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非通知でかかってきた世論調査電話、詐欺かもしれない!

実際の世論調査はどのように行われている?

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

ここまで注意喚起してきた世論調査の電話ですが、実際にはどのように行われているのかを見ていきましょう。

朝日新聞の「高校生新聞ONLINE」というサイトに世論調査をどのように行っているのか、ということが書かれています。

世論調査ってどうやってるの? 若者の声は反映されてる? 朝日新聞に聞いてみた:高校生新聞ONLINE
https://www.koukouseishinbun.jp/articles/-/3018

記事の内容を簡単にご紹介しますね。

まずこの記事では、新聞やニュース番組などで用いられる内閣支持率や政党支持率、政策の賛否といった世論調査がどのように行われているのかが書かれています。

世論調査の意図

なぜ世論調査を行っているのか、詳しく知っているでしょうか?
同サイトには「第一に『読者に国民全体がどのような考えを持っているか伝えるため』です。また、世論調査の結果を政治家も見ています。政治家は世論を考慮して、政治をしなければいけません。世論調査を元に、政治が国民の意見をきちんと反映する方向に動いてほしいと思っています。」と書かれています。

世論調査は各社多少のバラツキはありますが、大体同じくらいに収まっているもの。各社それぞれが世論調査することで、私たち国民は大体正しそうな数値を知ることができますよね。大切なのは1社だけの数字を信じるのではなく、複数社の数字をしっかりと見る、ということでしょうか。

世論調査の方法

では、実際にどのように行っているのか?というと、朝日新聞の場合、基本的に電話で行っているようです。コールセンターの調査員約60人がコンピューターでランダムに数字を組み合わせた番号に電話をしているそう。そのため、電話帳に掲載していない家庭や携帯電話であっても電話がかかってくることがあるようです。

また、固定電話に電話を掛ける場合、在宅時間が長い主婦や年配者の回答が増えそうですね。朝日新聞ではなるべく答える人の属性が偏らないよう、電話に出た人にすぐ調査を行わないそうです。はじめに世帯の人数を尋ね、偏りが出ないよう乱数表に従って、「年齢が上から●人目の人にお願いします」と対象者を決めているのだとか。対象者がそのとき在宅でなくても、一度決めた対象者は途中で変えないそうです。その人に答えてもらうまで何度も電話をかけるといいます。

2017年からは固定電話のほか、携帯電話にもかけているそうです。固定電話を持っていない若い世代が多くなったため、現在では調査相手は固定電話と携帯電話の使用者で半々くらいの割合なのだとか。

回答人数はおおよそ2,000人。統計学的には適当に選んだ2,000人から回答を得られれば、分析に十分な程度の誤差に収まるとされています。回答率は大体50パーセント程度のようなので、実際には4,000人に連絡し、2,000人から回答を得ているのだとか。誤差をさらに小さくするには8,000人から回答を得なければならないので、時間も費用も膨大にかかってしまいます。また、朝日新聞では回答者の属性に偏りが出ないよう、性別・年齢など有権者の構成比に合わせて、重み付けも行っているそうです。

質問は「あなたは●●内閣を支持しますか、しませんか」という毎回同じ文言を最初に尋ねているそうです。政策の賛否を聞く質問をした後だと、支持率の回答が直前の質問に左右される恐れがあるから。できるだけ説明を加えず、シンプルに尋ねるようにしており、説明が必要な場合であっても回答を特定方向に誘導することがないよう、慎重に表現を検討しているそうです。
例を挙げると、「安全保障関連法案」はどう思いますか? と尋ねるのと「日本の安全と平和を維持するために、安全保障関連法案の成立は必要だと思いますか」と尋ねるのとでは、回答率に差が出そうですよね。こうした誘導を行わないよう、慎重に調査を行っている、というわけです。

こうした尋ね方、というのは報道各社によって異なります。

たとえば重ね聞きという方法もあります。内閣の支持・不支持を答えなかった人の場合、朝日新聞では「答えない(無回答)」という回答になります。これはおおよそ20パーセントいるそう。しかし、「どちらかというと支持しますか?しませんか?」と重ね聞きすると、結果は変わってきますよね。朝日新聞では重ね聞きをしていないので、重ね聞きをしている報道機関とは結果が変わってきます。

普段ニュースでよく見る世論調査ですが、実際にはとても緻密に、そして途方もない時間をかけて行われていることがわかりますね。

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コメント
  1. 当方は、非通知は着信拒否なのでベルも鳴らず電話器に日付と時間が表示されます。

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