3%83%9C-%E3%81%84%E3%81%B3%E3%81%8D%E5%AF%BE%E7%AD%96%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA-snorelab/id529443604?mt=8

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.snorelab.app&hl=ja

Sleep Talk Recorder

iPhone
https://apps.apple.com/jp/app/sleep-talk-recorder/id391767653?mt=8

Android
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.madinsweden.sleeptalk&hl=ja

こういったアプリを活用すれば、睡眠時無呼吸症候群を発見することもできます。
自分自身の健康のためにも、まずは一度お試しください。

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