メニュー
ゲストさん
 

【食品ロス問題】2020年節分の恵方巻き事情。恵方巻きの食品ロスは減った?節分豆知識も

今年も節分が終わりましたよね。

節分といえば、 “豆まき”や“恵方巻き”を食べる日ぐらいのイメージを持つ方も多いと思います。
特に近年では恵方巻きが大量に販売され、大量に廃棄される「食品ロス」が問題になっています。

そもそも節分とはどのような意味がある日なのでしょうか?
節分本来の意味や、節分を行う理由などはどのようなものがあるのでしょうか?
今年の恵方巻き事情はどのようなものだったのでしょうか?

本日は節分についてご紹介します。

節分の由来は?今年はいつ?なぜ豆をまく?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

節分は「立春」の「前日」というのが本来。
そのため、節分を知るためには立春の日はどのようにして定められているのかを知ることが大切です。

令和2年の節分

毎年2月3日が節分ですよね。
今年は2月3日(月)が節分でした。

毎年2月3日が節分だと思っている方も多いですが、実際には2月2日だったり、2月4日だったりするのです。
これは立春の前日が節分のため。
そのため、2021(令和3)年の節分は2月4日が正確な日付になります。

立春の日はどう決まる?

そもそも立春とはどのような日かご存じですか?

立春は季節のひとつを指す言葉。
春夏秋冬で表現することが多いですが、1年を24分割した「二十四節気(にじゅうしせっき)」という考え方を日本は古来、持っていました。

二十四節気の代表例をあげると、春分、夏至、秋分、冬至などが当たります。

二十四節気は地球と太陽の位置関係で決まるのが特徴。
太陽と地球は常に自転と公転を繰り返し、1年周期で位置関係が変動します。
そのため、夜と昼の時間が一緒の「春分」「節分」のほか、昼が長い「夏至」、夜が長い「冬至」といった日が生まれるわけですね。



地球から観測した太陽の位置で二十四節気は決まっています。
おおよそ15日経過ごとに新たな節気がやってくる、というわけです。
実際に1年は約365.2425日であるため、年によって日にちが若干前後する、というわけですね。

二十四節気

では、二十四節気はどのようなものがあるのでしょうか?

1年の最初にやってくるのが冬です。
この冬の期間は「小寒」(1月6日)、「大寒」(1月20日)という季節があります。

2月に入ると、季節は春。

「立春」(2月4日)、「雨水」(2月19日)、「啓蟄(けいちつ)」(3月5日)、「春分」(3月20日)、「清明」(4月4日)、「穀雨」(4月19日)が春の季節。
ただし、立春は1年で一番寒い季節です。
一般的には立春を越えると、徐々に暖かい日が増えて春が近づいてきます。

続いて夏は「立夏」(5月5日)、「小満」(5月20日)、「芒種」(6月5日)、「夏至」(6月21日)、「小暑」(7月7日)、「大暑」(7月22日)。
秋は「立秋」(8月7日)、「処暑」(8月23日)、「白露」(9月7日)、「秋分」(9月22日)、「寒露」(10月8日)、「霜降」(10月23日)。
冬は「立冬」(11月7日)、「小雪」(11月22日)、「大雪」(12月7日)、「夏至」(12月21日)となります。

日付を見てみると、祝日ではないものの「○○の日」と定められ、現代でも残っている日がありますよね。

節分の意味・由来

さて、季節がわかったところで改めて「節分」について考えていきましょう。

節分の意味は「季節の分かれ目」。
つまり、「立春」「立夏」「立秋」「立冬」が「節分」に該当します。

しかし、現代では節分といえば「立春」の前日のみを指しますよね。

これには諸説ありますが、1年の始まりを春からと定めていた昔の名残だと言われています。
つまり、現代の大晦日に相当する日が「立春」の「前日」なのです。
そのため、1年の締めくくりを祝う、特別な日と捉えられていたそうです。

なぜ豆をまく?

昔の人は、豆には鬼を退治する効果があると信じていました。
鬼というと赤鬼・青鬼なんかを想像してしまいますが、昔の鬼というのは病気の原因の対象と考えていたそうです。
そのため、病気にならないよう、悪い鬼が来ないことを願い豆をまいていた、というわけです。

炒り豆を巻く理由

ちょっと脱線しますが、多くの地域では炒った大豆を巻くのではないでしょうか?
北海道や九州など一部地域では落花生を巻いたりするそうですが、まだまだ炒った大豆を巻く地域が多いそうです。



炒り豆は「火を通した豆」のこと。
悪い鬼を寄せ付けないように巻いた豆から芽が出る(=悪いものが根付く、育つ)ということを嫌い、炒った豆をまいたそうですよ。

現代の2月3日に行う節分は、1年の最後に悪い鬼を追い払い、気持ちよく、新鮮な気持ちで新しい年を迎えよう、という昔のおまじない、というわけですね。

節分に恵方巻を食べる意味は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

近年の節分で急速に広まっているのが恵方巻き。
関西・中国地方の一部地域の人以外からすると、あまり馴染みのない文化ではないでしょうか?

なぜ恵方巻きを食べるようになったのでしょうか?

そもそものきっかけは大阪鮓商組合が「節分の日に丸かぶり~この流行は古くから花柳界にもてはやされていました。恵方を向いて無言で壱本の巻寿司を丸かぶりすれば其の年は幸運に恵まれる」というチラシを配布したことがきっかけだと言われています。
現在でも当時のチラシが大阪市中央区「本福寿司」に残っているそうなので、興味がある方はぜひ見に行ってみてくださいね。

その後、1973年頃、大阪海苔問屋協同組合が節分をPR。
1977年に海苔業界のイベント「海苔祭り」が大阪・道頓堀で開催され、「節分の丸かぶり」を取り入れた、巻き寿司早食い競争を行ったところ、マスコミに取り上げられ、全国的に認知されるようになりました。

1983年にはファミリーマートが大阪・兵庫限定で販売開始。
1989年にはセブンイレブンが広島で販売、1990年はさらに販売エリアを拡げ、1998年に全国で販売したことから、「節分」=「恵方巻き」というのが急速に広まりました。

恵方巻きの食べ方

恵方巻きの食べ方について、詳しくルールが定められています。

まず1人1本太巻きを食べると言うこと。
これは縁が切れたり、福が途切れたりしないよう、包丁などで切ってはいけません。
また、恵方巻きを選ぶ際、作る際は7種類の具が入った太巻きが好ましいそうです。

次に「恵方」を向いてい食べます。
恵方とは歳徳神がいる方角で、毎年変わるのが特徴です。
ちなみに2020年は西南西やや西、2021年は南南東やや南、2022年は北北西やや北、2023年は南南東やや南だそうですよ。

その後は願い事をしながら、最後まで黙々と食べます。
しゃべると運が逃げるといわれているので、口をきかず、黙々と食べるそう。

黙々と恵方を食べている姿はちょっと滑稽ですよね。

恵方巻を一口だけたべて捨ててしまう…「廃棄ロス」課題を今年は考えよう

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

2020年の節分は、2019年に引き続き、農林水産省から小売業界に、需要に見合った数の恵方巻きを売るよう通知が出されました。
これに対し、大手コンビニエンスストア3社をはじめ、26社が賛同。



実際に百貨店やコンビニエンスストア、スーパーなどを紹介した記事がありましたのでご紹介いたします。

参考

2020年、恵方巻の食品ロスはどう変わったか?101店舗の調査結果
https://news.yahoo.co.jp/byline/iderumi/20200204-00161685/

上記記事では、実際に百貨店、コンビニ、スーパーなどを巡り、残数を調査しました。
その結果、百貨店では1店舗あたり平均18本が残り、コンビニでは6本、スーパーでは2本、寿司店では3本ということがわかりました。

コンビニにおいてはニューデイズ、デイリーヤマザキは完売率100パーセントという素晴らしい結果。
それ以外の店舗においても売り切れる店があったほどなのだとか。

食品ロスに対する考え方も変えていかなければなりません。
恵方巻きをきっかけに食品ロスについて考えてみませんか?

コメント

コメントを書く(クリックしてください)

関連記事
2024年1月16日

暮らし・社会

炭を暮らしに生かしてみよう

木や竹で作られている「炭」。木の恵みを受け継いでいるだけでなく、昔からさまざまに活用されてきました。素晴らしい効能に再注目し、普段の暮らしに取り入れてみませんか。 再注目! ...
2023年12月28日

暮らし・社会

年末の大掃除に 100円グッズが大活躍!

年末が近づくと、気になるのが大掃除のこと。そこで活用したいのが100円ショップの掃除グッズです。お手頃価格で、用途に応じ てそろえられるのも魅力の一つ。便利なグッズを使って、手際...
2023年5月31日

暮らし・社会

梅雨到来!食中毒を防ごう

梅雨に注意しなければならないのが、食中毒。高温多湿の気候は、細菌の活動が活発になり菌が増えやすくなるため、食中毒が起こりやすくなります。そこで、手軽にできる予防法を紹介します。 ...
2023年5月29日

暮らし・社会

自然に帰る、自然の中で眠る「樹木葬」

近年、多様なライフスタイルの変化に伴い、お墓の形態も多様化しています。人々の価値観の変化や終活の一環として、自身の埋葬方法やお墓を予め契約する人が増えています。その中で注目されてい...
2023年5月19日

暮らし・社会

湿気が多くなる時季、大切なエチケット 梅雨どきのにおい対策

社会人として、洋服や髪型など見えるところだけではなく、においを気にすることも大切な身だしなみの一つ。汗や皮脂が増えてくるこの時季から、適切なケアをしましょう。 夜は入浴、朝に...
2023年4月3日

暮らし・社会

室内ハーブを楽しもう!

暖かくなってくると、植物を育てようという気分になりませんか? ハーブなら香りが楽しめて、料理にも使えるというメリットも。選び方や上手に育てるためのポイントを押さえて、ハーブのある暮...