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【How To】熟年離婚を検討する上で知っておきたい10のこと

「死ぬまでこの人と一緒はイヤ!」

数年前から熟年離婚が増えているようです。
「妻を捨てよう」という衝撃的な見出しの記事もありますよね。

これまで熟年離婚というと、妻から夫へ切り出す例が多かったですが、最近では夫から妻へ離婚を切り出すケースが増えてきているようです。

一体なぜなのでしょうか?

この記事では、熟年離婚の背景とともに、熟年離婚を検討する上で知っておきたい10の知識をご紹介します。
熟年離婚したい」という方だけでなく、「熟年離婚されたくない!」という方も知っておきたいポイントを押さえていきます。

【How To】熟年離婚を検討する上で知っておきたい10のこと

画像提供:imagenavi(イメージナビ)


なぜ今熟年離婚が増えている? 夫・妻が不用品になっている?

定年退職後の人生は思ったよりも長いもの。
60歳で定年を迎えた場合、90歳まで生きられるとしたら30年も人生があるのです。

あと30年生きる、と考えた場合、ふと次のようなことが浮かぶ人が増えているそう。

「このまま夫(妻)と一緒じゃないほうが幸せなんじゃないか?」

と。

昔のように専業主婦が当たり前ではない現代。
奥さんもパートなどで働いているというケースは多いでしょう。

奥さんがパートに出ると「パートで疲れている」と言って家でイライラ。
そんな経験がある人もきっといるはず。

些細なすれ違いが積み重なり、子どもの手が離れる頃には夫婦仲は冷え切っているというケースは少なくありません。

 

夫が熟年離婚を考える切っ掛けになる場面は「病気」だといいます。

長期にわたる入院をした際、妻があまり見舞いに来てくれなかった
見舞いに来ても「入院費がかさむ」などちょっとした小言を言われた

そんなことがきっかけとなり、「老後をこの人と過ごして自分は幸せなのだろか?」と疑問が浮かぶんだそう。

子どもが幼い頃は「夫婦がふたり揃っていたほうが子どもにとって良い」というある種の枷(かせ)がありましたが、子どもも独立し、まったく手がかからなくなると、枷もなくなり、思いきれてしまうようです。

離婚をただ切り出すだけでは揉めてしまい、合意が得られなければ調停→裁判と進み、時間も費用も膨大にかかってしまいます。

しかし、熟年離婚を切り出し、無事離婚が成立した人の多くは「前よりは貧乏になったけれど、離婚してよかった。今のほうが幸せだ」と感じているようです。

厚生労働省の人口動態統計によると、国内の離婚件数は年間約22万組。
そのなかでも増加傾向にあるのが、結婚して20年以上の夫婦が離婚する「熟年離婚」。
法改正で専業主婦が離婚時に夫の年金の一部を受け取れるようになってから、熟年離婚というと「妻から夫へ」離婚を切り出すという例が急増しました。

しかし、最近では夫から妻へ離婚を切り出すケースが増え、その理由も「他に女性がいる」という従来のケースだけでなくなってきているようです。
裁判所の2015年度の司法統計によると男性からの離婚原因1位から3位は「性格が合わない」「精神的に虐待する」「家族との折り合いが悪い」となっており、男性自身の幸せな老後のために離婚するケースが多いようなのです。

人生100年時代。
長い老後だからこそ、自分自身の人生を考え直す人が増えているのかもしれません。

離婚が合意に至るまでの流れとは?

【How To】熟年離婚を検討する上で知っておきたい10のこと

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配偶者と別れたいと考えているシニア世代が多いことがわかりました。

では、具体的にどのようなステップを踏んで離婚することができるのでしょうか?

協議離婚の場合

離婚するためには、相手から離婚の合意を得なければなりません。
この際に、離婚の条件も決めておくのが一般的。
例えば夫婦で築いた貯金は折半、購入した不動産はどのようにする、など。

このように、夫婦間で話し合い(協議)、離婚が成立する離婚のことを協議離婚といいます。

夫婦間が直接話し合わず、弁護士を介して話し合うケースもあり、弁護士を介するケースでも協議離婚といいます。

調停離婚

協議で決着(決裂)しない場合は、家庭裁判所で調停手続きを利用することになります。

いわゆる離婚調停というやつです。

離婚調停は裁判所が間に入り、話し合いを行う手続きのこと。
話し合いの結果、離婚が成立すると調停離婚といいます。

調停離婚のメリットは中立の第三者が間に入ること。
第三者が話を整理することでスムーズに進むケースが多いようです。

裁判離婚

調停でもうまくいかなかった場合は、家庭裁判所の判断で離婚の審判を下すケースもあります。

この審判によって成立する離婚を審判離婚といい、審判に対して異議申し立てを行うことができ、審判が覆されることがあります。
結構簡単に審判は覆るようで、あまり利用されている方法ではありません。

裁判離婚

調停や審判でも離婚が成立しない場合、裁判で離婚を争うことになります。

裁判では日本の法律に則り、離婚が正当かどうかを判断します。

裁判の結果に納得がいかなければ最大3回控訴を行うことも可能ですが、基本的には審判の結果が支持されます。

裁判まで行く場合、大抵離婚は成立するようです。
弁護士を立てずに自らで争うことも可能ですが、法の知識が必要となるため、弁護士は実質必須だといえます。

 

最後に熟年離婚をする上で知っておきたい10のことをまとめます。

熟年離婚する上で知っておきたい10のこと

【How To】熟年離婚を検討する上で知っておきたい10のこと

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お金編

婚姻費用

生活費のこと。
自分のほうが配偶者より収入が少ない場合、配偶者に必ず請求しましょう。

財産分与

離婚の話題で必ず聞く財産分与とは、婚姻期間中に築いた夫婦の共有財産を貢献度に応じて分け合うこと。
分け方は話し合いによって決めますが、多くは折半です。

年金分割

年金は拠出した金額が多ければ給付される金額も多くなります。
しかし、専業主婦や収入が低い場合、配偶者と比べ金額が少なく不公平になります。
そこで婚姻期間中に拠出した年金を夫婦で按分し、不公平をなくすのが年金分割です。

慰謝料

精神的苦痛(損害)に対する賠償が慰謝料です。
浮気やDVなど明らかな原因がある場合、請求可能です。

養育費

子どもの養育義務がまだある場合、子どもを引き取って監視する方に対し、相手が支払います。
金額は夫婦の話し合いによって決定します。

 

離婚準備と話の進め方編

証拠を抑える(離婚原因があることを明確にする)

相手の浮気によって婚姻関係を継続できない場合、その証拠が必須です。

話は冷静に

ついつい感情的になりがちな離婚話ですが、冷静に切り出しましょう。
ここで冷静さを欠き、暴力などをふるってしまった場合、離婚においてとても不利になります。

本気度を相手に伝える

熟年離婚の場合、冗談だと受け取られかねません。
自分が本気であること、昨日今日考えたわけではないことをしっかりと伝えましょう。

条件提示を急がない

相手が離婚に応じていないのに条件の話をしてはいけません。
条件の提示はタイミングを見計らいましょう。

離婚協議書・公正証書を準備

離婚が決定した後、相手からお金が振り込まれず泣き寝入り、というケースは非常に多いもの。
そのため、しっかりと公の書類を残しましょう。

 

離婚は結婚と並び、人生のターニングポイントです。

弁護士などを頼り、不利のないよう進めましょう。

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