終活で生前契約する人が増えている！生前契約とは？また、生前契約トラブルにも注意を！

生前契約で起きているトラブルとは？

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生前契約は遺された家族への負担が少なく、自分の理想に近い死に迎える、というメリットがあります。
しかし一方でトラブルに発展することも少なくないのです。

例えば葬儀。最近では生前から葬儀費用を払い込みするケースもありますよね。葬儀プランを決めて、支払い方法を決めて生前契約を結びます。
しかし、実際の葬儀は本人の希望通りなのか、死を予測できないということが明確ではない契約という点には注意が必要です。それぞれ見ていきましょう。

本人の希望通りの葬儀なのか？という点に関しては呼んで字の通りですが、本人の葬儀なので、本人が希望した通りに葬儀が執り行われているのか？という確認方法がありません。本人がひとりで契約した場合、特にこの傾向が顕著で、遺族は本当に本人が望んでいるのか？と猜疑的な目で見てしまうでしょう。

死を予測できないという点に関しては、自分が亡くなったとき、葬儀社が存在しているのかわからないというのが最大のデメリット。理想の葬儀を行いたいと葬儀社と契約を結んだのに、死後、葬儀社が無くなっていれば契約が正しく履行されることはありません。また、近所の葬儀社を選んだが、住み替えなどで家族全員がその葬儀社から距離が離れてしまっていると非常に不便ですよね。このほか、参列者がたくさん来ることを想定していても、実際に葬儀を行う際には想定していた参列者が減っている場合もあるでしょう。

これらをすべて予測し、生前契約を行うのは実際難しいでしょう。あらかじめ予測できない事態に関しては、葬儀の際にトラブルに発展することもあります。こうした大きなデメリットについてもきちんと理解した上で、生前契約を行わなければならないのです。

千葉県「前払い型生前契約による葬儀サービスに係る消費者被害防止に向けた提言について」

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千葉県のWebサイトには注意喚起がなされています。

千葉県消費者行政審議会から「前払い型生前契約による葬儀サービスに係る消費者被害防止に向けた提言」が県に提出されたそうです。これによると、料金を全額前払いして契約を締結する葬儀サービスについて、解約料などに関する消費者からの相談が消費者センター等に寄せられているそうです。

千葉県：前払い型生前契約による葬儀サービスに係る消費者被害防止に向けた提言について

提言の背景を見ていきましょう。

本人の葬儀施行について、費用の全額を、一括または2分割により前払いした契約（前払い型生前契約）の中途解約について、契約金額の2分の1しか返金されないことによる消費者トラブルが生じているそうです。

問題点は以下の3点。

・契約者本人の死亡後履行されるもので、履行の時期が不確定であり、一括（2分割）前払いによる契約は、消費者のリスクが高い。
・解約の条件は、消費者の利益を不当に害するものである可能性が高い。
・生前契約の履行までに、消費者には転居や家族構成の変化、事業者には廃業などの状況の変化が起こる可能性もあり、3分割以上の前払いであれば割賦販売法の規制を受けるが、一括又は2分割の場合規制を受けない。

現在のところ、こうした問題を制限する法律などはありません。あらかじめこうしたトラブルは起きうるということを理解しておくことが大切です。

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