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2020年の花粉症シーズンはいつから始める?予防のためには?

3月に入り、そろそろ春の足音が聞こえているように感じませんか?

しかし、春が近づくと怖いのが花粉症。
今年は特にマスクの入荷が少ないことから、今から春本番が不安な方も多いのではないでしょうか?

今年の花粉症の威力はどれぐらいなのでしょうか?
本日は2020年花粉症についてご紹介します。

花粉症は何で発生するの?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

花粉症のメカニズムについては環境省のホームページ及び厚生労働省のホームページに詳しく書かれています。

環境省:花粉症環境保健マニュアル
https://www.env.go.jp/chemi/anzen/kafun/manual/1_chpt1.pdf

厚生労働省:はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~
https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/kenkou/ryumachi/ookubo.html

東邦大学習志野キャンパスの調査によると、千葉県船橋市における過去40年間のスギ・ヒノキ花粉総飛散数は年々増加しています。
特に2005年以降はより多くの花粉が飛散していることがわかっています。

日本発の花粉症は1961年のブタクサ花粉。
ブタクサ花粉は当時、都市郊外に放置された荒れ地や河川敷が多く、キク科やイネ科の草木が生い茂り、一気に流行しました。

ところが1970年代後半から1980年代前半にかけ、関東を中心にほぼ3年周期でスギ・ヒノキ花粉の飛散量が急増。
都会の耳鼻科には花粉症患者であふれたそうです。


当時、東京都の疫学調査が1983年〜1987年の間に、都民を対象に3地域行われました。
このとき、スギ花粉症の推定有病率が都民の10パーセントと報告されましたが、1995年にそれまでにないほど多くのスギ・ヒノキ花粉が飛散したことで患者数が急増したと推定されます。

この頃には花粉症患者の疫学調査が大々的に行われるようになりました。

東京都は1996年に2回目の疫学調査を実施。
前回同様3地域で実施した疫学調査では、推定有病率が20パーセントになり、10年前に実施した調査から10パーセントも患者数が増加していることが明らかに。

2000年代以降もスギ・ヒノキ花粉は増減を繰り返しながらも、増加を続け、2011年には過去最大の飛散量となりました。

東京都が2006年に実施した3回目の疫学調査では、推定有病率が28パーセント。
また、スギ・ヒノキ花粉の飛散量は、1996年までの20年の平均飛散量の2倍以上に増加していることもわかりました。

これだけ花粉量が増加したのであれば、花粉症を発症する人が増加するのもうなづけます。

その後も2019年に疫学調査を東京都は実施。
このとき、都民の推定有病率は約49パーセントにまで増加し、今や2人に1人が花粉症を患っていることがわかりました。

花粉症のメカニズム。正体はアレルギー?症状や治療法とは?薬で治る・収まる?

では花粉症とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

花粉症は鼻腔内に入ったスギ・ヒノキなどの植物花粉に対する免疫反応により、鼻水などの症状が引き起こされる病気のこと。
花粉が飛散する量が多いシーズンに発症することから、季節性アレルギー性鼻炎と呼ばれています。

花粉症のメカニズムは、アレルゲンが鼻腔内の粘膜に付着すると、体内で抗体が生成されます。
この抗体はマスト細胞と結合するのです。
その後再びアレルゲンが侵入すると、マスト細胞からアレルギー誘発物質が放出。
これによって鼻水などのアレルギー症状が現れるのです。

花粉症を治療する際は投薬治療が一般的ですが、このほかにも注射をしたり、レーザーで鼻粘膜を焼いたりというのが多いようです。
発症してしまったら投薬治療を行い、予防として冬に注射やレーザー治療を行う人が多いようですね。

花粉症になる人はどんな人?

花粉症を発症する可能性は誰にでもあります。
若い人だけでなく、シニア世代であってもある年、急に花粉症になったりします。

その原因としては遺伝的にアレルギー体質であることが主原因。
ところが近年は食や生活が変化したことで、花粉症を発症しやすくなってきているのだとか。


実際に和食を中心とした生活を送っているシニアほど花粉症は発症しにくく、インスタント食品やスナック菓子を食べる人ほど花粉症有病率は高いとする見方もあります。
このほか、自律神経を乱しやすい睡眠不足、不規則な生活、ストレスも花粉症発症の原因になりがちなのだとか。

花粉症対策には食事、生活習慣を見直すのが最初の一歩といえそうですね。

2020年、花粉はいつから飛んでくるの?花粉の量は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

花粉飛散量が多ければ多いほど、罹患リスクが高くなる花粉症。
今年はどのくらいの量の花粉が飛散する見込みなのでしょうか?

ウェザーニュースの発表によると、平年よりも花粉飛散量は少ないそうです。
2019年と比較しても、北海道、青森、秋田以外の地域は昨年よりも少ない傾向。
重い花粉症で悩んでいる方は今年は少し安心できそうですね。

スギ花粉のピークはいつまで?

では、スギ花粉のピークはいつ頃なのでしょうか?

ウェザーニュースによると、以下の通りになっています。

  • 東北北部 … 3月上旬〜4月中旬まで
  • 東北南部 … 2月下旬〜3月下旬
  • 関  東 … 2月中旬〜3月下旬
  • 北陸長野 … 2月下旬〜3月下旬
  • 東海山梨 … 2月中旬〜3月中旬
  • 近  畿 … 2月下旬〜3月中旬
  • 山  陽 … 2月中旬〜3月中旬
  • 山  陰 … 2月下旬〜3月中旬
  • 四  国 … 2月中旬〜3月中旬
  • 九州北部 … 2月中旬〜3月中旬
  • 九州南部 … 2月中旬〜3月中旬

ウェザーニュース花粉飛散傾向
https://weathernews.jp/s/topics/202002/140055/?fm=tp_index

花粉量はなぜ増減する?

飛散する花粉量は毎年異なります。
なぜ飛散する量が変わるのでしょうか?

雄花は夏に作られるため、晴れて暑い夏になるほど多くなる傾向にあるそうです。

2019年7月は梅雨前線が停滞したため、梅雨明けが各地で遅れましたよね。
また、8月に入ると途端に晴れの日が続き、厳しい暑さになりました。
ところが、後半には前線や台風の影響から、西日本を中心に曇りや雨の日がとても多かったですよね。

そのため、夏の日照時間が短くなり、雄花の生育に不向きな環境でした。

一方で前線の影響をあまり受けなかった北日本の一部地域では、例年よりも多くの花粉が飛散する、というわけです。

花粉の飛散量を知るには前年の天候が非常に重要、というわけですね。

このほか、花粉量は2年周期で増減すると言われています。
減少する年を「裏年」、増加する年を「表年」と呼んで、裏年の翌年には表年になる傾向があります。
もちろん、天候によっては区別がつかなくなることもあるそうですが、2019年は中部以西のエリアで花粉飛散量が多かったことから、今年は少ないと予測できます。

花粉症を抑える予防・対策術

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では、花粉症を予防するのに最適な手段はあるのでしょうか?
大切なのは花粉を吸い込まない、持ち込まない、ということ。

マスク・メガネ・帽子を着用し、身体に花粉を付着させない工夫が有効です。
このほか、衣服にも花粉が入り込まないよう、つるつるとした素材の服を着用すると良いでしょう。


また、近年では顔全体に吹きかけて顔にバリアをつくる「スプレーマスク」という商品も販売されています。
花粉症になりたくない、重篤な花粉症で悩んでいる、という方はこちらもぜひ試してみてくださいね。



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