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【終活】自分の人生の最後、みんなにありがとうを伝えることができる「終活式」

老後に向けて終活を行っている方も多いと思います。

終活をはじめると自分事で忙しくなるもの。
そのため、周囲の人への対応がちょっとおろそかになる人もいるようです。

周りの家族や知人にありがとうはちゃんと伝えたいもの。
そんな思いに答えるようなサービスが登場しました。

それが「終活式」。
今回は終活式についてご紹介いたします。

終活で周りの人に感謝伝える・残すことが重要な理由は?

終活で周りの人に感謝伝える・残すことが重要な理由は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

いざというときに備えて行う終活。
自分がいなくなった後も、自分の思いを託せるとても大切なものです。

終活では医療、介護、墓、葬儀、財産について考えることが多いかと思います。
しかし、終活においては「感謝」や「メッセージ」を伝えるのも重要です。

ところが、終活でメッセージを残すにはどのような手段があるのか、多くの人は知りません。
終活でメッセージを残すにはどのような手段が有効なのでしょうか?

終活とは?改めておさらい

ご存じの方も多いかとは思いますが、終活について改めておさらいしておきましょう。

終活は自分の最期に向けた準備のこと。
準備の活動全般のことを終活といいます。

人生の残り時間がわずかになってしまってからいろいろ準備をしてももう遅いのです。
そのため、最近では定年前後くらいから終活準備をはじめる人も多いのだとか。

高橋英樹さんの終活

俳優の高橋英樹さんと松原智恵さんはそれぞれ70代前半のときに終活をはじめたそうです。
自宅にある洋服1,500着のほか、タンス、テーブル、冷蔵庫、VHSテープ、カメラ、食器類などなど、合計33トンを処分したそう。

高橋英樹さんは中尾彬さんと親交があって、中尾彬さんのマネをして断捨離を行った、と話しています。
中尾彬さんは「終活夫婦」という書籍を出版するほど、しっかりと終活を行っていることで知られていますよね。

参考

終活夫婦(著:中尾 彬 著:池波 志乃/講談社)
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000190778

高橋英樹さんは終活の目的について、2017年7月23日放送、日本テレビ「行列のできる法律相談所」で、娘である真麻さんのためだ、と話しています。
60代から周りの俳優仲間から、家の片付けを行った方がいいとアドバイスを受けていた高橋さん。
そんな折り、娘の真麻さんから「あなたが死んだら全部ゴミ」と言われたことをきっかけに終活をはじめたそうですよ。

断捨離を終えた高橋さんは、何もなくなった部屋を見てすっきりして気持ちいいと話します。
反面、勢い余って捨てすぎてしまったかな、とも。

実際、捨てすぎてしまったため、最近では必要なものを買い直したりしているそうです。
断捨離を行う際、必要なものは捨てずにとっておくことが重要だといえそうですね。

エンディングノート

そんな終活で度々登場するワードが「エンディングノート」です。

エンディングノートとは、自分のもしものことがあったとき、家族や周りの人に伝えたいことをしたためておくノートのこと。
ノート形式ではなく、手紙形式でもOKです。

ここには病気になったとき、延命治療を希望するのか、介護の希望、葬儀の希望、相続、お墓といったことを記すのが一般的です。
何も書かれていないノートではじめる人もいますが、最近ではあらかじめ必要項目が設けられているエンディングノートも市販されています。
これからエンディングノートに取り組む、という方はこちらを活用しても良いでしょう。

参考

コクヨ:もしものときに役立つノート「エンディングノート」
https://www.kokuyo-st.co.jp/stationery/life-event/ending/

遺言書とエンディングノートは性質が若干異なります。

遺言書は一般的に財産分与などに関して法的効力を持ちます。
しかし、エンディングノートには法的効力はなく、自分が思うままに自由に書けるというのが特徴。

エンディングノートを書いておけば、家族が迷うことが少なくなり、死後の整理も楽になります。
まだ書き始めていない人は、ぜひエンディングノートを書いてみませんか?
おすすめはお薬手帳をファイリングすることから。
いざというとき、どんな薬を飲んでいるのかがわからないので、ぜひお薬手帳を綴じておきましょう。

感謝を表で出す、「終活式」が話題!

感謝を表で出す、「終活式」が話題!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

エンディングノートに感謝を記したとしても、見つけてもらわなければ意味がありません。

そこで注目されているのが「終活式」です。
結婚式のように、自分の終活を祝う儀式が増え始めているのだとか。

終活式は3ヶ月から6ヶ月ほどの時間をかけ、終活ノート(エンディングノート)を用い、終活をした後、人生の再スタートとして行うセレモニーのこと。
葬儀のようなお別れ色はなく、家族、友人、知人を招いて、感謝を伝えることがメインのセレモニーです。

終活の過程で「ありがとう」を伝えたい人の顔を思い浮かべることも多いでしょう。
こうした人たちに、直接「ありがとう」を伝えられる素敵なセレモニーですよね。

式当日はエンディングノートに記した内容を披露したり、自分の歴史、人柄を紹介したりするコーナーも設けるそう。
まるで結婚式のなれそめのようですよね。
最後には未来の話をします。

終活式というとさみしい、悲しいといった悲観的な印象がありますが、実際は正反対の非常に明るいイベント。
終活に一区切りとつけて、これからまた新たに人生を歩む、という決意を告げる場なのです。

以下の参考リンクには終活式の実例なども紹介されています。
例えば、スイスホテル難波大阪で親族・友人・元同僚など33人を招いて終活式を行った人もいるそうです。
費用は120万円(終活サポート含む)。
安くはありませんが、実施した人は一様に満足げな様子が伝わってきます。

心温まる終活式。
ぜひ検討してみてはいかがでしょうか?

参考

終活式
https://shukatsushiki.co.jp/

終活を重く感じるのではなく、楽しく感じることが良い

終活を重く感じるのではなく、楽しく感じることが良い

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

少し前まで、終活というと暗く、人生を閉じる準備、という印象が強くありました。
しかし、最近では「明るく」「楽しい」ものだ、という認識が広がりつつあります。

終活は「人生を整える」活動である、ともいえます。
これまでの人生で積み上げてきたものを一度整理し、自分というひとりの人間がどう生きてきたのか、そしてこれからどう生きていくのかを考えるきっかけになるのが終活。

未来のことを考えるのはとても楽しいですよね。
今年はどこに旅行に行こう、今年はこれをはじめよう、という未来を考えるきっかけにもなります。
もちろん、未来は病気をしてしまうかもしれませんし、思いを成し遂げられず、亡くなってしまうかもしれません。

しかし、それも人生。
終活をはじめるとそう思えるようになるかもしれませんね。

終活イベントも多数

一般社団法人終活カウンセラー協会は、各地で就活イベントを開催しています。

こうしたイベントでは、終活カウンセラーから直接話を聞ける場面も多いので、もしもお近くで開催されているときは参加してみてはいかがでしょうか?

相続、遺言、保険、葬儀、墓、介護、健康などこれからの未来、不安なことや考えることは多数あります。
しかし、ひとつずつ整理していくことで、こうした不安が取り除かれ、人生の後半戦がより楽しくなります。

ぜひ終活をはじめて素敵なシニアライフを送ってくださいね。

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