心臓にいい食品、悪い食品とは? 「調理法」「食べ方」にも気を付けよう
葉物野菜やベリー類を調理して食べよう
心臓や血管に何らかの良い効果が期待できたり、あるいは悪い影響を与えるとされる食物は多く存在します。
しかし、すべての食物が完全に科学的に検証されているわけではなく、中には誤っていたり、誇大な効果をうたっているものもあるかもしれません。そこで、米国心臓学会に所属する研究者たちが、現在までに科学的な根拠が明確な食物や食事パターンについて整理し、同学会の雑誌で発表しました。
まず、心臓や血管の機能を正常に保ち、血圧や血糖値を安定させるものとして挙げられたのが緑の葉物野菜、ベリー類(イチゴやブルーベリー)、大豆などの植物性たんぱく質でした。
研究者らは、これらの食物を組み合わせることで健康的な食事を実現することができるとしていますが、一方でジュースにしたり、これらの食物に含まれる成分を利用したとする抗酸化サプリメントなどには効果が期待できず、そのまま調理して摂取するのが望ましいとしています。
油やコレステロールには要注意
また、最近はさまざまな油の健康効果が注目されていますが、オリーブ油やヒマワリ油、ナッツ類などの不飽和脂肪が豊富な油は健康的としつつ、カロリーが高いため、適度な摂取を意識するよう呼びかけています。
食事中のコレステロールにも注意し、揚げ物や内臓、加工肉、加糖飲料、ココナッツ油、パーム油などを大量に使用する食事は推奨できないとされています。
話題の「グルテンフリー」については、小麦アレルギーやグルテンに過剰反応してしまう「セリアック病」の患者には死亡率低下が期待できるものの、健康な人の心臓や血管に何らかの影響を与えることはないそうです。
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