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「孤食」を続ける人はうつ病・認知症になりやすい!?孤食による悪影響とは

子供の独立やパートナーとの離別などでひとりで3食、食べている方も多いあるいは増えていくでしょう。

現役の時代には会社の同僚とランチを一緒にしたり、飲み会の機会もあったと思います。
しかし、定年後の暮らしでは誰かと外食する機会は少なくなったりしますよね。

本日は「孤食問題」についてお話しします。

「孤食」する人の割合はどれぐらい?

「孤食」する人の割合はどれぐらい?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

農林水産省のホームページでは、共食及び孤食の実態が公開されています。

参考リンク

農林水産省:3 共食及び孤食の実態
http://www.maff.go.jp/j/syokuiku/wpaper/h28/h28_h/book/part1/chap1/b1_c1_1_03.html

家族と同居している人に、家族と一緒に朝食と夕食を食べる頻度について訪ねた結果が掲載されています。

皆さんは家族と同居している場合、どのくらいの頻度で夕食を共にしていますか?
毎日でしょうか? それとも2日に1回、週に1回などでしょうか?

調査によると、「ほとんど毎日」一緒に食事を摂ると解凍した人は66.5パーセントでした。
週に4〜5日程度と回答した人は11.0パーセント、週に2〜3日と回答した人は12.8パーセント、週に1日程度3.8パーセント、ほとんどない5.5パーセントという結果です。

参考

ちなみに朝食は、ほとんど毎日57.8パーセント、週に4〜5日程度5.6パーセント、週に2〜3日8.8パーセント、週に1日程度5.3パーセント、ほとんどない22.2パーセントでした。

家族と一緒に食事を摂ることの良い点を尋ねたところ(複数回答可)、「家族とのコミュニケーションを図ることができる」が77.7パーセントでもっとも多い結果に。
次いで「楽しく食べることができる」(64.9パーセント)、「規則正しい時間に食べることができる」(38.4パーセント)、「栄養バランスの良い食事を食べることができる」(36.2パーセント)など、ひとりで食べるよりも健全な食生活である、と自覚している人が多い結果に。

孤食はご飯が美味しくない?

ひとりで食事を食べることがあるかについても訪ねています。

「ほとんど毎日」と回答した人は70代女性で26.0パーセント、20代男性で25.4パーセントと4人に1人存在し、2014年の調査と比較すると6〜7パーセント上昇していることがわかります。

ひとりで食事を摂ることについて「ひとりで食べたくないが、食事の場所や時間が合わないため、仕方ない」という回答が41.7パーセントで最多。
「ひとりで食べたくないが、一緒に食べる人がいないため、仕方ない」が27.5パーセントと高い水準に。

その一方で、「ひとりで食べることが都合がいいため、気にならない」(20.5パーセント)、「自分の時間を大切にしたいため、気にならない」(15.6パーセント)、「一緒に食べる習慣が無いため、気にならない」(8.9パーセント)、「食事中に作業をするため、気にならない」(4.4パーセント)と、ひとりで食事をすることに対して「気にならない」と回答した人も多く存在します。

あわせて地域や所属コミュニティでの食事会などに参加したいかを訪ねたところ、「そう思う」と回答した人が45.1パーセントと半数近くに上り、特に女性は「そう思う」と回答した人の割合が高い傾向にありました。

普段ひとりで食事をされている方も多くいらっしゃるでしょう。
このような結果を見てどう感じますか?

2015年度日本認知科学会第32回大会で発表された論文、「鏡で自分を見ると食事をおいしく感じる—大学生と高齢者の比較—Looking in a mirror can make popcorn taste better」(https://www.jcss.gr.jp/meetings/jcss2015/proceedings/pdf/JCSS2015_O2-4.pdf)にあるとおり、食事というのは相手がいてより美味しく感じるもの。
ひとりでの食事は味気なくて、少しさみしい感じがしますよね。

孤食にはこのほかどのような問題があるのでしょうか?

孤食は栄養バランスの乱れだけでなく、認知症やうつ病のリスクを高める

孤食は栄養バランスの乱れだけでなく、認知症やうつ病のリスクを高める

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

年齢と共に食は細くなっていきます。
それに伴って食事を簡単に済ませるようになる人も多いそうです。
孤食の場合は特に顕著で、自分のために食事の準備をするのが面倒だから、とどんどん簡素な食事になっていく傾向にあります。

2012年、国立長寿医療研究センターが行った調査では、約1,000人の在宅療養中高齢者のうち、36パーセントが低栄養状態であることがわかりました。
さらに34パーセントの人が、低栄養のおそれがあるのだとか。

高齢者が低栄養状態に陥る原因のひとつは、消化や吸収力が弱まったり、噛む力や嚥下力が低下することなどの身体的要素があります。
これは年齢を重ねれば多かれ少なかれ、誰しも起こることなので仕方ありません。

また、食事量が減少したり、偏った食事内容など、食事の仕方が原因となっているケースも少なくないそうです。

食事バランスが偏りがちな食生活として取り上げられているのが「孤食」。

孤食を続けていると、好みのものを多く食べたり、食事の準備が面倒だからといい加減な食事内容になりがち。
そのため、栄養バランスが偏ってしまい、低栄養になってしまうのです。

栄養バランスが崩れれば、当然さまざまな病気にかかりやすくなるもの。
病気をきっかけに認知症発症の恐れもあるので、なるべくなら病気は避けたいですよね。

大勢で食事をすれば、それだけバラエティも豊かになります。
なるべくなら孤食は避けていきましょう。

孤食はうつ病のリスクも高くなる

東京大学の谷友香子研究員(栄養疫学)らの研究チームが2015年に発表した調査によると、ひとり暮らしの場合、女性の孤食はうつの可能性が1.4倍、男性は2.7倍にもなるそうです。

この研究は、2010年時点で気分が落ち込むなど、うつ傾向が無く、要介護認定を受けていない全国65歳以上の約3万7,000人が協力。
ひとり暮らしの男性で85パーセント、女性で79パーセントが孤食でした。

3年後には約4,400人が「高齢者用うつ尺度」という評価法でうつ傾向と判定されたのです。

家族形態と性別で結果を分解していくと、ひとり暮らしの男性は孤食だと2.7倍うつになりやすく、女性は1.4倍なりやすいことがわかりました。

鬱病は非常に厄介な病。
予防、防止するためには、誰かと共に食事を摂る、「共食」を目指しましょう。

孤食を避けるための方法とは?相手がいない場合は

孤食を避けるための方法とは?相手がいない場合は

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

千葉県流山市では、高齢者の孤食を防ごうと、「シニア食堂」が運営されています。

会員制で顔見知りが多いこともありますが、食堂内は非常に和やかな雰囲気だそう。
月に1度開催されており、みんなこの日を楽しみにしているのだとか。

シニア食堂では食事が提供されるだけで無く、ボランティアを含む60代〜80代の18人で和気藹々と食事を作るところからはじめるそう。

各自治体は、シニアの孤食を防ぐ取り組みを行いはじめています。
お住まいの自治体でもすでに行われているかもしれません。

孤食は寿命を縮めてしまうかもしれない行為。
一緒に食事を摂る人が無い場合は、こうしたコミュニティを利用するのも良さそうですね。

コメント
  1. あああああ

  2. 今日86歳になった個食者

  3. もともとうつ病でその上一人暮らし長いので当然テレビ見ながらの孤食です。
    作るのも面倒で低栄養なので、うつも治らないし腰や膝の故障、体調を崩すと食事も作れなくてずっと寝込んでしまう。
    長生きは出来ないし孤独死確実だと諦めています。

  4. 孤食のもたらす様々な事象にはなるほどと思う物の、一人暮らしへの道は極わずかのようだ。
    だったら一人暮らしで孤食の欠点をカバーする方法を自分であみ出し、実行するしかないのでは?
     ひとり暮らしになって13年、特発性間質肺炎を患ったほかは特に大きな症状は出ずに80過ぎても一人暮らしを続けている。 それを可能にしているのは、①食事の準備を自分がやる。②毎食事を写真にとる。③蛋白質・食物繊維の摂取量を考えた献立 にあると思って継続している。更に限りなく原材料に近づく事を実行すると孤食の持つ欠陥を補って釣りがくるのかもしれないと思っているのですが!
    (限りなく原材料に近づくとは・・・塩は海水から作る。 野菜は種から、ETCです)

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