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高齢者が外傷を負いやすい場所は「自宅」だった!?骨折、転倒など自宅こそ要注意のわけとは

「転びやすい場所」はどこですか?

イメージしやすいのは道を歩いているときなんかですよね。
そういったシチュエーションは外ではないでしょうか?
転びやすいというと外でのシチュエーションが思い浮かびやすいものです。

しかし、高齢者がもっとも転びやすい場所は「室内」だって知っていましたか?
室内でも特に「自宅」での転倒が多いようなのです。

今回はなぜ自宅で転びやすいのか? について見ていきましょう。

高齢者の外相の特徴とは?「外」ではなく「中」、特に「自宅」にご注意

高齢者の外相の特徴とは?「外」ではなく「中」、特に「自宅」にご注意

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

「事故」は年齢を問わず発生するもの。
ここでいう事故は交通事故に限らず、転倒なども含みます。

この事故の発生場所について、2019年6月に内閣府が発表した「高齢社会白書」によると、高齢者とそれ以外の人で顕著な差が見られました。

まずは「高齢社会白書」のなかの「自分が虚弱化したときに望む居住形態」(60歳以上、日本限定、年齢階層別、2015年)について見ていきましょう。

この項目では60歳以上のすべての世代で「現在のまま、自宅に留まりたい」と回答しています。60代前半では42.3パーセントなのに対し、80代後半以降では57.6パーセントと過半数が「自宅に留まりたい」と回答。
また、同時に「改築の上、自宅に留まりたい」と回答したのは60代前半だと24.9パーセントという結果になりました。
この割合は全世代でもっとも高いものとなっています。
「自宅には住み続けたいが、現在の住居では身体が弱った自分にはリスクが大きすぎる」と現実を冷静な目で見られていると言うことではないでしょうか?
もちろん、リフォームという概念が高齢化社会が進むにつれて浸透してきた、というのも要因のひとつでしょう。

そして高齢者は体力などの問題から外出を控えるようになる、という傾向にあります。
そのためか、高齢者の事故は7割強が住宅内、という結果が出ています。
若年層と比較すると、6パーセントほどの違いがあります。
具体的な数値を出すと、高齢者の事故発生場所は「住宅」が77.1パーセント、民間施設が8.2パーセント、一般道路が6.9パーセント、海・山・川など自然環境が3.3パーセントと続きます。
若年層では「海・山・川などの自然環境」「一般環境」「公共施設」で高齢者よりも高い数値となっています。
このことからも高齢者はあまり外出しない、と考えられるでしょう。

体力などの問題から自宅にいる時間が長くなり、自宅で事故が発生する確率が高くなる、と考えられるのです。



また、2017年3月21日の読売新聞によると、家庭内の死亡事故も多いといいます。
この記事では都内のタワーマンションの住む主婦Aさんの事例が紹介されており、玄関のドアを開けたとき強風にあおられ、転倒。
腰を強く打ってしまったと言います。

厚生労働省がまとめる「人口動態統計」(2015年)によると、1年間に家庭内で発生した不慮の事故死は1万3,952人。
この人数は多いと思いますか?
この人数は交通事故による死亡の5,646人の倍以上の数字なのです。

どのような事故が多いか、というと「溺死および溺水」で5,160人、次いで「窒息」3,838人、「転倒・転落」2,634人、「煙・火災」828人という結果に。
特筆すべきは溺死ですよね。
3分の1以上の方が溺死および溺水でなくなっています。
溺死の9割は65歳以上の高齢者だそう。
断熱が十分でない古い家屋は、脱衣所と浴室との寒暖差が大きいため、血圧が大きく上下し、脳梗塞や心筋梗塞を引き起こしやすいよう。
これらは「ヒートショック」と呼ばれ、冬になると注意喚起がなされますよね。

こういった点を含め、段差だけでなくリフォームを検討している人が多いのでしょう。

転倒は骨折、くも膜下出血、介護などさまざまなリスクがある

転倒は骨折、くも膜下出血、介護などさまざまなリスクがある

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では、転倒について詳しく見ていきましょう。

厚生労働省が発表する国民健康生活基礎調査によると、介護が必要となる要因の1割が骨折・転倒だそう。

大津市では平成22年以降、毎年1,000人以上の人が転倒による負傷で救急搬送されており、年々増加傾向にあるそうです。
平成26年には転倒負傷による搬送者がはじめて1,200人を突破。
平成20年比で約1.3倍もの人数になるそう。
また、大津市において転倒で搬送される人の78.5パーセントが60歳以上だと言います。
男性よりも女性の方が重症の割合が高いそうなので、女性ほどより注意が必要だといえるでしょう。

女性は男性と比べ、転倒時の負傷程度が重くなる傾向にあります.
60歳以上の女性の転倒を見てみると、負傷程度は同年代の男性と比べ高くなるそう。

大津市では転倒負傷によって入院が必要となる「中等症」に分類される人のうち、60歳以上の男性が占める割合は24.6パーセント、女性は64.5パーセントと2.6貝母の差があるのです。
また、30日以上の入院が必要となる「重症」の場合は男性17.6パーセントにたいし、女性は78.9パーセントと4.5倍も多いのです。



加齢と共に運動能力や筋力が低下し、転びやすくなります。
元々の筋肉の量が女性の方が少ないですが、こうした結果になるのだといえるでしょう。

また、年齢を重ねると弱くなるのは筋力だけではありません。
骨も弱くなるのです。
高齢者の転倒では骨が弱くなっているので、転倒すると背骨の圧迫骨折や、股関節付近の骨折を伴うことも少なくありません。
これらの箇所を骨折してしまうと移動能力が低下し、その後の健康的な生活を損なうことも考えられます。
骨折により寝たきり状態が続くと、高齢者の場合1週間で10パーセントから15パーセントの筋力が低下することもあるそう。
大きく筋力が低下するとリハビリで取り戻すのも大変です。
そのまま要介護状態になるケースも少なくないそうです。

また、転倒し頭を打つと、外傷性くも膜下出血の可能性もあります。
いずれにしても転ばないよう、気をつけた生活をするのがとても重要だといえますね。

予防のためにもリフォームを

予防のためにもリフォームを

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家庭内で重傷を負いやすいのは階段からの転落、床で滑って転倒、段差につまずくといった点。
これらの場所で転倒しないためには注意した生活を送るのはもちろんですが、大腰筋などの足腰の筋肉を鍛えることも重要です。

浅めの屈伸で鍛えることができるので、軽度の「スクワット」を習慣として取り入れてみてはいかがでしょうか?
浅めの屈伸も難しい場合は椅子に座ってつま先を少し上げ、足の指を開いたり、縮めたりすることも有効です。
つま先の血行をよくすると感覚の衰えを防ぐだけでなく、足全体の血液循環もよくなりますよ。

とはいえ、家に段差が大きかったり、「ヨイショ」と勢いをつけて移動することが多かったり、階段が急で狭かったり、といった場合、いつか事故が起こり可能性があります。
今はまだ動けていますが、現在の住居を終の棲家とするのであればリフォームを検討した方が良いでしょう。

昔は家族が住みやすい家が必要ですが、これから必要なのは終の棲家として住みやすい家です。
段差を無くしたり、手すりを設けたり、将来のことを考え車椅子も通れる導線にしたりと最近はさまざまなリフォームがあります。
快適な終の棲家にしたい、という方はぜひリフォームを検討してみてはいかがでしょうか。

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自分ひとりでなんでも解決するのではなく、周囲の助けを借りながら快適な生活を送りましょう。

コメント
  1. 家内での事故の結果、統計数字ではなく、具体的にどんな事例があるのかを詳しく知りたかった。

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