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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第24回 婦人病の特効薬 紅花

紅花

紅花 こうか/べにばな

五味 辛
五性 温
帰経 肝・心
効能 活血通経・祛瘀止痛

→五性、五味、帰経について

<キク科ベニバナの管状花>

●婦人病の特効薬 紅花

 サフラワーとしてハーブのお店で売られています。紅(べに)の染料として有名です。末摘花(すえつむはな)とも言われています。
 血液の鬱帯(うったい)を除くため、婦人病の特効薬として生理不順、生理痛、冷え性などに使われます。動脈硬化予防、狭心症予防も期待されています。妊婦、月経過多の方には活血作用があるため使えません。
 冷え性の方は積極的に使ってください。
 パン生地に練りこんだり、ご飯に炊きこんだりもできます。サフランとは違いますが黄色のご飯になります。
 家族の方が冷え性ではないという方は、自分の味噌汁、スープにひとつまみ入れて飲む方法もあります。毎日1g位使用できます。薬用には3~9g。
 婦人病、更年期障害に「金匱要略(きんきょうようりゃく)」には紅花を酒に漬け、湯煎にかけて砂糖を加えて飲む処方が書かれています(「医食同源の処方箋」葉橘泉)。

[レシピ] 鱈と豆腐の紅花スープ

鱈と豆腐の紅花スープ

材料

鱈のあら
400g(切り身なら3枚程度)
豆腐
1丁
細葱
半把
紅花
大さじ1程度

油、小麦粉、味噌、スープ

作り方

1. 紅花は茶漉しに入れて水を注ぎ洗います。
2. 鱈に軽く塩をふり、小麦粉を薄くつけて、狐色に揚げます。
3. 豆腐は一口大に切り、葱は3~4cmに切ります。
4. 400ccの水、または鶏ガラスープを沸かし、豆腐を入れます。
5. 豆腐が煮えたら味噌で味をつけ、鱈、葱、紅花を入れ、味を整えます。
 ブイヤベースや寄せ鍋のイメージですので、エビ、いか、貝類をいれると、もっと美味しくなります。

☆次回は「当帰」のお話です。どうぞお楽しみに。

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