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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第3回 クーラーで冷えた臓腑(肺・胃)を温める生姜

生姜

<ショウガ科ショウガ>

生姜 しょうきょう/しょうが

五味 : 辛
五性 : 温
帰経 : 肺・脾・胃
効能 : 散寒解表、温胃止嘔・温肺化痰、解毒

●クーラーで冷えた臓腑(肺・胃)を温める生姜

 今回は具体的な例として生姜です。今回だけは五味・五性・帰経を前回の話を参照してゆっくり見てください。ショウキョウは薬として使うときの漢方薬局で売っている名前です。

 ジンジャーとして世界中で使われていますね。古くから毒を消し、百邪を払うと信じられていた食物です。解熱、鎮痛、鎮咳、鎮吐作用があります。刺激により、血液の循環をよくし、内臓の機能を活発にしますので、食欲が増進し、発汗作用も活発になります。風邪の初期には生姜に蜂蜜と熱湯を加えた生姜湯を試してください。吐き気止めには生姜の絞り汁を冷水に注いで飲みます。
 乾燥したものは乾姜(かんきょう)といいます。
 乾姜は温める作用がさらに強くなります。少しだけ残ってしまった生姜は干しておくのが良いかと思います。

 五味:大辛
 五性:大熱
 帰経:心・肺・脾・胃
 温中散寒・温肺化痰作用により、小青龍湯に使われています。

 生姜皮には利水消腫の効能がありますので、すりおろす時もスライスも良く洗って、皮のまま使ってください。

[レシピ] 生姜のゼリー

生姜のゼリー

材料(4人分)

生姜の絞り汁
大さじ1
クコ
20粒
砂糖
25g
300cc
ゼラチンパウダー
5g

作り方

1.なべに水250cc、砂糖を入れて火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。
2.ゼラチンパウダーを80度の湯50ccで溶かしてから、なべに加えよく溶かして、生姜の絞り汁を入れる
3.クコは水に漬けてやわらかくしておく
4.あら熱が取れたらクコをいれ、容器に流して冷蔵庫で2時間冷やす。やわらかめに出来ます。

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