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【冬は要注意】うっかりで火事になりやすい季節。常に火の用心!火事を対策する方法をご紹介

朝と夜、だいぶ肌寒い季節になりました。
北日本はすっかりと冬の装いですね。

肌寒い季節の必需品といえば暖房器具。
ストーブ、こたつ、電気毛布など冬を乗り切るための暖房器具をすでに使い始めている方も多いのではないでしょうか?

しかし、使い方を間違えていたり、ついうっかりが火事につながるかもしれません。
本日は火事の対策法についてご紹介します。

秋から冬にかけて乾燥する季節、火事には注意!

秋から冬にかけて乾燥する季節、火事には注意!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

総務省が平成30年8月7日に発表した資料によって、平成29年1月〜12月における火災の状況がわかりました。

資料によると、総出火件数は3万9,373件。
これは前年の平成28年よりも2,542件増加しているそうです。

火災種別で見てみると、建物火災が374件増加、車両火災が190件減少、林野火災が257件増加、船舶火災は増減なし、航空機火災が3件増加、その他火災が2,098件増加していました。

総死者数は1,456人にも及んだそうで、平成28年よりも4人増加。
負傷者数は6,052人で、こちらも前年と比較すると153人増加しています。

非常に恐ろしい火災の出火原因を見ていきましょう。

火災の出火原因

総出火件数3万9,373件を出火原因別に見てみると、1位はたばこで3,712件。
なんと9.4パーセントにも及ぶそうです。

次いで多いのが放火で3,528件、コンロの出火が3,032件、たき火2,857件、放火疑い2,305件の順となりました。

放火と放火疑いを合わせると5,833件となり、14.8パーセントを占める結果に。
放火が非常に多いことがわかりますね。

火災に気をつけたい「冬」

乾燥しやすい冬ですが、乾燥以外に火事が発生しやすい原因はあるのでしょうか?

冬は暖を取るための暖房器具としてストーブを利用したり、みんなで鍋をするためにカセットコンロを使ったりするなど、夏と比較すると「火」を扱う機会が多くなります。
火は火災の原因にもなるので、機器の管理が不十分な場合、充分に火災の原因となります。

このほか、暖房器具でも火災が発生。
利用する際は必ず使い方は守りたいところですね。

ストーブのつけっぱなし、やかんの空焚きは火事の原因に!電気毛布、こたつも要注意?

ストーブのつけっぱなし、やかんの空焚きは火事の原因に!電気毛布、こたつも要注意?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

では、冬に火事を起こしやすい暖房器具を見ていきましょう。

東京消防庁のデータを見てみると、東京都内で発生している「電気が原因」の火災は毎年1,000件前後です。
原因として最も多いのが「電気ストーブ」の消し忘れ。
毎年東京だけで100件以上、電気ストーブの消し忘れによる火災が発生しています。

イメージ的に石油ストーブやガスストーブの方が火事に直結しやすそうです。
しかし、実際にはストーブ火災の80パーセント以上が電気ストーブによる火災なのだとか。

なぜ電気ストーブで火災が発生してしまうのでしょうか?

電気ストーブ火災の原因

電気ストーブによる火事のうち、もっとも多い着火物が「寝具・布団類」。
寝ているとき寒いからと電気ストーブをつけっぱなしにしていると、寝返りなどでずれた布団が電気ストーブに触れて火事につながる、というものですね。

東京消防庁が実験を行っており、その映像では電気ストーブに布団が接触してから1分で煙が立ち上りはじめます。
その後、5分以内に火が出て火事になってしまうのです。
寝るときに寒いからと電気ストーブを使うのは非常に危険だ、ということがわかりますよね。

寝具に次いで多いのが「衣類」。
冬はどうしても洗濯物が乾きにくいですから、洗濯後の衣類に電気ストーブを近づけて乾かそうとすると気づかぬ間に衣類がストーブに触れて着火する恐れがあります。
また、ストーブの上で乾していた洗濯物がいつのまにか落下して、そのまま燃えてしまうことも少なくありません。

次いで多いのが「ほこり」による火災。
冬しか使わない電気ストーブはほこりが溜まりがちです。
きちんとほこりを除去せずに使い始めると、ほこりに着火することもあります。
焦げ臭いニオイの原因にもなりますし、ストーブのほこりはこまめに除去するようにしましょう。

また、壊れた電気ストーブを放置するのも危険です。
壊れたから、と放っておいたストーブがなにかの弾みで通電、スイッチが入って火災に発展したケースもあります。
壊れているからと段ボールだらけの納戸にしまい込んでいたり、壊れているけれどコンセントをつなぎっぱなしにしている場合は要注意。
壊れている場合は修理するか、早めに処分しましょう。

電気ストーブのつけっぱなしの危険

電気ストーブで怖いのは火事だけではありません。

一般的には石油ストーブやガスストーブは一酸化炭素中毒の危険性があります。
電気ストーブも一酸化炭素中毒には充分に気をつけなければなりません。

例えばほこりが燃えてしまったり、布が長時間触れて煙が出たりすると充分に一酸化炭素中毒になってしまいます。
焦げ臭いニオイがする場合は要注意です。

電気毛布火災もたまに発生

総務省消防庁の「製品火災に関する調査結果一覧」を見てみると、10年に1件くらい電気毛布による火災が発生しています。
これだけ見ると、ほとんど火災のリスクはありませんね。

ただし、内部で断線していたりすると火災に発展する恐れがあるので、不安を感じた場合は修理に出したり、処分したりした方が良いでしょう。

電気毛布で注意したいのが「低温やけど」です。

44度〜50度くらいの比較的低温のものが皮膚に当たり続けるとやけどしてしまうのが低温やけど。
熱湯などに触れたときのように痛みを感じないケースも多く、気づかぬ間にじわじわと進行して、皮下組織を破壊してしまうことも少なくありません。
症状によっては植皮手術が必要になることも。

電気毛布は熱源をそのまま充てるので、低温やけどの危険性があります。
起きている間なら、熱いと感じたときにすぐ離せば良いですが、就寝中は避けずそのまま使い続ける可能性は充分にありますよね。
通販サイトなどで販売されている電気毛布は設定温度が50度以上のものも存在するので、「低温やけど」には十分ご注意を。

こたつは消し忘れに注意

なかに入ってぬくぬくする、冬には欠かせないアイテムのこたつですが、こちらも火災リスクがある家電です。

総務省のデータを見てみると、こたつの火災発生件数は年間45件ほど。
死亡者数は1年で14人に上るそうです。
こたつを使うのは実質4ヶ月くらいなので、月10件ほど火災が発生している計算になりますね。

思いのほか、多いと思いませんか?

こたつは電気ストーブと性質は似ていますが、空間を密閉している分、電気代があまりかからないのが特徴です。
そのため、冬の間はつけっぱなしにしている、という声もインターネット上では見かけます。

それでも火事になった、なんて話聞きませんよね?

こたつで火災が発生する原因で最も多いのが洗濯物をこたつの中に入れて乾かそうとする行為。
ヒーター部分に衣服が触れて火災につながるのです。

冬は洗濯物を乾かすためにこたつを使ってしまう人も少なくありません。
しかし、一歩間違うと火災のリスクがあることを知っておきましょう。

冬の火事対策、しっかりしましょう

冬の火事対策、しっかりしましょう

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

一年でも火災の多い季節が「冬」。
今年の冬はしっかりと火災対策をしたいところ。

そのためには「暖房器具の側に燃えやすいモノを置かない」「電化製品の近くに水気のあるモノを置かない」「布団やベッド周りに熱を持つモノを置かない」というのが重要です。

例えば、寝室の照明としてスタンドライトを置いている家庭も多いかと思います。
このスタンドライトが火事につながるケースもあります。

通電中の白熱電球が倒れて布団に触れてしまえばそれだけで火災が発生することも。
寝たばこは論外ですが、こうした原因でも火事につながるのでなるべく手が届かない範囲に移動させた方が良いでしょう。

これらは家具などをちょっと移動するだけでできる対策法です。
ぜひ今日からでも移動させて火事を防ぐレイアウトにしませんか?

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