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自分自身や親の今後の運転が心配になったときは?「安全運転相談窓口」で相談してみては?

「加齢による身体の衰弱で運転してもいいかどうかが判断できない」
「親に免許の返納をお願いしたけどなかなか話を聞いてくれない」など、親子運転をめぐる問題は度々耳にします。

しかし、今までの生活で自動車を利用している場合、なかなか免許返納に結びつかないことが多いようです。
また、免許返納を巡って親子げんかに発展することも少なくないそう。

そのとき、円満に問題を解決するために相談窓口を利用してみてはいかがでしょうか。

「運転」をめぐる親子の葛藤は珍しいことではない

「運転」をめぐる親子の葛藤は珍しいことではない

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

近年、高齢ドライバーの事故が多く報道されています。
こうした報道があるたび、「自分の親には加害者になってほしくない」と思い、免許返納を促す方が増えてきています。
しかし、なかなか本人は運転免許返納に納得せず、運転をやめさせることに結びつかない40代から60代の子ども世代が増えてきているようです。

親が80歳くらいの場合、まだまだ運転している人は多くいますよね。
活動的な人もまだまだ多いこの世代は、毎日のように車で外出しています。
ところが、次第に運転能力は低下しており、自動車にはこすったキズが増えていたり、人を巻き込まない事故を起こしてしまうことが増えてきます。
「人が急に飛び出してきたせいだ」「いつも通って慣れている道だから油断した」「道が狭かった」「たまたま見通しが悪い道」のように、以前では考えられないような理由で事故を起こすケースも多くあるようです。

こうした親の状況を見るたびに、「そろそろ運転は辞めた方が…」と促す機会も触れるでしょう。

読売新聞の掲示板サイト、「発言小町」にもこうした相談は多く寄せられています。

参考

発言小町:87歳の父に困ってます(https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2019/0601/901381.htm)

発言小町:高齢者運転(https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2017/1224/831382.htm)

発言小町:高齢者運転について(https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2014/0626/665769.htm)

発言小町:田舎の高齢者の運転、いつやめさせましたか?(https://komachi.yomiuri.co.jp/t/2015/0427/710943.htm)

「87歳の父に困ってます」というトピックでは、東京都内に住む50代の方が相談を持ちかけています。
地方に住む87歳の父親は5年前からひとり暮らし。
足腰がおぼつかない状態で、近くに住む兄夫婦も交えて何度も運転免許返納を説得していますが、父親は返納には応じず、終いにはつかみ合いのケンカにも発展するそうです。
さらに免許更新のとき、自動車学校に「認知症の検査で引っかかったということにして欲しい」と頼みに行こうとしましたが、認知症の心配はまったくない、という結果に。
免許返納を再度促しても、認知症検査を振りかざし、「まだまだ衰えていない」と主張するようです。

こんな状態の親に免許を返納させるのは至難の業ですよね。
実際に相談者は親が運転する自動車は危なっかしいといっています。

このトピックの回答を一部ご紹介します。

回答者:経験者

相談に行ってみてください。

免許取得の際に、ごくごく一部の人間だけに 実車試験を受けさせるという事があります。実は、私はそれを受けた人間です。取得後に 自動車学校に行く機会があって、私が実車試験を受けさせられたと言ったら、「初めて聞いた。」とびっくりされましたから、ごくごく一部の人間だけに行ってるのだと思われます。

つまり、お父様は選ばれて 免許更新センターで実車してみることになったことにしてもらうのです。これで、教官が横に乗って お父様が運転してみて、判断してもらえばよいと思います。

全体的に回答も「本当に現実的かな?」と思ってしまうものが並んでいます。
似たような質問でも、有効な手段が存在するわけではないことがわかります。
基本的には根気強く言い続け、本人から「運転を辞める」といわせなければ運転免許返納にはつながらないと考えてもよいでしょう。

運転相談専用ダイヤルが開設!

運転相談専用ダイヤルが開設!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

こうした状況を受けて、2019年11月21日、警察庁は運転に関する相談窓口につながる専用ダイヤルを開設すると発表。
11月22日10時から運用が始まっています。

ナンバーは「#8080」。
もしも親の説得に悩んでいる方は相談してみるとよいでしょう。

相談窓口自体はすでに各都道府県警の運転免許センターなどにあります。
しかし、認知度が低いことが課題でした。
この専用ダイヤルにかけると最寄りの窓口に自動でつながる仕組みになっているので、気軽に相談できるというのは大きなポイントです。

警察庁のホームページには安全運転相談窓口(旧運転適性相談窓口)についてさらに詳しく書かれています。
加齢に伴う身体機能の低下などのため、自動車などの安全運転に不安がある高齢ドライバーやその家族などが、看護師などの医療系専門職員をはじめとする専門知識の豊富な職員に相談可能です。

加齢によって、運転に不安がある人の相談については、加齢に伴う身体機能低下を踏まえた安全運転の継続に必要な助言・指導のほか、運転免許証の自主返納制度や自主返納者に対する各種支援施策の教示を行っています。
「今までのように運転ができなくなった」「危ないから運転はもうやめてと家族に言われた」など、運転に不安を抱える高齢者はもちろん、なかなか運転免許を返納してもらえない家族も相談できるので、気軽に相談してみましょう。

この電話番号は、固定電話だけでなく、携帯電話でもかけることができます。
受付は原則平日で、各都道府県警の業務時間内。
家族の運転に不安を抱えている方は、ぜひ「#8080(シャープ ハレバレ)」に電話をかけてみましょう。

安全装備がしっかりしている自動車に乗り換えることもひとつの手

安全装備がしっかりしている自動車に乗り換えることもひとつの手

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

高齢ドライバーの事故対策の一環として、国内メーカーが2021年11月以降に販売する新型自動車に自動ブレーキ搭載を義務づけると発表がありました。
これは軽自動車も含むすべての自動車に適用になるもので、あくまで2021年11月以降に販売する新型車とされています。
すでに量産体制が確立されている車種については猶予期間が設けられ、既存車種やモデルについては2025年12月以降に販売する自動車に適用される予定です。
輸入車については新型車は2024年6月頃、既存者は2026年6月頃には適用になる見通し。

どの程度の自動ブレーキ精度になるかはまだ未定だそうですが、おそらく時速30キロで走行中に歩行者が横切っても自動ブレーキがかかることが条件になってくるでしょう。

もしも、どうしても運転免許返納が進まない場合、こうした安全装備がきちんと整った車に乗り換えるというのもひとつの手。
お金はかかってしまいますが、重大事故を起こしたあとに待つ、社会的制裁のことを考えると安いものではないでしょうか?

現在、マツダは自社製造の新型車両には全車自動ブレーキを搭載。
ほかのメーカーでも自動ブレーキ搭載車両が増えてきています。
選択肢は非常に多いので、ぜひ自動ブレーキ搭載車両に乗り換えましょう。

また、60代、70代となると自身も運転に不安を抱える年齢です。
こうした自動ブレーキなどの安全装備が整った車の乗り換えを検討してみても良さそうですね。

コメント
  1. 今年誕生日を迎えると90歳になる男性ですが、私は長年右足でアクセル、左足でブレーキを実行しています。50代のころ仕事でサンフランシスコを訪れた時に、これから免許を取る人がオートマチック車しか乗らないと言われれば教える時に左足でブレーキを踏むように教えるという話を聞き、帰国後早速試みましたが左足でクラッチを強く踏む癖が付いていて慣れるのに時間が掛かりましたが山道の曲がりくねった道を走るときはブレーキも時々踏みながらアクセルも踏んでタイヤが道路から浮かないようにしています。
    レーサーもカーブの多いところではヒールアンドトール、つまり右い足のつま先でアクセルを踏み、右足の踵でブレーキを踏み横滑りを防ぐ方法の真似です。アクセルとブレーキの踏み間違えでテレビでも論議されていましたが足を、右はアクセル、左はブレーキと提案された方は何故か居りませんでした。

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