実家をゴミ屋敷にしない!親が安心する片付け法
「うちの実家、要らないものがたくさんあるんだよね」
というシニアも、多いのではないでしょうか?
しかし、高齢者は「捨てる」ことにとても敏感。
子どもだからといって、簡単に片づけさせてくれないこともよくあります。
親御さんも気持ちよく同意してくれるように、実家のゴミをスッキリ片付けたいですね。
今回はそんな高齢者のゴミ屋敷対策についてご紹介いたします。
「実家がゴミ屋敷に」は他人ごとではない
まずは、ゴミ屋敷になってしまう心理とはどのようなものなのかを考えていきましょう。
昔、祖父母の家はもので溢れていたという経験がある方も多いのではないでしょうか?
実家はキレイなのになぜ祖父母の家はこんなにもモノで溢れているのか? と疑問に思っていても、いざ自分の親が祖父母の年齢になると、「あれ? 昔の祖父母の家と同じだ」と気がついた方もきっといるはず。
それもそのはずで、高齢になると、「記憶力の低下」「視力の衰え」「味覚の衰え」「足腰の筋力の低下」などで、モノを片付けられてなくなるのです。
それぞれについて見ていきましょう。
記憶力の低下
記憶力が低下することで、前にも買ったものを再度買ってしまい、ストック品が増えてしまいます。
日持ちするものならよいですが、食品関係なら腐らせてしまいますよね。
また、近年の複雑な分別ルールをなかなか覚えられず、ゴミを捨てるのが億劫になり、ゴミ屋敷となってしまうケースも多いのです。
視力の衰え
若い頃であれば、窓ガラスの少しの汚れ、床のちょっとした汚れにも気が付きやすいもの。
しかし、視力が衰える高齢者はこうした汚れが目に入らなくなる(視力が衰える)ため、見逃してしまうのです。
味覚の衰え
高齢者の家の冷蔵庫を開けると、賞味期限をとうに過ぎた食品を目にしたことはないでしょうか?
「視力の衰え」にも繋がりますが、賞味期限の小さな文字は見にくいため、なんとなく味やニオイで判断しがちになります。
しかし、ここに落とし穴が。
味覚や嗅覚が鈍ることで、食品の腐敗に気が付きにくくなってしまうのです。
足腰の筋力の低下
足腰が弱ることで、重いものが持てなかったり、高いところからのモノの上げ下ろしができなくなったり、かがむのがつらく低い位置のモノが取り出せない、動かせなくなってしまいます。
また、買い物も億劫になり、ますますストック品が増えてしまう悪循環に陥りがちに。
高齢者の住宅がゴミ屋敷になってしまう原因は、肉体的な衰えにある場合が多いのです。
しかし、ただ「捨てる」と高齢者に言ってしまうと反発を招く結果に。
次の項では、どんなタイミングで捨てることを告げればよいのか、についてご紹介いたします。
片付けのタイミングは、こんな時
高齢者は「捨てる」ことに対し、とても敏感です。
人によっては「葬式の準備でもするのか?」とひねくれた受け取り方をして、反発を招く結果に……。
また、キレイな方が生活しやすいだろうと片付けを提案しても、「別に片付けなんてしなくていい」と反発されることも少なくありません。
まずは「掃除してあげようか?」と優しく提案することから始め、高齢者の手の届かない棚の上などを掃除することから始めるのが良いでしょう。
高齢者にしてみると、現在の住まい(実家)に対してなんの不満もなく、問題もなく暮らしているわけですから、無理やり片付けをしてしまうと「余計なお世話」と言われる原因にもなってしまいます。
だからこそ、掃除の切り出し方がとても重要。
よかれと思って掃除を提案したことで、親子関係が決裂してしまい、勘当されるケースもあるというのです。
最初の入りを間違わないよう、掃除の提案をしたいものですね。
掃除のポイントは高齢者に手の届きにくい場所から。
例えば洗面台の下の開き戸のなかなんかが良いでしょう。
この場所はしゃがまないと奥まで手が届かないので、何年も放置されがちに。
これらの場所は高齢者自信も手が届かない、面倒なことを自覚しているので受け入れてもらいやすいでしょう。
何年も放置されている場合が多いので、あえて中の物を全て出し、1つずつ「このなかで使うものはどれ?」と優しく尋ねてあげ、戻すときも使い物は手前に置くようにすると良いのです。
親のプライドを大事にして
片付けをするには双方の信頼関係がとても大切です。
片付けられる側(=親、高齢者)のプライドを大切にし、教えを請う感じで判断を委ねることで、驚くほど作業は進んでいくそうです。
遺品整理や実家の整理にはとても時間がかかります。
特にまだ仕事をしている方は、休日を実家整理に費やし、長い人だと1年以上も整理だけにかかってしまうこともあるそう。
実家を売却するにしても、更地にするにしても、そして住むにしても、まずは片付けなければなりません。
先々の面倒を回避するためにも、今から少しずつ整理を始めてみてはいかがでしょうか?
清潔な環境にいることで、余計な病気リスクも避けられるので、親の健康管理にも一役買いますよ。
高齢者は意固地になりがちです。
だからこそ、上手にコントロールして掃除をしてみてはいかがでしょうか?
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