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【終活】残したいvs捨てたい 終活をめぐる親子喧嘩の決着の付け方とは

終活で手をつけやすいのは「断捨離」。
長年溜めた不要なものを処分する、というのはもっとも手が付けやすい終活ですよね。

必要・不要の処分は当事者である、終活を行う人が行う人もいますが、なかには子どもや配偶者と一緒に考えるという人もいます。
しかし、子ども、配偶者と一緒に捨てるもの、残すものを考えると喧嘩に発展することもあるようです。

本日はスムーズに終活を行う方法をご紹介します。

【終活ガイド】遺品整理をするのは子どもや配偶者。だから生前から断捨離を。黙って行う人も多い一方、子供は相談してほしいと思っている人が多い

【終活ガイド】遺品整理をするのは子どもや配偶者。だから生前から断捨離を。黙って行う人も多い一方、子供は相談してほしいと思っている人が多い

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

すっかりメジャーとなった「終活」。
介護、医療の問題からお墓、相続、遺言、身辺整理といったことまで死を迎えるための準備活動のことをいう言葉です。
最近は100歳まで生きる人も少なくなく、60歳、70歳でもまだまだ若いと思えるでしょう。
しかし、終活はいつか直面することです。
特に子どもの立場で考えると、早めに終活を終えるのが良いと思えませんか?

終活とは何をする?

まずは一般的な終活について見ていきましょう。

はじめる時期について特に決まってはいません。
思い立ったときが終活を行うときです。

ひとつの目安として、定年を迎えたとき、大きな病気をしたとき、同世代の人の葬儀に参列したときなど、「死」を考えはじめたときが終活のはじめ時。

そもそも終活とは「人生の終わりをよりよいものにするために、事前に準備を行うこと」。
残される家族の負担を少しでも減らすための活動だ、と考える方も多いですが、本来的には人生を今一度見つめ直し、今後の人生を自分らしく、そしてポジティブに生きていくための活動です。

終活のやり方は人それぞれですが、大きく「介護」「生前整理」「相続」「葬儀」「供養」の5項目に分けられます。

「介護」については終わりの見えない介護をしてもらう立場になることを意識し、残された人の負担を少しでも減らせるように準備を行います。
「生前整理」では身の回りのものを整理。
親から子どもや配偶者へ「相続」の話をしてみる。
死後、「葬儀」の希望などは伝えておくのはもちろん、自分で葬儀場などを手配しておくという方も。
そしてどのような「供養」をしてほしいのか、お墓などの準備も終活の一環です。

このようにさまざまなことを終活では行っていきます。
子どもは親の終活に対してどのような意識を持っているのでしょうか?

親の終活。子どもは同断を求めている?

終活関連サービスを展開する株式会社鎌倉新書が「実親が存命の40歳以上の男女548名」を対象にアンケート調査を実施。
このアンケートは「親の終活に関する意識調査」で、「終活について親から相談してほしいと思うか」という質問に対し、「そう思う」と回答したのは30.1パーセント、「ややそう思う」と回答したのは41.6パーセントと、7割以上の人たちが相談してほしいと考えているということが見えてきました。

理由について尋ねたところ、以下のようなことが挙げられました。

  • 「把握しておかないと困るから」(79.9パーセント)
  • 「できることがあれば手伝いたいから」(47.3パーセント)
  • 「何を準備すればいいかわからないから(42.2パーセント)
  • 「話の切り出し方がわからないから」(22.6パーセント)
  • 「話をするきっかけがないから」(17.0パーセント)

80パーセント近くの子どもが親の終活への取り組み状況、そして意向について知らないことに対し、不安を抱えていることがわかります。
また、「親の終活に関して一緒に取り組んでおかないと困ることがある」と回答した人も90パーセント以上おり、親の終活状況を把握し、サポートしたいと考えている子どもが多いことがわかります。

一緒に取り組んでおかないと困ることの1位となったのは「持ち物の整理」。
そして一緒に取り組みたいことの1位は「介護」で75.9パーセントの人が回答しています。

子ども世代の意見からは親の意向を反映して、よりよい最期を迎えてほしいというのが伺い知れますね。

終活を巡って親子喧嘩が勃発?

終活を巡って親子喧嘩が勃発?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

この調査で明らかになったのは「迷惑をかけたくない」という親の意見と、子どもの7割が「迷惑だと感じていない」こと。
そして、子どもは親と一緒に終活に取り組みたい、そして把握しておきたい、ということですね。

ここで意見の相違があるので、無理に自分ひとりで進めたり、相談したりすると喧嘩のきっかけになることも。
特に子どもに取っては不要なものでも、親としては大切なものかもしれません。
捨てる・捨てないで喧嘩になるケースも多いようなので、どこまで関与させるのか、どこまでしてほしいのか、というのをあらかじめ決めておくことが大切だといえそうです。

終活を巡る親子喧嘩

終活も断捨離もブーム。
親側から持ちかけることもあれば、子ども側から持ちかけることもあるでしょう。

芸能人だと中尾彬さん・池波志乃さん夫婦が終活の話をよくなさっていますよね。
このおふたりはお子さんがいないため、自分たちだけで断捨離をされたようです。

自分たちだけで断捨離を行えば、もめることも少なく、スムーズに行えます。
しかし、親子関係で断捨離などを行うと時として大きな喧嘩に発展することも。

子どもは親が住んでいる家を「キレイ」にしようとします。
そこで両親に相談した上で、生前整理の専門業者に依頼したところ「全部思い出があるもので大事」と何も片付かず、子どもと喧嘩になることも。
子どもの立場で考えると、せっかく業者を選び、手配までしたのに…という気持ちになってしまいます。

しかし、重要なのは親の気持ち。
親が必要だと思っているものを無理に処分することはできません。
一度処分をはじめると捨てる基準がどんどん緩くなり、次から次から捨てていけるものですが、最初の一歩がとても重いのです。

終活カウンセラーによると、「ケンカになるのは意見が言い合える関係だからこそ」だそう。
一方の考えのみで進めるのではなく、お互いの気持ちを伝え合えることは非常に重要です。

親子間で調整し、バランスを取りながら終活を進めるのが良い終活といえそうですね。

親子喧嘩することなく、平和でスムーズに終活を進める方法とは?終活カウンセラー、アドバイザーに相談するのが良い?

親子喧嘩することなく、平和でスムーズに終活を進める方法とは?終活カウンセラー、アドバイザーに相談するのが良い?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では、ケンカすることなく、終活を行っていくためのポイントはあるのでしょうか?

先ほどもお伝えしたとおり、お互いが尊重し合い、慎重に行っていくことが非常に重要です。
このほかには、子ども世代が終活に関心を持つことも大事。
育ててくれた親の最期を迎えるための準備ですから、できれば子どもも巻き込んで取り組んでいきましょう。

そのためには「今」から終活をはじめるのではなく、「もうすぐはじめたい」ということを子どもに伝えるのが良いでしょう。
子どもにも考える時間が必要です。
双方納得のいく終活にするためには、早めに話し合って家族の方針を決めておくのが重要。
元気なうちに、しっかりと話し合いを行っておきましょう。

終活カウンセラーや終活アドバイザーが各地でイベントなどを開催しています。
まずはこちらに親子で訪れてみて、終活について親子で知識を深めていくのもオススメ。

また、親ができることとしてはエンディングノートを書いていくこと。
無理に完成させなくても、自分がやりたいこと、自分の希望などをエンディングノートに書き記すことで、思いを子どもに伝えることも可能です。

双方が完全に納得する形はなかなか難しいもの。
だからこそ、あらかじめ下準備をして、最高の終活を行いましょう!

コメント
  1. 思い出は、自分の自己愛/欲求のものであり、ほとんどが自分以外には価値のないものと思うべし。
    それが証拠に自分の親から何を残して欲しかったか。ほとんど何もなし。
    自分以外の人に葬儀以外は、煩わさないのが去り行くのもの務めと思いますが。

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