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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第16回 便秘の解消に! 胡麻

胡麻

胡麻 ごま

五味 甘
五性 平
帰経 脾・肺・肝・腎
効能 滋養肝腎 補益精血
   潤燥滑腸・通便

→五性、五味、帰経について

<ゴマ科胡麻の成熟種子>

●便秘の解消に! 胡麻

 種皮の色の違いによって白胡麻、黒胡麻、黄胡麻、金胡麻があります。黒色のものを薬用として使います。白色のものは麻油、香油として使用します。
 肝の血と、腎の精を養いますので、早期白髪、頭のふらつき、目がかすむ、耳鳴り、肢体のしびれなどに、炒ったものを使います。桑葉と胡麻からなる桑麻丸という処方があります。
 もうひとつ重要な働きに、腸を潤すというのがあります。便秘の方は、ぜひお試しください。胡麻、胡桃(クルミ)などを蜂蜜で固めたお菓子があります。便秘の解消は結果的にお肌の調子も整えます。
 腎を補う必要のある私たちには、胡麻あえを作るなら、黒胡麻がお勧めです。
 韓国料理には胡麻油、すり胡麻、炒り胡麻がふんだんに使われています。たっぷり使って生き生きした肌を作りましょう。
 胡麻ペーストも市販されていて便利です。

[レシピ] 胡麻と胡桃のおやつ

胡麻と胡桃のおやつ

材料

【15個分】

阿膠棗(あきょうなつめ)
15個
胡麻(炒る)
50g
胡桃(クルミ)
20g

(炒って細かく刻む)

クコ
30g

(水に戻して細かく刻む)

水飴
大さじ2

作り方

1. 胡麻、胡桃、クコ(枸杞)を水飴でまとめます。
2. 阿膠棗を水飴にくぐらせて、1をつけます。

 手を水で濡らすとまとまりやすいです。
 胡桃は頭の働きを活発にするといわれています。神経衰弱、不眠症、健忘症などによいでしょう。腎(※1)に入りますので、老化予防に最適です。
 阿膠棗は乾燥棗(ナツメ)に阿膠(アキョウ)の蜜をつけたもので、中国では婦人のおやつに食べられています。
 阿膠はロバや牛の皮を水で煮て精製した膠で、血を補い、陰を滋養します。日本ではまだ普及していませんが、今回は胡麻・胡桃・クコの芯に使っています。
 今回は胡麻と胡桃の効用を期待していますので、芯がなくても、2cmくらいの丸にしていただけます。
 干しプルーンを芯にしたものもお試しください。

 

☆次回は「菊花」の予定です。お楽しみに!

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