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体に合った食物を摂る薬食同源レシピ チャイナハーブ研究家:向當充子 「自分の体に合った食事を自分で考える」ことができるよう、四季の食材・香辛料(ハーブ)を使ったレシピをご紹介していきます。

 

第41回 胃腸をたて直すウイキョウ

小茴香

小茴香 しょうういきょう/フェンネル

五味 辛
五性 温
帰経 肝・腎・脾・胃
効能 散寒止痛  理気和胃

→五性、五味、帰経について

<セリ科ウイキョウの成熟果実>

●胃腸をたて直すウイキョウ

 生薬名は大茴香(八角)と区別するため、小茴香としています。
 ヨーロッパではフェンネルと呼ばれ、魚料理の香辛料として葉、茎、果実が使われています。ピクルスにも欠かせません。花は黄色で美しく切花に使われていす。中国へは4〜5世紀に伝わり、腐った魚肉に混ぜると香りを回復することから、回香といわれました。
 「散寒止痛」(さんかんしつう)は寒さを取り、痛みを止めるという意味です。五性が温であることから、冷えをとり、帰経が脾・胃にあることから冷えからくる腹痛に最も効果的であることがわかります。
 「理気和胃」(りきわい)は気を整えて胃を平和な状態にするということで、腸のぜん動運動を促進し、消化機能を亢進することから、健胃整腸に使用します。安中散はウイキョウが処方された代表的な胃腸薬です。
 カレー専門店のレジ横にウイキョウの実が置いてあったりします。食べすぎた胃腸にまたその香りで口の中を爽やかにします。
鎮静、解毒作用も知られています。
 葉は細かく刻んで餃子に入れます。ウイキョウ餃子は一般的な餃子です。
 根はタマネギ状で、洋風サラダなどに使われています。

20070414

 大茴香は八角・スターアニスと呼ばれているもので、モクレン科シキミ属の種子です。
五味 辛
五性 温
帰経 肝・腎・脾・胃
効能 散寒止痛 理気和胃

[レシピ] ウイキョウそら豆

ウイキョウそら豆

材料

そら豆
150g(さや付なら400g)
ウイキョウ
小さじ1
小さじ1
大さじ2

作り方

1.そら豆はさやを剥いて皮には切れ目を入れておきます。
2.水カップ1にウイキョウ、塩を入れて火にかけ、ウイキョウの色が出るまで煮ます。
3.そこへ1のそら豆を入れて柔らかくなるまで煮ます(10分位)。
4.酒を加えて、そのまま常温におきます。

 酒やビールのあてになりますね。
 ソラマメがそろそろ店頭に出始めました。薄皮が薄いうちは皮ごと食べられます。塩味を強くして保存することもできます。

☆次回は、蓮の実の予定です。どうぞお楽しみに。

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