メニュー
ゲストさん
 

嗅覚の衰えは死亡リスクの目安? 死亡率が26%もの差になっていた

悪臭に敏感な人ほど低リスク

認知機能や認知症、アルツハイマー病リスクとの関係が指摘されるなど、近年注目を集めている人間の感覚のひとつが「嗅覚」です。

そんな嗅覚が低下することで、脳だけでなく死亡リスクにも大きな影響を与えている可能性があるとする研究結果が、スウェーデンの研究者らによって発表されました。

研究では、10年間に渡って認知症を発症していない健康な40~90歳までの男女1774人を追跡調査し、臭い識別テストや自己申告による嗅覚機能の評価、認知症の発症状況、死亡率との関係を分析しています。

臭い識別テストは悪臭に対してどれだけ鈍くなっているかを判定するものでしたが、点数が高い(悪臭に対して敏感)人ほど死亡率が低く、点数が低い人(悪臭に対して鈍感)に対し最大で26%死亡率が低下していました。

認知症の発症は関係なし

研究者らはさらに年齢や性別、健康状態といった被験者たちの条件を調整し再度分析を行いましたが、それでも臭い識別テストの点数が高い人は点数が低い人よりも死亡率が8%低くなっており、自己申告による嗅覚機能評価でもほぼ同じ結果となっていました。

また、認知症の発症の有無は死亡率に影響しておらず、認知症を発症していなくても嗅覚機能が低下している人は死亡率が高くなっていたとしています。

研究者らはこの結果を受け、「嗅覚障害は認知症とは無関係に健康を悪化させる可能性があることを示唆している」とコメントしています。

<こちらの記事もおすすめ>
アルツハイマー病の原因 取り除くことができる物質をついに発見
立ち上がるとクラクラ… 繰り返していると認知症リスクが上がる

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2023年4月3日

元気のヒント

室内ハーブを楽しもう!

暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮...
2023年3月24日

元気のヒント

春野菜でデトックス

ふきのとう、菜の花、たけのこ、春キャベツなど、春の一時期に出回る春野菜。独特な苦味や香りが特徴的なものが多いですが、苦味には、たまった老廃物を排出させるデトックス効果が期待できます...
2023年3月10日

元気のヒント

表情筋を鍛えましょう!

表情筋が衰えると、表情が乏しくなるばかりか、しわやたるみの原因にもなります。表情筋を鍛えてハリのある皮膚を保ち、いきいきとした豊かな表情をめざしましょう! 表情筋とは...
2023年3月6日

元気のヒント

美容と健康にイチゴが大活躍

イチゴは、おいしいだけでなく、体に良い成分がたっぷり含まれています。注目の栄養成分やおいしく食べる方法、人気の品種などを紹介します。 イチゴの豆知識 イチゴの歴...
2023年2月27日

元気のヒント

梅花ものがたり

寒さの厳しい季節に咲き始める梅は古くから日本人を魅了してきました。江戸時代の俳人、服部嵐雪が「梅一輪 一輪ほどの 暖かさ」と詠んだように、一輪また一輪と花開くごとに春の訪れを感じさ...
2023年2月24日

元気のヒント

もしかして冷えのぼせ

手足は冷えているのに顔や上半身はボーっと熱くなっている…。こうした「冷えのぼせ」の症状を訴える女性は少なくありません。原因は冷え症にあるといわれています。適切な対策をとり、不快な症...