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賞味期限間近食品の最大90%も安く買える!?食品ロス解決の鍵となる「訳あり」マーケットとは?

日本では年間2,759万トンの食品廃棄物等があり、このうちまだ食べられるので廃棄される食品は643万トンもあるそうです。
多くの食品は処分されたり、廃棄されたりしますが、このなかには安い値段で売られる食品もたくさんあります。
本日は期限間近食品についてご紹介します。

日本ではびっくりするほどの食品が捨てられている

日本ではびっくりするほどの食品が捨てられている

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

本来まだ食べられるのに廃棄される食品のことを「食品ロス」と呼び、日本においては日本では年間2,759万トンの食品廃棄物等があり、まだ食べられるので廃棄される食品は643万トンもあります。
こうした問題を受けて、日本政府も「食品ロス削減推進法」を交付。
2019年6月7日(金)に関係省庁会議を立ち上げ、「食品ロス」対策に本腰を入れ始めました。

食品ロスは国連決議(「持続可能な開発のための2030アジェンダ」)でも言及された地球規模の課題。
国連食糧農業機関(FAO)によると、世界で人間が食べる目的で生産された食糧のうち、農場から加工場、市場、小売業者、飲食店、各家庭の台所へ流通していく間に約13億トンが廃棄されているそう。
これは3分の1にも相当する量なので、とても深刻な問題です。

食品ロスは資源の無駄、環境負荷の増大のみならず、一般の消費者にとっても家計負担が増加するというデメリットがあります。

農林水産省と環境省による最新の推計では、国内の食品ロスは年間643万トンで、国民ひとりあたり約51キロになるそう。
食品廃棄物は食品関連事業者から廃棄されたものが1,970万トンで、一般家庭からのものが789万トンに分けられます。
食品ロスはこのうち、まだ食べられるはずの部分の廃棄のことを指す言葉です。
事業者からは規格外品や返品、売れ残り品などで352万トン、一般家庭からは食べ残しなどで291万トンが捨てられているそうです。

日本政府も取り組み始めた

関係省庁の会議が行われ、その冒頭で宮腰消費者相は「食品ロス削減推進法」が全会一致で成立したことに触れ、「国会も含め、食品ロスに対する社会的関心の高さの表れ」と強調し、「食品ロス削減の取り組みをさらに実効あるものとするよう、関係省庁や関係団体などの協力をお願いしたい」と呼びかけました。

日本政府は2019年度内に消費者・事業者などに対する知識や普及啓発や事業者への支援策などの基本計画を閣議決定する予定だそう。
しかし、食品ロスに関しては事業者だけの問題ではなく、一般家庭でも取り組みを行える内容も多いことから政府は「家庭でもできることはたくさんある」と呼びかけました。

消費者庁の調査によると家庭で廃棄されやすい食品は「主菜」「野菜」「おかず」の順に多いそう。
捨ててしまう理由は「食べきれなかった」「傷ませてしまった」「賞味・消費期限を切らせてしまった」とあらかじめ気をつけておけば防げるものが多いですよね。



こうした結果から消費者庁は、「いつ」「何を」「どのくらい」「どういう理由で捨てたか」を記録してみることを勧めています。
消費者庁ではホームページで食品ロスに対するチェックシートを公開しています。
1週間でも記録してみると、食品ロスを生じているタイプを客観的に知ることができます。

チェックシートで記録することで、「買いすぎ」「作りすぎ」「ため込みすぎ」という自分の傾向がわかるので、「使い切れる分だけ買う」「食べられる分だけ作る」「冷蔵庫を整理し、賞味期限を見逃さない」といった対策をとれます。
各家庭でわずかずつでも食品ロスを意識して工夫することで、現在から約2割食品ロスが減るそう。
そして食品ロス削減の取り組みを実践することで、約4割も食品ロスが減ると言います。

いつまでも食品が豊富にあるわけではありません。
だからこそ、ひとりひとりが意識して食品ロス削減の取り組みを行っていきましょう。

牛乳、卵……有名コンビニチェーン、スーパーでも期限間近の商品を安い価格で販売

牛乳、卵……有名コンビニチェーン、スーパーでも期限間近の商品を安い価格で販売

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

家庭での食品ロスの削減方法はここまででご紹介してきたとおりですが、事業者の食品ロスを減らす方法として、期限間近の商品を買う、という方法があります。
賞味期限が近づいた商品を最近ではコンビニでも安く販売する取り組みが行われ始めています。
すぐ食べるのであれば、期限が近くてもいいですよね。
こうした食品を積極的に買っていきたいところです。

コンビニでも値引きを始める

スーパーなどでは夜になると割引シールが貼られますよね。
これは在庫を抱えるよりも売ってしまった方がいい、という戦略ですが、食品ロス対策にもとても有効です。

対してコンビニエンスストアは、これまで割引を行ってきませんでした。

セブン-イレブン・ジャパンは2019年秋から全国約2万店で消費期限切れが近い商品でポイント還元による実質値引きを行う方針を決定しました。
たとえば利用者が消費期限の迫ったおにぎりやパンなどを購入した場合、セブン-イレブン・ジャパンのnanacoポイントが数パーセント上乗せされる仕組みです。

また、ローソンでは消費期限の迫った商品の専用シールが貼られ、この商品を午後4時以降に購入すると価格の10%分が実質値引きされる仕組みを導入します。
この実質10%は、5%はPontaに還元され、残りの5%は子育て支援などの寄付に充てられるそうです。
6月から愛媛県と沖縄県の店舗で試験導入され、結果を見て全国展開も検討するといいます。



また、カルビーはポテトチップスの賞味期限を延長するそう。
2019年5月30日、カルビーはポテトチップスの賞味期限延長を発表しました。
これは食品ロス削減を目的にした「賞味期限の延長」だと明言しています。
対象賞品はカルビーポテトチップスのほぼ全商品100種類。
ポテトチップスによっては最大2ヶ月伸ばし、6ヶ月になるそう。

食品ロスに対する対策が日本各地でも進んでいます。
ぜひ家庭だけでなく、事業者の食品ロス削減の鍵となる、期限切れ食品の購入も検討してみてはいかがでしょうか?

お菓子、お茶、ビールなど賞味期限間近食品を激安(セール価格)で販売するECサイトが注目されている

お菓子、お茶、ビールなど賞味期限間近食品を激安(セール価格)で販売するECサイトが注目されている

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

グラウクス株式会社は販売終了商品や賞味期限が間近な商品などを最大90パーセントOFFで販売する「KURADASHI.jp」を公開しました。

KURADASHI.jpは販売終了商品や季節商品、賞味期限が間近な商品など、賞味期限内に廃棄されてしまっていた商品を販売するサイト。
利用者は飲料やレトルト食品など100社超のさまざまなメーカーの商品を最大90パーセントOFFの特別価格で購入できます。
さらに購入金額の3パーセントから10パーセントは世界の食糧問題解決に取り組むNPO法人「TABLE FOR TWO International」に寄付される仕組みになっているそう。
賞味期限や寄付される金額、送料などはすべて商品ページで確認できます。

参考リンク

KURADASHI.jp
https://www.kuradashi.jp/

賞味期限間近だからこそ、安く購入できるKURADASHI.jp。
ちょっとした努力で食品ロスを大きく減らすことができます。
食品ロス問題だけでなく、低価格で購入できるため、お財布にもやさしいサイトなので、ぜひ一度覗いてみてくださいね。

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