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テレビ、スマホ、老眼などですでに悪くなった視力、これ以上悪くならないためには?

視力が悪くなる原因はさまざまですが、老眼とパソコン、スマホの使い過ぎが代表的ではないでしょうか。
すでに悪くなってしまった視力を取り戻すことは手術以外では非常に困難な話。
とはいえ、目は一生付き合うものですから、少しでも長く、快適な状態を保ちたいです。

そこで今回は、これ以上視力が悪くならないために良い習慣をご紹介します。

テレビ、スマホのブルーライトは視力の悪影響を及ぼす?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

スマートフォンやパソコンの使用が目に及ぼす影響としてしばしば登場するのが「ブルーライト」。
スマートフォンやパソコンの画面からは「ブルーライト」と呼ばれる光が発されており、このブルーライトは目の網膜を傷つけることはご存じの方も多いはず。
ダメージを受け続けると視力低下につながります。
最新の研究では、失明を加速させかねないこともわかってきているのです。

黄斑変性症

視野の中心部が見えなくなる黄斑変性症。
高齢者に比較的多い病気ですが、黄斑変性症もブルーライトはよくない影響を与えるようです。

ブルーライトを見続けることで、光を感知する網膜の視細胞が反応し、ダメージを加速させる恐れがあるというのです。
これはアメリカ・トレド大学の研究者が、イギリス・オンライン学術誌「Scientific Reports」で発表しました。

ブルーライト

最近よく聞くようになったブルーライト。
スマートフォンやパソコンから発すると言われがちですが、実際には蛍光灯、太陽光、LED照明などの光にも含まれています。
つまり、わたしたちは生活している限り、休むことなくブルーライトを浴びているということになります。
このブルーライトは目の角膜やレンズでは遮断したり、反射させたりできないのだそうです。



前述の黄斑変性症は網膜の視細胞が死滅することで起こる病気。
50歳~60歳で発症するケースが多く、アメリカにおいては視力低下や失明のもっとも大きな原因となっています。
疾病対策センター(CDC)によると、新聞を読んだり、車を運転するのが難しくなるなど、日常生活にも大きな支障をきたすのだそうです。

研究チームは、ブルーライトと網膜上の信号伝達物質が反応し、視細胞を死滅させかねない有害な化学分子を生じさせることを発見。
網膜の視細胞は再生しないため、ブルーライトの害は非常に大きなものだといえるでしょう。

同時に、目や体に存在するビタミンE由来の抗酸化物質「αートコフェロール」は、視細胞の死滅を防げる可能性も明らかになりました。
しかし、加齢とともに有害物質と戦うだけの戦力が失われ、結果的に若い頃と同じような生活をしているのにも関わらず、深刻なダメージを受けることにつながると警鐘を鳴らしています。

同研究チームがスマートフォンやテレビ、タブレットの画面が発する光を測定し、日常的にブルーライトにさらされる場合の目の反応をさらに詳しく調べています。

現在のところ、基礎研究では人間の目への影響は不明

ブルーライトについてはさまざまな研究が進められています。
Scientific Reportsに掲載された論文では、「人間の目への影響は不明」とするものも多数存在します。

実際に網膜に存在するレチナールがブルーライト受けると、光感受性の細胞に細胞死を生じさせる可能性があるという論文においては、がん細胞株やさまざまな培養栽培を用いた基礎研究であったため、実際に人間の目への影響を調べた者ではありませんでした。
また、パソコンやスマートフォン、タブレットなどから発せられるブルーライトが人間の目に入る状況を模倣した実験でもなく、得られたデータは、ブルーライトが「起こしうる」可能性を示したものでしかありません。

体内時計を狂わせる?

このほか、過度な明るさによって体内時計を狂わせ、寝付きを悪くするともいわます。

アメリカ・ハーバード大学などの研究者たちが2015年に報告した論文によると、就寝前数時間の読書において、タブレットで電子書籍を読んだ場合と、紙の本を読んだ場合の体内時計におよぼす影響を比較。
この研究では、電子書籍を読んだグループの方が、入眠までに要する時間が長く、夜の眠気が少なく、メラトニンの分泌量が少なく、体内時計に遅れが生じ、翌朝の目覚めが悪いという結果が得られました。

また、液晶画面を見続けることで目のかすみ、乾燥、疲れといったものはどうしても起こってしまいます。
原因にひとつはまばたき回数の減少だと言われています。
ある研究によると、通常人は1分間に15回程度まばたきをするところ、液晶を見ている間は半分程度にまで減少してしまうのだそうです。
目の疲れを予防するにはまばたきをしっかりとする、ある程度パソコンと距離を取る、光沢を低減するシートなどを液晶に貼り付けるなどの対策が有効だといえそうです。

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