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急なゲリラ豪雨に対応して身の安全を守るためには?

ゲリラ豪雨による災害に注意を!

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

自然災害が起こる可能性はどの季節も一緒ですが、夏は豪雨や竜巻など、夏特有の災害が起こるもの。夏に起こりうる災害についてみていきましょう。

近年の夏の代表的な災害は「豪雨」ではないでしょうか?
特にさっきまで晴れていたのに、突然黒い雲が現れて、豪雨になる「ゲリラ豪雨」は前述の通り、近年急速に増えています。
雨は空気中に含まれる水分が水蒸気となり、空に昇っていき、冷たい空気で冷やされ、氷や水の粒となって、それが落下するもの。気温が上昇すると空気中に含まれる水蒸気量が増加するため、雨も増加するのです。

ウェザーニューズの発表によると、時間降水量50ミリ以上の「非常に強い雨」はここ30年で約1.3倍に増加しているそうなので、豪雨は気をつけなければならない災害のひとつです。

夏は前述の通り、地表の空気が暖かく湿っている状態で、上層に冷たく乾いた空気が流れ込むと大気の状態が不安定となり、上下の空気が混じり合い、積乱雲が発生しやすくなります。さらに、台風や前線の影響で大気が不安定な状態となり、雷や突風を伴う激しい雨になることも少なくありません。

竜巻

9月は1年でもっとも竜巻が発生しやすい月です。新学期などで子どもたちが学校への登校を再開する時期。この時期は特に竜巻に注意が必要です。

竜巻は進路や発生が予測しにくいのが特徴。気象庁によると、「雲の底から地上に伸びる漏斗上の雲」「飛散物が筒状に舞い上がる」「ゴーッという音」「気圧の変化で耳に異常を感じた」という時は竜巻が特に起こりやすい状態だそうです。夏の終わり頃からこういった異常を感じたときは、竜巻が発生するかもしれないので、十分注意しましょう。

竜巻が発生したときは頑丈な建物の物陰に隠れるようにします。樹木、電信柱、塀、壁などは倒壊する恐れがあるので、できるだけこれらから距離を取るようにしましょう。屋内にいるから安心というわけではなく、ガラスが飛散し、ケガをする可能性も十分考えられます。そのため、できるだけ窓から離れた方が安全。家のなかにも被害をおよぼす可能性が十分あるので注意しましょう。

台風

夏〜秋にかけては台風シーズン。ここ最近では2018(平成30)年9月に西日本を縦断した台風21号が甚大な被害をもたらしました。少なくとも11人が死亡し、300人以上が負傷したのです。このときは関西国際空港が高潮でかん水し、強風によって関西空港連絡橋にタンカーが衝突。関空が孤島となってしまいました。

記録的な高潮による浸水、激しい雨による土砂崩れなどを避けるため、各地で120万人以上が避難勧告を受けました。大規模な停電も発生し、9月4日21時時点で170万軒が停電。最終的には225万軒以上が停電しました。復旧にも時間がかかり、9月14日になっても550軒ほどが復旧しなかったそうです。

台風単体でも恐ろしいですが、こうした副次的な影響もあります。

夏の不安定な天気は雷も引き起こします。空に浮かぶ雲は太陽の光で温められた地面の湿った空気が空で水滴になった集合体。空は地表よりも寒いため、空に近ければ近いほど、雲は氷の粒で構成されています。氷の粒は少しずつ大きくなり、大きくなった氷の粒は、自重で地表に降りていきます。これが雨の簡単な仕組みですが、このとき、昇っていく氷の粒と落ちていく氷の粒がぶつかると、静電気が発生します。雲が成長するよりも電気の力が強くなり、プラス電荷とマイナス電荷が引き合おうとします。すると空気が電気の力に耐えられなくなり、放電。これが雷の簡単な仕組みです。

こうした仕組みであることから夏はより雷が発生しやすい状況にあります。

気象庁によると、2005(平成17)年から2017(平成29)年の12年間で、気象官署から報告のあった落雷害の件数は1,540件だったそうです。落雷被害のうち、約30パーセントの468件が8月に集中しています。発生地域の内訳は太平洋側で65パーセント、日本海で35パーセントだそうです。
こうした雷は人体に当たると致命傷になるのはもちろんですが、家の近くに落ちると家電が壊れる可能性もあります。

雷を防止することはできないので、雷が落ちたときのことも考えた対策が求められます。

このような防災に備えてガイドブックを常に手の届くところに置いて時間のあるときに読んですぐでも対策ができるようにすることも重要です。

水害

ゲリラ豪雨がもたらす被害として、水害も見逃せません。

実際に2008年8月末、愛知県岡崎市で発生した豪雨(3時間で240mm)では、複数の中小規模の河川がいっ水し、各地で内水氾濫が多発。さらに落雷による停電で避難勧告などの伝達が困難な状況に陥りました。このときは死者2名、住宅の全壊6棟、半壊3棟、床上浸水1,110棟、床下浸水2,255棟にも上ったそうです。

自分の身を守れるのは自分だけです。自宅も被害に遭うことを考え、十分な対策を行いましょう。

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