運動不足で足が衰えてきた･･･　太ももが「霜降り肉」になっているかも

筋肉の中にも脂肪がつく

筋肉量は加齢とともに徐々に減少していくというのはよく知られています。しかし、筋肉の中に存在する「筋肉脂肪」と呼ばれる脂肪は逆に増加していることはご存じですか。

これまでの研究で、筋肉脂肪が増加すると血糖値のコントロールが悪化し、糖尿病リスクが高くなることや運動機能が低下することはわかっています。

筋肉脂肪が増加していることを示すわかりやすい指標がないかと考えた名古屋大学の研究者らが、健康な高齢者64人を対象に調査をしました。

調査内容は、参加者の太ももの断層画像を撮影し、画像分析から筋肉の霜降り度を測定。その上で、いくつかの運動機能テストと体脂肪量や体脂肪率、筋肉量を測定し、筋肉脂肪量との関係を分析しています。

何といっても運動が大切

分析の結果、男性では筋肉脂肪が多い人の傾向として、「太ももの筋肉の厚さが薄い（筋肉量が少ない）」「椅子の座り立ちを連続10回行うのに要する時間が長い（運動機能の低下）」「高齢」の3つが関係している可能性が示されました。

女性では、「太ももの筋肉の厚さが薄い」「椅子の座り立ちを連続10回行うのに要する時間が長い」の2つのみ関係が確認されています。

女性に比べると男性のほうが年齢の影響を受けやすいようですが、研究者らは「定期的に運動することで筋肉量を維持すれば、筋肉脂肪の増加は防止できる」とコメントしています。

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