意外と知らない?お供え、引っ越し、処分、花など仏壇の管理方法
仏壇が家にある、という家庭もあるのではないでしょうか?
先立った家族やご先祖様の供養で毎日感謝を込めてお祈りすることが日常になっている方も多いのではないでしょうか?
そもそも仏壇とは一体どのようなものなのでしょうか?
どのように管理するのが正しいのでしょうか?
基本的には感謝の気持ちを持っていれば良いのだと思います。
しかし、正しい管理方法を知っておく(実践するかは別として)のも非常に重要。
そこで今回は本日は仏壇とはそもそも何か、管理はどのようにすればいいのかご紹介します。
そもそも仏壇ってなに?どういう役割や意味があるの?
幼い頃から家に当たり前に仏壇があった、という家庭も多いのではないでしょうか(もちろん、宗教や宗派によって異なりますが)?
昔から大切に引き継がれた仏壇を置いている、という家庭もあるでしょう。
この仏壇、いつから、何のためにあるのかを考えたことはありますか?
大昔からありそうな仏壇ですが、一体いつ頃からあるものなのでしょうか?
仏壇にはそもそもふたつの意味があります。
ひとつめは「仏様をお祀りする家の小さなお寺」。
ふたつめは「ご先祖様のおうち」という意味です。
日本では538年(522年という説もあり。諸説あり)に仏教が伝わる以前から、家の「魂棚」という棚でご先祖様の霊をお祀りする祖霊信仰がありました。
仏教は日本の祖霊信仰と融合し、仏壇で両方をお祀りするようになったのです。
そもそも仏教辞典では、インド・中国で仏像を土製や石製の壇上に安置したものを仏壇としています。
日本の寺院で仏像を安置している「厨子(ずし=扉付きの箱や置き戸棚)」や、「須弥壇(しゅみだん=仏教世界の中心にそびえるとされる須弥山(しゅみせん)をかたどった壇)」も仏壇です。
とはいえ、現代日本で仏壇というと家屋内の厨子を指すのが一般的ですよね。
仏壇の種類
仏壇には種類が存在します。
伝統的なのは「金仏壇」と「唐木仏壇」。
そして最近では「都市型・家具調仏壇」などが存在します。
金仏壇は金箔や金粉を施した漆塗りの仏壇のこと。
唐木仏壇は黒檀や紫檀などを用いた仏壇です。
近年では家族の誰かが亡くなってから仏壇を購入する、と考えている人も多いそう。
結婚して独立している家庭に仏壇が置かれていることは珍しいですよね。
仏壇を見るのは、手を合わせるのはお盆や法事の時だけ、という人も少なくありません。
しかし、昔は仏壇といえば長い間日本人の心の拠り所として、どこの家庭にも当たり前に置かれているものでした。
実家を出て、分家する際に親が仏壇を用意する慣習もあったそうです。
朝食やお客様からのいただきものは、まず仏前にお供えするのが当たり前だったんですね。
仏壇を持たない家庭が増えたのは核家族化が進んだことや、住宅事情(一軒家→マンション)などの理由が考えられます。
しかし、近年はこうした事情も変化してきているそう。
核家族となった家族の高齢化が進み、親や伴侶を亡くした人が仏壇を求める例が増えているためです。
とはいえ、昔ながらの大きな仏壇は近年の住宅にはおけないでしょう。
そのため、最近では小さな仏壇や、家具に馴染みやすい都市型・家具調仏壇が流行っているのです。
大掃除の時、仏壇もきれいにしたいけど、どうやったらいいの?そもそもやっていいの?おしゃれな仏壇はある?花はどう飾る?向きは?お供えは?灯りの置き方は?挨拶は?正しい仏壇の作法
仏壇はただ置いておくのではなく、しっかりと感謝の気持ちを持って、キレイにするのが大切です。
簡単な拭き掃除くらいなら自分でもできそうですが、くすんでしまった金箔を元通りピカピカにするのは素人だと骨が折れるところ。
そんなときは専門業者に依頼するのが良いでしょう。
仏壇を新品同様に洗浄・修復を行ってくれます。
仏壇をピカピカするのは「いつ」というのはありません。
思い立ったときが一番良いときです。
例えば年忌法要の前、新築・増築・引っ越しを機に、退職・還暦のお祝いに、お嫁さんをもらったときに、土地売買で祖先への報恩として、などさまざまなタイミングがあります。
これらのタイミングで専門業者の仏壇の洗浄を依頼してみてはいかがでしょうか?
一休さんのはなおかが行っている仏壇洗濯は痛みや汚れのある仏壇を洗浄・修復し、新品同様にキレイにする方法。
すべてを一度解体し、木次を修復・交換、そして金具を洗浄し、塗り・研磨・蒔絵を描き、組み立て作業を行います。
はなおかでは、1ヶ月から2ヶ月間でこれらの作業を行うそう。
先祖から受け継いだ大切な思いを守っていくことも供養。
仏壇をキレイにして、先祖へ感謝の気持ちを伝えてみませんか?
このほかにも仏壇のクリーニングを行っている業者は多数存在します。
クリーニングしたい、という方はお近くの仏具店に相談してみてはいかがでしょうか?
仏壇の祀り方
本来の伝統的な仏壇の祀り方は宗派によって異なります。
しかし近年では仏壇の持つ本質的な意味合いが見直されたことで、宗派を超えて新しい形の仏壇の祀り方が受け入れられるようになってきています。
仏具を飾る際は最上段中央にご本尊をお祀りし、左右に宗祖名号の描かれた掛け軸をかけます。
位牌はご本尊が隠れないよう、左右どちらかの一段低いところに安置しましょう。
次の段では中央に仏器膳を置き、仏飯器、茶湯器を置きます。
左右には高月を背理しましょう。
最下段には花立て、香炉、火立て、マッチ消し、リンなどを配置するのが一般的。
もちろん宗派によって異なりますが、清掃の際、どのように配置するのか忘れた! という方は参考にしてみてくださいね。
仏壇の引っ越し・処分はどう行う?
新たな仏壇を購入する(買い換え)や、施設に入居するから仏壇を処分しなければならないケースってありますよね。
これらの場合、どのような手配が必要なのでしょうか?
勝手に行っても良いものなのでしょうか?
仏壇の引っ越し(買い換え)
仏壇を新しく買い換えたときや本尊や位牌を新しく作り替えたときも、住職に依頼し、魂を入れ替えてもらう必要があります。
さらに古い本尊や位牌は菩提寺に納め、「お焚き上げ」をしてもらいます。
古い仏壇は新しい仏壇が配達されたときに、買い求めた仏壇店に引き取ってもらい、お焚き上げ供養を行ってもらいます。
仏壇の引き出しは数多くあるので、大切なものが残っていないか、最後に確認は忘れずに。
仏壇の処分
仏壇を処分するときが一番困りますよね。
仏壇を買い換えるときは仏壇店が相談に乗ってくれるもの。
しかし、処分するとなるとどこに相談したら良いのかわかりません。
最近は一人っ子も増えているので、どちらかの両親が亡くなると家や家財道具の処分を行いますよね。
しかし、仏壇をどのように処分したら良いのか、悩む人が多いのだそう。
古い仏壇を粗大ゴミに出してはいけませんし、以前ならば菩提寺で「お焚き上げ」を行ってくれていましたが、最近では防災や環境問題の観点からお焚き上げができないお寺も増えてきました。
そんなときは魂抜きのみをお寺に依頼し、処分は仏壇店に相談しましょう。
処分用のプランを用意している仏壇店も多いので、納得のいく形で処分ができるはずです。
仏壇は亡き先祖を思い出したり、感謝したり、報告したりできる大切なもの。
ぜひキレイに保って先祖に思いを伝えましょう。
仏壇の買い換えを検討しているなら、「業界No.1!仏壇と仏壇店探しに商品券が貰える全国対応の【いい仏壇】」で探すのがおすすめです。
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