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大人の男が支持するお取り寄せサイトを作った男 東京都 萩原章史さん(55歳)

手づくり感覚が人気の秘訣

 思い立ったら、行動あるのみ。2001年4月、あらゆるツテで出資者を募り、資本金4000万円で「株式会社食文化」を設立した。
そして、『dancyu』や『サライ』といった食に関心の高い雑誌に載っていた「うまいもの」生産者に目をつけた。萩原さんが自ら出向いて理念を説明し、説得した結果、8月のオープン時には、広島の牡蠣,天然記念物の見島牛など老舗中の老舗、24件が揃った。

すると、最初の出店者の紹介で有名な生産者が次々に加わり、次第に、マスコミにも頻繁に取り上げられるようになった。以後、ビジネスは順調だ。
登録会員の75%は40~60代の男性。多少高価でも、大量生産品にはない「本物」を求める層である。

時には生産者の農作も手伝うことも

「うまいもんドットコム」を見ると、萩原さん自身が取材して書いた生産者の紹介もあり、精魂こめた手づくりの食材に対する敬意と愛情がわかる。こうした取材は今でも続けている。この手づくり感覚がまさに人気の秘訣なのだろう。
今では、コンテンツの制作、商品の提供、物流を基本に、BtoBサイトである築地市場ドットコム、dancyuドットコム、日経レストラン、楽天、Yahoo!などの大手の通販サイトでも、萩原さんならではの食の世界を展開している。クックパッドには自分で調理した献立も掲載。現在かかわっている通販サイトは20近くになるそうだ。

うまいもんドットコム

さらに、神職の資格も!

 起業して16年。この間、萩原さんの人生にはさらに大きな変化があった。実は、離婚して再婚したのだ。再婚した奥さんは渋谷区の由緒正しい神社の宮司。ということで、結婚後、萩原さんも神職の資格を取得した。
資格取得のために1か月ほど國學院大學に通った。その間は、9時からの授業にはタブレットを持参し、休み時間に会社に指示を飛ばし、4時半に授業が終わるや戻って、仕事や打ち合わせをこなすという毎日。現役の社長で神職を取る人は例がないので、大学では異色の人間だったようだ。

 神社の世界では、杉本さんと呼ばれている。結婚して、妻の名字を名乗ることにしたのだ。だから、萩原はビジネスネームとなる。50歳で子供も生まれ、神社の後継ぎもできたと嬉しそうだ。
食のネットワークに、神道の世界のネットワークが加わり、世界はさらに広がった。県単位での食のマーケティングやブランディングの仕事、食の研究会や大会での基調講演などに出向くこともある。ユーザーサイドの意見を求められることが多い。
最近は、自分の畑で作物を作ることも始めた。自宅の屋上の畑で、オリーブオイルを栽培し、オリーブオイル時給計画を目論んでいる。また、無農薬のマカの栽培も大学の先生と共同で始めた。人がやってないことが好きなのだ。

 人生にゴールを決めたくないと、とりあえず「100歳まで現役宣言」をしている。
持論は「男が元気にならないと社会がよくならない」。「うまいもんドットコム」が大人の男性に支持されているのは、彼自身が、いかにいいものを美味しく食べるかにこだわり、実践しているかがわかるからだろう。食を通じて、自身の人生観を表現しているともいえるのだ。

株式会社食文化 (http://www.shokubunka.co.jp/

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