【イベント】ダンスと福祉であらゆる境界を越える？ 500人以上が参加する「チョイワルナイト」

「何か元気になれることってないかな？」「最近おもしろい！と思えることがあまりない」。シニア世代のなかには新たな刺激を求めている人も多いのではないでしょうか？　「若い頃はいろいろなところに出かけたけど、最近では少し面倒で…」という人でも、行ってみるだけで楽しめるダンスのイベントが開催されているのはご存知でしたか？

ダンスパフォーマンスのイベント「チョイワルナイト」

「チョイワル」という何とも心踊るネーミングのダンスイベント。
実はこのイベントは、ダンスパフォーマンスを通じて境界を越え多くの人をつなげる活動として注目を浴びています。中心となって活動を続けているのは「SOCIAL WORKEEERZ（ソーシャルワーカーズ）」というダンスチームです。普通のダンスチームと違うのが、福祉・介護施設でダンスパフォーマンスを行っているという点です。「障がいの有無に関係なく、いろいろな人にダンスを届けてハッピーになること」を目指し、夏にはダンスパーティ・イベント「チョイワルナイト-DANCEと福祉をつなぐ-」を開催。2017年に8回目を迎えたこのイベントは、出演者も含めた参加者数はなんと500人規模に！　障がい者や福祉従事者はもちろん、福祉とは縁遠かった会社員や学生、高齢者も参加するまでに成長し、ダンスを通して円滑なコミュニケーションを楽しむイベントとなっています。

高校3年生で介護資格を取得！　介護ヘルパーとダンス活動を平行して行う

代表を務めている笹本智哉さんが福祉の道を志したのは、発達障害の幼なじみがいたことや、祖父母が高齢者向け給食サービス会社に勤めていたことがきっかけだったそう。学生時代は仲間とダンスチームを組んでパフォーマンスを行い、高校・大学時代にはクラブイベントへの出演やバックダンサーとしても活躍。高校時代に軽度から重度までさまざまな障がいのある人と交流する合宿に参加したとき、施設職員に「ダンスをやっているなら踊っちゃいなよ」と言われステージに立った際に参加者皆が音やダンスに反応してくれて重度障害で寝たきりの子も一生懸命顔を向けていた。その一体感に感動し、それが転機となったそうです。

テレビでも紹介！　活動の幅を広げるチーム結成

大学卒業後、障がい者入所施設で働くことになった際人間同士のつながりを感じるコミュニケーションが難しく自分が抱いていた理想と現実に大きなギャップを感じたそう。
笹本さんは就職後も福祉施設への訪問を継続。やがてその活動がテレビで取り上げられることに。世間の注目を一気に浴びるなかで、「ひとりの活動で終わらせてはもったいない」と考え、2011年にダンスチーム「SOCIAL WORKEEEZ」を結成。「ダンスを通じたコミュニケーションで、障がいの有無や職業、性別、年齢など、すべての境界を取り払って人と人をつなげる場を作る」という考えに賛同するメンバーを集めたのです。それから6年。地道な活動を続ける同チームの規模はどんどん大きくなっています。

ダンスの経験がなくても、まずはその楽しさに触れてみることで新しい世界をしるきっかけになるかもしれません。

＜参考リンク＞
[SOCIALWORKEEERZ]ホームページ
NHK Eテレ[オンマイウェイ]#02 心の壁をなくすには？

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