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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第15回 糖尿病の方におすすめ、山薬

長芋

山薬 さんやく/ながいも

五味 甘
五性 平
帰経 脾・肺・腎
効能 補脾止寫・養陰扶脾 養肺益陰・止咳
   補腎固精・縮尿止帯

<ヤマイモ科ナガイモの外皮を除去した根茎> (写真は乾燥したもの)

●糖尿病の方におすすめ 山薬

 古来、滋養強壮の食物として、珍重されていました。現在は栽培されたものが多く出回っていますが、自然薯(ジネンジョ)など野生のものの薬効は特に優れています。

芥川龍之介の小説「芋粥」のイモはヤマイモです。

脾と胃を養い、気力を益して体を丈夫にするとされています。六味地黄丸、八味地黄丸にも使われています。

脾が弱い方の下痢には、蒸して砂糖を加えて甘くしたものが良いでしょう。

肺を養いますので、慢性の咳、老人の咳に効果があります。

近年、糖尿病に対する効果が期待されています。糖尿病の口の渇き、多尿を押さえ、ゆっくり吸収しますので、空腹感を緩和します。

腎を強くし、頻尿、女性のおりものを止めます。

生で食べることが多いと思いますが、焼いて、蒸して、炒めて、煮て、どのようにしても美味しくいただけますので、日常的にもっと利用したい食材です。

つるにできたムカゴを蒸したものはさらに効果が高いとされています。

ムカゴの時期は短期間ですので、ご飯に入れて、おつまみにして食べてください。

[レシピ] ナガイモのコロッケ

ナガイモのコロッケ

材料

ナガイモ
400g
黒キクラゲ(木耳)
10g
豚ひき肉
100g
ナガネギ
1本
塩・コショウ
適量

揚げ油、小麦粉、溶き卵、パン粉

作り方

1. ナガイモは蒸し器で蒸して熱いうちに皮をむいて潰す。
(茹でる、電子レンジにかけるなど一番慣れている方法でかまいません)
2. ネギのみじん切り、豚肉をいため、塩、コショウする。
3. キクラゲは水でもどし、細切り又はみじん切りにしておく。
4. 1、2、3を混ぜて形作り、コロッケにする。

 あっさりした味が喜ばれています。第11回で紹介した黒キクラゲも腎を強くしますので、良い組み合わせと思います。カロリーを気にされる方はコロッケにせず、小麦粉をつけて、ホットプレート、オーブントースターでこんがり焼いて召し上がってください。

☆次回は「胡麻」をご紹介する予定です。お楽しみに!

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