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なんだか部屋がガスくさい…もしかしたら「ガス漏れ」かも!ガス漏れの見つけ方や対策法

冬になると暖房器具を使う機会が増えるもの。
暖房器具はさまざまな燃料で動きますが、ガスを燃料とするストーブを使っている方も多いでしょう。

しかし、ガスを用いたストーブなどは一歩間違うと、一酸化炭素中毒で死亡してしまうこともあります。

本日は「ガス漏れ」の怖さやガス漏れ対策をご紹介いたします。

そもそもガスには臭いがないこと、知ってますか?ガスを吸うと頭が痛い、意識を失う、どんな症状が現れる?

そもそもガスには臭いがないこと、知ってますか?ガスを吸うと頭が痛い、意識を失う、どんな症状が現れる?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

世界でも多く利用されているガスの種類は「プロパンガス」です。
プロパンガスは100パーセントプロパンで構成されているガスというわけではなく、さまざまな成分が混ざっているガス。
プロパンガスといっても、プロパン、ブタン、プロピレン、ブチレン、エチレン、エタン、ブタジエンといったガスが混合されています。
こうしたことから「多成分系混合物」と呼ばれているのです。

プロパンガスの成分はガスメーカーが独自で決めているわけではなく、日本においてはJIS規格で厳格に定められています。

一般家庭用に供給されるプロパンガスは以下のように定められています。

  • い号液化石油ガスの混合割合がプロパン及びプロピレン80パーセント以上+エタン及びエチレン5パーセント以下+ブタジエン0.5パーセント以下
  • ろ号液化石油ガスがプロパン及びプロピレン60パーセント〜80パーセント未満+エタン及びエチレン5パーセント以下+ブタジエン0.5パーセント以下
  • は号液化石油ガスがプロパン及びプロピレン60パーセント未満+エタン及びエチレン5パーセント以下+ブタジエン0.5パーセント以下

このほか、JIS規格の1種は業務用や家庭用に用いられ、2種は工業用に用いられています。

なぜプロパンガスの成分には種類が多い?

種類が多い理由のひとつは燃料が天然資源であること。
冬の寒い時期は液化石油ガスの物性から蒸気圧を下回ってしまうことがあるのです。

また、配管の途中でガスが液体に戻ってしまうことも理由のひとつ。

こうした理由から液状化しにくいプロパンやプロピレンの割合を増やしているのです。

蒸気圧が高いほど気化しやすく、ブタンやブチレンよりプロパンの混合割合を増やすことで、外気が寒くても気体化しやすいプロパンガスになるのです。

ガスのにおい

このほか、家庭で利用するガスには都市ガスがありますよね。

都市ガスはメタンを主成分とした天然ガスで、海外から輸入する液化天然ガスが大半を占めています。
天然ガスはマイナス162度まで冷却すると液体になり、体積が600分の1になるという特徴があり、道路下のガス管を通じて供給されています。

プロパンガスも都市ガスもタマネギや卵の腐ったにおいがつけられていますよね。
しかし、燃料に使用されるガスは基本的に無色・無臭です。

ガスににおいをつけることでガス漏れをしたときに気がつきやすいようにしています。
こうしたニオイは無害であること、そして完全燃焼すること、さらに燃焼後は無臭で有害な物質を発生しないこと、微量でもガス特有のニオイが感じられる物質であることが求められます。

ガスの付着剤は人間が本能的に危ないと検知できるようなニオイでなければなりません。
いい香りだとガス漏れに気がつけないためですね。
一般的な生活臭とも差があるニオイでなければならないので、一般的にはタマネギが腐ったようなにおい、ニンニクから出るようなニオイ、石炭ガスのようなニオイなどを添加しています。

ガスを吸うとどうなる?一酸化炭素中毒の症状とは

ガス漏れによる一酸化炭素中毒などの事故はニュースなどで盛んに報じられています。
都市ガスを使っているのであれば、一酸化炭素が含まれていないため、一酸化炭素中毒にはなりません。

にもかかわらず、都市ガスやプロパンガスで一酸化炭素中毒が原因の事故が多発しています。

一酸化炭素中毒の症状はWikipediaに以下のように書かれています。

急性症状

1時間の暴露では、500ppmで症状が現れはじめ、1000ppmでは顕著な症状、1500ppmで死亡に至る。一酸化炭素中毒を自覚するのは難しく、危険を察知できずに死に至る場合が多い[5]。
軽症では、頭痛・耳鳴・めまい・嘔気などが出現するが、風邪の症状に似ているため、一酸化炭素への対処が遅れる。すると、意識はあるが徐々に体の自由が利かなくなり、一酸化炭素中毒を疑う頃には(また、高い濃度の一酸化炭素を吸った場合には)、自覚症状を覚えることなく急速に昏睡に陥る。この場合、高濃度の一酸化炭素をそのまま吸い続ける悪循環に陥り、やがて呼吸や心機能が抑制されて7割が死に至り、また、生存しても失外套症候群または無動性無言と呼ばれた高度脳器質障害[6]や聴覚障害[7]が残る。
ヘモグロビンは一酸化炭素と結合すると鮮紅色を呈するため、中毒患者はピンク色の「良い」顔色をしているように見える[8]。

間欠型(遅発性神経症状)

急性一酸化炭素中毒を発症し高圧酸素療法で一旦回復し、数日から1ヶ月程度に認知機能障害(意思疎通困難、行動異常、尿失禁など)を起こすことがある[9]が、認知症と誤認されることがある[6]。

Wikipediaより(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E9%85%B8%E5%8C%96%E7%82%AD%E7%B4%A0%E4%B8%AD%E6%AF%92)

非常に怖い症状ですよね。

一酸化炭素がガスに含まれていないのにも関わらず、一酸化炭素中毒になるのはガスの燃焼中の換気不足が大きな原因。
ガス臭いかな? と少しでも感じるなら、危険のサイン。
窓を開けたりして換気をしっかりと行いましょう。

ガス漏れが発生するのはどんなとき?

ガス漏れが発生するのはどんなとき?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ガス漏れが発生するケースは以下のようなとき。

  • ガス栓を開放してしまった(誤って)
  • ガス栓の締めが甘い
  • ゴム管の劣化
  • ゴム管が外れた
  • 点火ミス
  • 吹きこぼれでコンロの火が消え、そのままにしてしまった
  • 器具の故障
  • 換気不足

機器の劣化や自らのミスが原因となることが多いのが特徴です。
特に劣化は定期的に天然していれば発見できますし、人為的なミスは気をつけていれば起こりません。
ぜひガスを扱うときは一層気を引き締めて利用しましょう。

ガス漏れを防ぐには?警報器、検知機、検知スプレーなど安全装置を設置しよう

ガス漏れを防ぐには?警報器、検知機、検知スプレーなど安全装置を設置しよう

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もしもガス漏れに気がついたときはすぐにガス会社などに連絡を行いましょう。
警報器などを設置している場合でもならない場合があります。
自分の感覚を大事にして、ガス漏れかもしれない、怪しいと感じたときは「換気」「通報」のふたつを徹底しましょう。

ガスの警報器を設置している家庭も多いですよね。
ガスの警報器はガス漏れだけでなく、一酸化炭素をセンサーで感知することが多く、警報音や音声でアナウンスしてくれます。

ガス警報器はガスの濃度が爆破限界濃度の100分の1に達すると鳴るように設定されているので、警報器が鳴ったときはほぼガス漏れしていると見て間違いないでしょう。
警報器が鳴り響いたら火は使わず、換気扇を回し、窓を開けて換気するようにしましょう。
電化製品などもスイッチを入れたときに火災につながる恐れがあります。
警報器が鳴ったときは換気だけを行うようにしましょう。

ガス検知器は誤作動もある?

警報器の設置場所にもよりますが、湯気などで誤作動を起こすこともあります。
特に都市ガスは空気よりも軽いガスのため、天井に警報器を取り付けますよね。
湯気も天井に向かって登っていくので、これをガスと勘違いし、誤作動を起こしてしまうのです。

LPガスは重いガスなので、床付近に取り付けますよね。
そのとき、近くにアルコール類や生ゴミなどを放置していると誤作動を起こすこともあります。
警報器を設置する場合は自分で判断せず、専門家に相談して正しい位置に設置することが重要です。

ガスは便利ですが、非常に怖いもの。
検知機などをしっかりと設置して安全に利用しましょう。

コメント
  1. 最近の変換間違いはどうか、吸うを数とは、校正しているのか、かきっばなしはひどい。

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