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これからは次世代を考えた「サステナブルライフ」が大事!

十数年以内に二酸化炭素など排気ガスの量を今の半分以下に減らさないと温暖化はよりひどくなり、次世代が今のように暮らすことができないだろう予測されています。

二酸化炭素や温室効果ガスを減らすにはどのような対策を行えば良いのでしょうか?
ひとりひとりが気をつけた暮らしを送る必要があります。

こうした暮らしを「サステナブルライフ」なんて名前で呼んでいて、多くの人が「エコ」な活動に取り組んでいます。

本日は「サステナブルライフ」についてご紹介します。

今地球で起きている環境問題は?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

日本も近年はやたらと暑い日があったり、雪が降らなかったり、降ったと思ったら大量に降ったりと気象が安定していません。
こうした事象は世界中で発生しており、オーストラリアの森林火災は鎮火まで相当長い時間がかかったことで話題になりました。
もともと、南半球のオーストラリアでは、毎年夏となる12月頃から森林火災が多く発生します。
しかし、昨年は9月頃から森林火災が本格化したのです。
原因は高温と乾燥だと言います。

この火災、現在はようやく鎮火しましたが、2019年9月から始まり、2020年2月14日に完全鎮火が宣言されるまで、5ヶ月間も燃え続けました。
29人が死亡し、10億匹以上の動物が命を落としたと話す専門家もいます。
火災による煙は1万2,000キロも離れた南米にまで到達したのだとか。
この火災によって1,000万ヘクタール(10万平方キロメートル)もの土地が焼かれました。

オーストラリアの気象庁によると、2019年の平均気温は観測史上もっとも高く、平均降水量は過去最少。
インド洋の海面温度変化などが原因とみられています。

日本の環境対策とは

2019年12月5日から3日間、日本最大級の環境総合展示会「エコプロ2019」(主催・産業環境管理協会ほか)が東京ビッグサイトで開催されました。
ここではSDGs(Sustainable Development Goals=持続可能な開発目標)への取り組みを中心に、環境問題への対応についてさまざまな展示・企画が行われました。

12月6日には日本初の気候非常事態宣言(Climate Emergency Declaration,CED)に関するシンポジウムも開催。
公明党の山口那津男代表や小池百合子東京都知事など280名が参加。
ここでは地球温暖化に起因する環境変動が人間社会・自然界にどれほど脅威なのか、という認識の元、気温上昇を1.5度に抑えるため、2050年までにCO2排出量を実質的にゼロにする必要を指摘しました。

2016年、日本など175の国と地域が気候変動の脅威と、それに対処する緊急の必要性を認識し、温暖化に対し「産業革命前からの気温上昇を2度より低い状態に保つと共に、1.5度に抑える努力を追求する」ことを目標とした「パリ協定」に署名したことは多くの方がご存じでしょう。

すでに産業革命前と比べると、約1度気温が上昇しており、世界各地で熱波、山火事、干ばつ、海面上昇、洪水という今まででは考えられなかった極端の気候変動が頻繁に引き起こされています。
これによって多くの生命、多くの自然が犠牲となっており、地球上どこにいても安心して安全な暮らしをすることが困難な状況になりつつあります。

同シンポジウムでは、日本人の環境破壊への危機感が薄すぎる、という指摘が核。
ぜひ、今こそ環境問題について真剣に考えてみませんか?

若者の環境問題、人権などへの関心は高い傾向

環境問題や人権問題について、若者は比較的高い意識を持っているそうです。

2019年12月末、徳島県で「エシカル甲子園2019〜私たちが創る持続可能な社会〜」が開催されました。
エシカルとは「エシカル消費」のことで、意味は倫理的消費。
環境、人権、社会、動物などに配慮した消費を促す、という概念になります。
高校生がエシカルな活動を競って、全国のブロックから勝ち抜いた高校生が競うということから「エシカル甲子園」と名付けられました。

全国から70校の申し込みがあり、ブロック代表に選ばれた12校が徳島県に集結。
優勝したのは地元徳島の徳島商業高校でした。

同校はカンボジアのヤシ砂糖農家の生産現場に屋根を設け、衛生面を改善、増産に成功した事例や適正価格で買い取った砂糖を使ったどら焼きなどを東京オリンピックの関連施設で販売する計画も明らかにしました。

前述のエコプロ2019には以外にも小中高生が多く参加していたそうです。
エシカル甲子園においても、高校生達が真剣にエシカル消費について考えています。
これから社会に出る若者は、環境や人権に対する意識がどれだけ高いのか、という点が重要になってきそうな気がします。
私たち大人も、環境問題、人権問題を正しく認識し、日ごろから意識していく必要がありそうですね。

サステナブルライフの意味とは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

成熟化した社会の現代では、家のなかには便利なモノが揃っていますよね。
大抵、欲しいものを持っている、という状況ではないでしょうか?
それ以上に欲しいものは「娯楽」的要素が強くなりますよね。

しかし、裕福に暮らす人がいる一方で、貧困にあえぐ人も多いのが現状です。
どんどん経済格差が顕著となりはじめ、日々の暮らしにも苦しむ人たちも今なお多くいます。
働けど働けど暮らしが楽にならない、だから未来に夢や希望を持てない、老後の生活が不安、と実感している方もおおいでしょう。



そんな時代だからこそ注目されているのが「サステナブルライフ」です。

サステナブルは、過去のそして今の固定的なモノやコトに固執し、将来においても維持して継続させていく、という意味ではありません。
しなやかに変化しながら将来に向け、発展して成長していこう、という意味合いが強く含まれているのです。
大衆全体の平均的な姿に固定的に築かれた観念上のことではなく、生きているひとりひとりのライフスタイル、ワークスタイルへの思いや、将来への夢が満たされていく必要があります。

企業も多く取り組みはじめており、花王はサステナブルなライフスタイルの実現に貢献するため、行政、企業、NPOなどと連携し、調査研究、情報発信などを行っています。
2016年からは川崎市、味の素と連携し、親子向けの体験型環境教育プログラムを実施しています。

この体験型環境教育プログラムでは、川崎市の環境関連施設を訪れたり、川崎市内にある花王や味の素の工場を見学したり、グループワークをしたりすることで、暮らしと環境のつながりを多様な視点で考える内容となっています。
子どもたち自身がライフスタイルを見直し、未来の「心」が豊かな暮らしの実現を目標にしています。

エコバッグを持つ、水筒を持つ、といったことも有効!今日からできるサステナブルな暮らしは?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

とはいえ、いきなり今のライフスタイルを急激に変えるのは大変です。
まずはできることから行っていきましょう。

例えばモノを購入するときは「多用途であること」を重視したり、「捨てられているモノ」を活用したり、といったことが考えられます。
多くの人が持っている「エコバッグ」も充分サステナブルな暮らしになります。

2020年7月からはコンビニなどでもレジ袋が有料化されます。
まだエコバッグを持っていない、という方は長く使えるエコバッグを手に入れてみませんか?

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