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夏の登山で気をつけなければならないこととは。ほかの季節と夏の山はどう違う?

夏といえば身体を動かすのに最適な季節ですよね。

海も良いけれど、緑の植物が茂る山もとてもいいものです。
しかし、夏の山登りは気を付けなければならない事項がたくさんあります。

夏の山登り前に知っておくべき注意事項をご紹介します。

夏の山に潜む危険とは

夏の山に潜む危険とは

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

若い女性の愛好者も増えている登山。
特に夏場は暖かいため、さまざまな動植物が観察できたり、装備も軽装でいいことから初心者でも行いやすいと人気を集めています。
夏場はほかの季節には登れない山の山開きがあったり、長期休暇をとりやすいことから登山者が集中する季節です。

ところが、山を甘く見ていたり、準備不足があったりすると、道に迷ったり、病気になったりすることも少なくありません。

ひと昔前と比較すると登山ウェアもカラフルになってオシャレになりました。
また、若い女性の登山者のことを「山ガール」とメディアで取り上げるなどして、愛好家の裾野も広がっています。
しかし、山に危険はつきもの。
シニア世代の初心者であっても気軽に参加できるからこそ、危険をあらかじめ知っておき、危険を避ける行動をとるようにしましょう。

山で初心者が陥りやすいトラブル

とある県が公表した統計によると、「道に迷った」「病気になった」「疲労」などのほか、「バランスを失っての転倒」「踏み外し、スリップなどによる転倒」などの事故が多く起きているようです。
特に夏登山の初心者が陥りやすいトラブルの代表格が「継走での登山」「体力・技術・装備不足」などがありますよね。
これらは山を甘く見ていることが原因で、そのために準備不足になっているため陥る結果です。

山の天候は想像以上に急激に変化することがあります。
今まで登山の経験がないかたは、想像がつきにくいため、準備不足になりがちだそう。
直前まで晴れていたのに、突然雷が鳴り響く、なんてことは山には珍しくはありません。
夏場はとくに雷雲や夕立が発生しやすく、これらが起こりやすい夕方は要注意の時間帯です。

また、山は高度が100メートル上がるごとに気温が0.6度下がるといわれています。
体感温度は秒速1メートルの風が吹くと1度下がり、秒速20メートルの風の場合は2度下がるそう。
標高2,000メートルの山なら平野部の気温が30度のとき、山頂で秒速20メートルの風邪が吹けば体感温度は16度くらいとなりますよね。
人気の富士山なら同条件だと5度くらいになる計算になります。
真夏でも5度くらいまで体感温度が下がるなら、装備をかなり見直さなければならないことがわかりますよね。

疲労が激しい場合は低体温症となることもあるので、しっかりとした準備を行う必要があるのです。



行動時間は何時?

登山する、というと何時頃から登り始めるのが一般的なのでしょうか?

登山は午前中の行動が常識だとされています。
夏山は毎日落雷があると思ってもよいくらい落雷発生確率が高いのが特徴。
早いときには正午から雷が鳴り始めるなんてことも。

遮る物がない稜線や山頂での行動は正午がタイムリミットとなるでしょう。
それ以降は危険が伴うため、午前10時には山頂に到達しているようスケジュールを組む必要があります。

早朝であればあるほど余裕を持って行動できるので、登山を行う人たちは日の出前出発が当たり前。
もしも夏山登山を行う場合は、登山時間などをしっかりと計算して、午前10時には山頂に到達しているようにしましょう。

登山を行う前にしておきたいこと

登山は手軽に始められますが、だからこそ、しっかりと事前の準備が必要となります。

  • 現地の最新状況をインターネットなどで調べる
  • 家族・知り合いにスケジュールを知らせる
  • 登山届け(登山計画書)を提出する
  • 地図でルート(エスケープルート・地名・山小屋・水場など)を確認
  • ルートの距離・標高差・累積標高差を確認し、登山時間を想定する
  • 持ち物やタイムスケジュールを決める
  • 自分で考えられない、少しでも不安があるときは登山しない
  • 初心者の場合、信用できるガイドに導いてもらう
  • 天候が悪い場合、天候が下り坂の場合は登山しない
  • 山岳保険に加入する

いろいろと注意事項が多いですが、自分の身を守るためにはどれも大切なことです。
あらかじめこれらの準備は抜かりないよう行うようにしましょう。

夏の山には危ない生物が潜んでいるかも

夏の山には危ない生物が潜んでいるかも

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

山に登るとさまざまな生き物と出会うことでしょう。
しかし、どのような生き物が生息していて、どのような生態なのかをあらかじめ知っておかないと思わぬトラブルに見舞われることも。
あらかじめ山ではどのよういな生き物に出会うのか、しっかりと確認を行いましょう。

山で出会う生き物

山で出会うと危険な虫は以下の虫たち。

  • ブヨ
  • スズメバチ
  • やけど虫
  • ヌカカ
  • イラガ幼虫
  • カバキコマチグモ
  • セアカゴケグモ
  • チャドクガ

山で出会うと危険な動物は以下のような動物。

  • クマ
  • 毒蛇
  • サル
  • ハクビシン
  • イノシシ

これらの虫、動物に出会うと、思わぬトラブルに見舞われることも少なくありません。
登りたい山にどのような虫がいるのか、動物がいるのか、その生態などをしっかりと確認しておき、どのように対処すれば良いのかを事前に調べておきましょう。



不用意な接触を避けるために。フィールドサインも知っておく

こうした虫や動物と突然出くわすこともありますが、フィールドサインといって事前に手がかりを残してくれている場合もあります。
例えばフンや巣なんかは代表的なフィールドサインです。

事前にフィールドサインについての知識を入れておき、接触を避ける行動をとるようにしましょう。

登山初心者におすすめの夏登山の服装や持っておくと良い靴下、インナー、暑さ対策、雨対策グッズ

登山初心者におすすめの夏登山の服装や持っておくと良い靴下、インナー、暑さ対策、雨対策グッズ

画像提供:imagenavi(イメージナビ)

夏山登山の服装は、基本的に気温は高いので、ベースレイヤー1枚で行動することが多くなるでしょう。
低山では気温が下がっても、少し肌寒いかな? 程度なので、しっかりとしすぎる防寒装備は不要です。
その分、荷物を減らせるので幾分楽に登山できるでしょう。

一方、高山になればなるほど寒暖差が大きくなるのは上でご紹介した通り。
そのため、しっかりとした防寒対策を行うようにしましょう。



夏登山でそろえておきたいのが、帽子、サングラス、アンダーウェア、ミドルレイヤー、アウター、レインウェア、トレッキングパンツ、靴下など。
これらを基本装備として、そろえるのがオススメです。
いずれも「mont-bell」というブランドでそろえると、安価で高機能なものをそろえることができます。
色もさまざま選べるので、ひとと違うファッションも叶えられるのでオススメです。

インターネットで アウトドア・キャンプ用品を買うなら「L-breth-breth(エルブレス)」がオススメ。
さまざまなブランドのアイテムをそろえているので、自分好みの物、必要な機能のものがきっと見つかるはずです。
アウトドア用品は高価なものが多く、一般的に高価な物ほど高機能になります。
過剰な装備でなくても構わないので、きちんとした専門店でそろえるのが無難です。
歩きやすさや保温、保湿機能に優れた物や、ゴアテックス素材のなどさまざまなラインナップがあるので、事前に自分が上りたい山に最適な装備を調べましょう。



登山は比較的始めやすい趣味のひとつですが、準備不足だと多くの人に迷惑をかけてしまいます。
事前にしっかりと準備して、安全に登山を楽しみましょう。

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