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これは熱中症?それとも貧血?これから注意すべきことは?

夏の暑い日。
日差しの下に長時間いると、ぐらっとしてしまったり、気持ち悪くなる。
こんな症状を他見したことはありませんか?

熱中症が疑われる症状ですが、元々貧血になりやすい、という方の場合、「熱中症」なのか「貧血」なのか、はっきりとした区別がつきにくくなります。
本日は熱中症と貧血の関係についてご紹介します。

熱中症と貧血は違う状態だけれど、症状は似ている。それぞれの応急処置とは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

熱中症の代表的な症状として、「めまい」や「立ちくらみ」「一時的な失神」というものがあります。

これらは「熱失神」とも呼ばれ、暑い室内に長時間いたり、炎天下にいたり、長時間労働やスポーツなどをすることで、体内に熱がこもり、脳への血流が減少し、脳の温度が上昇することで引き起こされることが分かっています。

熱失神のメカニズム

暑さで体温が上昇すると体にこもった熱を発散しようと、皮膚の血管が拡張します。
皮膚の血管が拡張すると全身を流れる血液の量が減少し、それに伴い、血圧が低下し、脳への血流が減少してしまうのです。

血流が減少したり、血圧が大きく変化をすることで、顔から血の気が失せ、いわゆる顔面蒼白常体に。
その後、めまいや立ちくらみ、一時的な失神といった「熱失神」の症状が現れるわけです。

こうした状態になってしまうと呼吸の回数も増加し、脈は速く打ち、唇のしびれなども感じられるでしょう。

いきなりめまいや失神が起こるというわけではなく、まず全身の倦怠感、吐き気、嘔吐、頭痛といったことを伴うケースもよく見られます。

さまざまな要素が組み合わさり、熱失神では脳への血流が損なわれるため、一時的に気を失い、いきなり倒れてしまうようなケースがよく見られるのです。

貧血のメカニズム

こうした症状だけを見ると、熱中症は貧血と非常に似た症状であることがわかります。

そもそもを貧血というのはどのような症状なのでしょうか?
続いて貧血のメカニズムについて見ていきましょう。

人間の血液は、赤血球・白血球・血小板からなる血球成分と血漿成分で構成されていることはご存知の方も多いでしょう。
この中で赤血球は生きていく上で欠かすことのできない「酸素」を運搬するヘモグロビンという物質が含まれています。

一般的に貧血と言われる症状は、「ヘモグロビン量が減少した状態」を指すそうです。
体内の血液の全体量が不足しているわけではなく、体内の鉄分の不足から、赤血球が十分に作れないことが原因。
酸素を運ぶヘモグロビンが減少してしまうため、貧血が起こるわけです。
貧血特有の症状としては、「朝すっきり起きられない」「疲れやすい」「めまい」「動悸」「立ちくらみ」「頭痛」といったものが代表的ですが、多くは食生活を改善することで克服できるそうです。



ヘモグロビンは赤血球に含まれている血色素のこと。
主成分は鉄とタンパク質。

中でも鉄分が非常に重要だと言われており、体内の3分の2もの量がヘモグロビンに含まれているそうです。

食事などで摂取する鉄分は十二指腸で吸収され、肝臓に貯められて、必要に応じて血液中に放出されます。
そのため鉄分が不足するとヘモグロビンを十分に生成できなくなり、供給される酸素量が不足するというわけですね。

供給される酸素の量が不足すると、体は命を守ろうと心臓の鼓動や呼吸を早めるというヘモグロビンに変わる代償作用を起こします。
酸素の供給量をなるべく多く確保しようというわけですね。

この時の動悸や息切れ、めまい、立ちくらみ、頭痛、疲れという酸欠状態が貧血の7割を占めると言われる「鉄欠乏性貧血のメカニズム」なのです。

熱中症の応急処置

では、熱中症による熱失神が起こった時、どのような対処法が有効なのでしょうか?

めまいや立ちくらみなどの基本的な対処法として、まずは意識がはっきりしているかどうかを確認することが重要です。
意識が朦朧としているという場合は、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。

意識がまだクリアならば、「安全で涼しい所に移動する」「横になって休む」「保冷剤やペットボトルなどで体を冷やす」「水分補給を行う」といった対処法が有効です。

横になって休む時は、足を10センチほど高くすることで、心臓への血流が良くなり、血圧が低下。
脳への血流を改善させる効果が期待できます。

保冷剤などで体を冷やす際は、直接あてるのではなく、タオルやハンカチなどでくるむようにしましょう。
冷やす場所は、首筋や脇の下などを太い血管が走るところがおすすめ。

水分補給を行う際は、スポーツドリンクや0.1パーセントから0.2パーセントの濃度の食塩水を飲むのが有効です。
体内から失われた水分や塩分を補いましょう。
もしもこの時、自分でうまく飲めない、嘔吐や吐き気があり水分補給ができない、という場合は医療機関を受診するのがおすすめです。

貧血の応急処置

急な貧血の場合、応急処置として、「安静にする」「衣服のボタンやベルトなどを緩める」「体を温める」というのが非常に重要なポイント。
もしも日ごろから貧血持ちの方は、こうした対処法を試してみてはいかがでしょうか?

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