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【終の棲家】老人ホーム・介護施設の種類・選び方

終の棲家として、老人ホームや介護施設などを選ぶ方も多いかと思います。
実際に高齢者の夫婦ふたりの暮らし、ひとりでの暮らしは負担が大きいため、これらの施設に入居することを望んでいる人も多いのだとか。

老人ホームや介護施設などにはさまざまな種類があり、高額なものからリーズナブルなものまでさまざま。
実際に入居を考えるときにどのような施設を選べばいいのか、選択肢が多すぎて迷ってしまいます。

そこで今回は、老人ホームや介護施設、ケアハウスなどさまざまな種類の高齢者施設をご紹介いたします。

老人ホーム・介護施設の種類

老人ホーム・介護施設の種類

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

老人ホームや介護施設はさまざまな企業などが運営しており、入居する目的や入居条件などが設けられているのが一般的。
これらの条件によってさまざまな種類に分けられます。

大きく分類すると、社会福祉法人や自治体などが運営する公的施設が「介護保険施設」。
民間事業者が運営しているのが「民間施設」です。

公的施設

さらに細かく分類すると、公的施設は「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」の3つに分けられます。

「特別養護老人ホーム」は認知症患者も受け入れており、看取りが可能な施設もあります。
基本的には自立した生活ができる人は対象として折らず、要介護度3〜5の人が対象です。

「介護老人保健施設」は特別養護老人ホームと同じく、認知症患者を受け入れ、看取りも施設によっては可能。
こちらは要介護度1〜5の人が対象となっています。


「介護療養型医療施設」は要介護度1〜5の人が対象で、看取りも行ってくれます。
いずれの施設も入居待ちが長いのが特徴。
特に特別養護老人ホームは1ヶ月〜1年以上2年未満の人が多いのが特徴です。
なかには3年以上5年未満も入居待ちをしたという人も。

民間施設

民間施設は「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「グループホーム」の3つに分けられます。

「介護付き有料老人ホーム」は自立した生活ができる人〜要介護度5の人まで受け入れており、看取りも施設によっては行っています。
また、認知症の受け入れも行っているのが特徴ですね。

「住宅型有料老人ホーム」は自立した人〜要介護度5の人を受け入れており、看取りも施設によっては行っています。
住宅型有料老人ホームは認知症の受け入れを行っている施設とNGな施設があるので注意が必要です。

「グループホーム」は要支援2〜要介護5の人が対象。
認知症の受け入れも行っていますが、看取りは行っていません。

「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」は入居待ちがほとんどなく、即入居可能な場合が多いです。
しかし、「グループホーム」は場合によっては長い場合もあります。

自立した人が対象の施設

このほか、自立した生活を送っている人でも入居しやすい施設もあります。

公的施設だと「軽費老人ホーム」「ケアハウス」がこれに該当します。
いずれも自立した人〜要介護3程度までを受け入れており、認知症は施設によって受け入れていません。
また、看取りは基本的に行っておらず、長く入居待ちをする必要がある施設もあります。

民間が運営している施設だと「サービス付き高齢者住宅」「健康型有料老人ホーム」「高齢者専用賃貸住宅」「高齢者向け優良賃貸住宅」「シニア向け分譲マンション」が該当します。

「サービス付き高齢者住宅」「高齢者専用賃貸住宅」「高齢者向け優良賃貸住宅」は自立した人〜要介護3程度までを受け入れており、認知症の受け入れは施設に寄りけり。
いずれも看取りは行って折らず、入居待ち期間が短いのが特徴です。

「健康型有料老人ホーム」は自立した生活を送っている人のみが入居できるため、認知症の受け入れ、看取りは行っていません。

「シニア向け分譲マンション」は自立した人〜要介護度5の人の対象で、認知症・看取りは施設に寄りけり。
入居は比較的早期に行えます。

老人ホーム・介護施設の特徴および費用

老人ホーム・介護施設の特徴および費用

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

一言で「老人ホーム」「介護施設」といっても種類はさまざま。
自分に適した施設を選びたいものです。

とはいえ、気になるのは費用面。
年金だけでまかなえるのか、それともかなり足が出てしまうのか。
施設の種類によってかかる費用は大きく変わってきます。

公的施設の一般的な費用

では公的施設である「特別養護老人ホーム」「介護老人保健施設」「介護療養型医療施設」はどのくらいの費用が必要なのでしょうか?

「特別養護老人ホーム」は8万8,000円〜12万9,000円程度が相場のようです。
「介護老人保健施設」は7万6,000円〜13万4,000円程度。
「介護療養型医療施設」は7万6,000円〜13万円程度。

年金生活ということを考えると、このくらいなら年金でまかなえる、という方も多いのではないでしょうか?

民間施設の一般的な費用

では民間施設である「介護付き有料老人ホーム」「住宅型有料老人ホーム」「グループホーム」はどのくらいの相場観なのでしょうか?

「介護付き有料老人ホーム」は入居金が必要で、これは施設によってさまざまですが、0円〜580万円まで幅が広いようです。
月額の相場は15万7,000円〜28万6,000円程度。


「住宅型有料老人ホーム」は入居金相場が0円〜21万円程度、月額相場は9万6,000円〜16万3,000円程度。

「グループホーム」は入居金相場が0円〜15万8,000円、月額相場は11万8,000円〜19万5,000円となっています。

現在の自分の状況にもよるかとは思いますが、公的施設と比較すると高額なのがわかります。
その分、状況が変わったときすぐに入居しやすいというのがメリットでしょうか。

介護付き、とうたっている施設は、24時間365日介護スタッフが常駐しており、生活相談員、ケアマネ(ケアマネージャー)、看護スタッフなどがおり、手厚いサービスが特徴。
サービス分が費用に跳ね返ってきている、というイメージですね。
年々体調が悪くなってくると、人の手を借りたい場面が増えてくるでしょう。
こうした専門スタッフがいる、というのは心強いですよね。

終の棲家として考える場合、今は自立した生活ができていても、いつ「要介護」状態になるかわかりません。

厚生労働省が公表している「介護保険事業状況報告(平成31年4月暫定版)」によると、2019年4月末の時点で要介護・要支援認定者数は695万4,000人。
平成12年4月末には218万人だったことを考えると、かなりの人数が要介護・要支援状態であることがわかります。
3倍程度まで増えていますよね。

これからもまだまだ増加することが予想されるので、将来のことまで考えた施設選びを行いたいところです。

ケアハウスなど、その他高齢者向けの施設の特徴および費用

ケアハウスなど、その他高齢者向けの施設の特徴および費用

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ではこのほかの「ケアハウス」や「グループホーム」はどのくらいの費用が必要になるのでしょうか?

「ケアハウス」は公的施設ですが入居金が必要なのが一般的。
入居金相場は0円〜30万円ほどのようです。
また、月額相場は9万2,000円〜13万1,000円ほど。
公的施設とはいえ、入居ハードルが低いため月額相場は高めですね。

同様に「グループホーム」は入居金相場が0円〜15万8,000円ほど。
月額相場は10万円〜14万3,000円ほど。
こちらは要支援から入居できることが多い施設なので、その分ほかの民間施設と比較すると費用が安めですね。


終の棲家として「老人ホーム」「介護施設」を選ぶときは、将来までしっかりと考えなければなりません。
これらを参考に資料などを取り寄せてみてくださいね。

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