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サークル句会

284.02月サークル句会②(02/11~02/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.2.24
2月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、苦瓜さんの「日脚伸ぶ」句の5点句、二席は、さんせんさんの「花菜風」句と昇峰の「春雨」句の5点句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者の気持ちのこもったお言葉をいただいていますので、ご参照ください。

一席 5点句(◎◎◎○○)
  118.湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ            苦 瓜
二席 5点句(◎○○○○)
  59.対岸を黄色に染めて花菜風             さんせん
  87.春雨や京の町屋の片泊り              昇 峰

4点句(◎◎◎○)
  35.京老舗店先飾る享保雛               secchan
   (◎◎○○)
  24.大淀の雲焦がすかに野焼きかな           山椒の香
   (◎○○○)
  99.日時計の影うつすらと春浅し            さんせん
   (○○○○)
  100.日向ぼこ見知らぬ猫に話しかけ           麦 秋
3点句(◎◎◎)
  122.緑苔の古寺のきざはし風光る            昭 子
   (◎◎○)
  10.石くれと紛ふ石仏風光る              方 舟
  84.箸墓の万葉歌碑へ青き踏む             利 明
   (◎○○)
  04.阿修羅の手十八本に春灯              利 明
  39.草餅の呼び声躱し長谷詣              利 明
  64.杖つきて歩む 妻の背春寒し            翔 行
  74.土手青む放り投げたるうランドセル         山椒の香
  117.弓なりの日本列島桜東風              孤 山
   (○○○)
  32.寒鰤をさばく刃の冴え腕の冴え           はぼたん
2点句(◎◎)
  40.国分かつ一水の帯雪解光              はぼたん
  82.海苔篊や海の平らの夕日影             昇 峰
   (◎○)
  08.ありがたう黒板に記し卒業す            利 明
  33.紀元節忘れ去られし歌ことば            翔 行
  45.五百羅漢像のすきまを春の風            方 舟
  67.強東風や音立て廻る風見鶏             苦 瓜
  92.春めきて墨絵ぼかしの比叡山            翔 行
  104.蕗味噌や舌に広がる野の光             昇 峰
   (○○)
  18.梅東風や幣のはためく地鎮祭            さんせん
  109.故郷は浜の集落海苔あぶる             昭 子
  119.寄り添ひて家族の笑顔福寿草            panapana
1点句(◎)
  17.梅が香や風あるごとくなきごとく          昇 峰
  20.梅日和歩幅も緩み遅れがち             Tiger 6
  38.ぎんねずの雨の光輪猫柳              昇 峰
  49.島つなぐ橋のたもとの花大根            翔 行
  77.菜の花や村の外れの道祖神             昭 子
  85.花街や蛇の目かしげる春の雨            翔 行
  110.放棄地に黄いちめんの花菜かな           さんせん.
  123.黎明の若草山の末黒かな              利 明
  125.老々に茶柱立てり山笑う              昭 子
  126.路面電車風軽やかに春立ちぬ            昇 峰
   (○)
  12.のどけしやガイドかねたる人力車          山椒の香
  16.梅香る忍者屋敷の伊賀の里             苦 瓜
  48.下萌えや青雲の志の燃えさかる           翔 行
  55.城郭を囲む堀辺の梅ふふむ             さんせん
  58.先達の句碑連なりし木の芽山            方 舟
  60.當麻寺に曼荼羅拝し蓬餅              利 明
  62.玉垣に名妓の刻銘春時雨              昇 峰
  69.吊し雛ぶらり散歩の城下街             panapana
  72.天満宮に利き酒給ふ梅二月             山椒の香
  81.長閑やな留守居の猫のおおあくび          昭 子
  95.柊挿す鰯の頭信じれば               はぼたん
  96.柊挿す月光返す鰯の目               はぼたん
  112.水温む天竜流し艪の軋み              panapana
無点句
  01.あえぎつつ目指す梅園富士仰ぐ
  02.飽きるほど青空をみて探梅行
  03.アグネスの唄まろやかに春の風
  05.畔道の農夫一服春の雲 
  06.吾の指を刺したる針も供養せり
  07.阿武山の古墳の薮の初音かな
  09.遺構掘るシャベルにほぐれ春の土
  11.いぬふぐり屈みぬて背に日を受くる
  13.今宮戎神社袖擦り合わす詣かな
  14.ウイルスを運ぶは止めよ涅槃西
  15.渦潮や歯車合わぬ阿波の女
  19.梅七分隙間抜けくるつめた風
  21.梅日和見惚れる我をかわす猫
  22.梅まつり琴の音響き祈願絵馬
  23.枝先のほっこり丸く春光る
  25.角館黒塀照す春の月
  26.神楽坂赤き裳裾や春めける
  27.数多ゐて夕べに淋し紙雛
  28.鐘一打春の雲へと届けかし
  29.榧碁盤二寸の香り春炬燵
  30.茅門の忽ち濡るる春驟雨
  31.川の辺に遊子憩ふや春の風 
  34.旧春の雲の彼方の彼方の彼方かな
  36.京の小径寄合う肩に春の雪
  37.切れ凧に思いの丈を叫びけり
  41.紅白梅ひなた日向をほしいまま
  42.校門に河津桜咲くきそめる
  43.東風の朝空の広がり鳶の笛
  44.東風のせて大漁旗を待つ港
  46.子規庵の立ち木に残る巣箱かな
  47.下萌えや少女の胸の膨らみぬ
  50.シュプレヒコール高らかに草萌ゆる
  51.春光やあの芽この芽と脱ぐ衣
  52.春耕運進む前後にポチとコロ
  53.春宵やカルチェラタンにパリ雀
  54.春泥に刻む重機の耕跡路
  56.人生のうつつと思ふ枯野か
  57.セーターを萌黄に替えて春めけり
  61.宅配の弁当届く小寒かな
  63.段畑や曲芸のごと天耕す
  65.つくばひに雪解の水の満ちてきし
  66.海柘榴市の賑はひいづくすみれ草
  68.吊橋を吹き抜けゆくや木の芽風
  70.連れ合いの小スキップやミモザ祭
  71.天窓の明りまだらに春の雪
  73.燈籠の裾餓鬼にらむ竜の玉
  75.鳥帰る五重塔をかすめつつ
  76.菜の花や棚田の景を際やかに
  78.難儀しての酸ヶ湯温泉雪深し
  79.何となくものの気配や春の闇
  80.入院の妻を見届け寒夕餉かな
  83.肺炎のニュースばかりや春の闇
  86.春雨や明るさ増せる雑木山
  88.春時雨六角堂の軒下
  89.春立つや終の庭にも土竜塚
  91.春めきて靴響き迫りけり
  93.パンジーの色とりどりの小花か
  94.般若湯焼蕗味噌を当てにして
  97.久かたの冬日晴れてや草ゴルフ
  98.人疎ら大阪城や梅香る
  101.ひな祭り露店も欠伸コロナ風邪
  102.病中なれば遥かな神社に手を合わせ
  103.蕗の薹苦さ懐かし夕の膳
  105.ふと耳にチゴイネルワイゼン春の宵
  106.踏切を風の抜くる蕗の薹
  107.冬菊や問ひに真摯に尼答ふ
  108.故郷の母より届く蕗の薹
  111.眩しめる墨堤青むひと処
  113.宿下駄の鼻緒湿るや春の雨
  114.山山の萌黄に染まる木の芽時
  115.夕東風やぶらり散歩の中之島
  116.雪解してダム湖の水のまんまんと
  120.竜天に登る兆しやレモネード
  121.料峭やコロナウイルスきりも無く
  124.老爺をば奮い立たせる猫の恋
  127.わんぱくの涙涙で卒業す

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
麦 秋 孤 山 翔 行 secchan 利 明 はぼたん 昭 子 ワシモ 苦 瓜 山椒の香 panapana Tiger6 しょうく 方 舟 さんせん 昇 峰
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1
11ページ
17
昇峰さん
2020.3.1 11:43
10.石くれと紛ふ石仏風光る
季語の斡旋が良い。
40.国分かつ一水の帯雪解光
冷たくも明るい一村の光景が印象的。
59.対岸を黄色に染めて花菜風
明るくて美しい映像が浮かぶ。
77.菜の花や村の外れの道祖神
日本の原風景を見るよう。
99.日時計の影うつすらと春浅し
よくあるフレーズだが季語で持ちこたえた。
117.弓なりの日本列島桜東風
桜前線が南下していくのが目に見える。
122.緑苔の古寺のきざはし風光る
詰め込み過ぎの感があるが、季語の重さでなんとか…。
123.黎明の若草山の末黒かな
若草山の山焼きは1月の第4土曜日、春まだ浅い光景。
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16
さんせんさん
2020.3.1 4:39
さんせん選

 20.梅日和歩幅も緩み遅れがち
   見事な梅に感動!
 35.京老舗店先飾る享保雛
   古い雛をそれとなく飾っている店,老舗の感じがよくでている。
 39.草餅の呼び声躱し長谷詣
   草餅と言えば奈良の長谷寺、呼び止められてもそれをかわすのも参詣の醍醐味。
 49.島つなぐ橋のたもとの花大根
   野生の花大根を見つけた写生の一句。
 67.強東風や音立て廻る風見鶏
   東風が強く吹く日は殊の外よく廻っている。観察が行き届いた一句。
 82.海苔篊や海の平な夕日影
   海苔の養殖の杭の影が海に映った美しい光景が目に浮かぶ。
 87.春雨や京の町家の片泊まり
   京の町家泊りには夕食が付いていない事が多いので春雨の中を外で食べる事にした、風情に富ん   だ一句。
 104.蕗味噌や舌に広がる野の光
   蕗味噌に柔らかな野の光を感じた。感受性豊かな一句。
konntyann 1人がいいねと言っています
15
方舟さん
2020.2.29 20:40
08・ありがたう黒板に記し卒業す
  平常な卒業生の気持ちだが、コロナウイルスにより卒業式も危うい現状だけに身にしみる一句。
17・梅が香や風あるごとくなきごとく
  静かに梅の香りを楽しむ観梅の雰囲気。
24・大淀の雲焦がすかに野焼きかな
  淀川河川敷の葦焼きの風景か、雲焦がすかにで規模の大きさも判る。
35・京老舗店先飾る享保雛
  古代の享保雛で老舗の風格を示している。
74・土手青む放り投げたるランドセル
  小学校卒業、春休み、進学の喜びを精一杯表している。
82・海苔篊や海の平らの夕日影
  海苔養殖の穏やかな海の夕景、美しく捉えた叙景句
84・箸墓の万葉歌碑へ青き踏む
  箸墓古墳から山辺の道あたり万葉歌碑も多く、青き踏むには絶好の地域を詠んでいる。
126・路面電車風軽やかに春立ちぬ
  今は自動車主役の街路をゆっくり走る路面電車を懷かしく思う。国内に残る路面電車は何か所か
  市民の足としても大切にしたい。
  
konntyann 1人がいいねと言っています
14
削除されました。
13
しょうくさん
2020.2.29 10:11
しょうく選
    04.阿修羅の手十八本に春灯
      さて、どんな手で春の灯を?いろいろ想像させます。
    10.石くれと紛ふ石仏風光る
      あっれこの石は、石仏だった、そんな発見を風が応援。
    33.紀元節忘れ去られし歌ことば
      雲に聳ゆる高千穂の・・・、今そう簡単に漢字変換できない・・
    38.ぎんねずの雨の光輪猫柳
      忘れ去られた様な色合いをとらえている
    45.五百羅漢像のすきまを春の風
      春風に緑を少し復活させた五百羅漢像、ひかりが躍る風景を思い浮かべた
    92.春めきて墨絵ぼかしの比叡山
      琵琶湖を前景にして,墨絵のような比叡。
    110.放棄地に黄いちめんの花菜かな
      耕作放棄地を黄金色に揺れる花菜。
    125.老々に茶柱立てり山笑う
      羨ましいような風景、思わずにっこり。
    
     
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12
Tiger 6さん
2020.2.29 9:50
24.大淀の雲焦がすかに野焼きかな
懐かしい光景が目に浮かびます。
  この時期になると、河原の葦焼きが行われます。
  今も実施されているんですね。

59.対岸を黄色に染めて花菜風
69.吊し雛ぶらり散歩の城下街
81.長閑やな留守居の猫のおおあくび
100.日向ぼこ見知らぬ猫に話しかけ
119.寄り添ひて家族の笑顔福寿草
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11
panapanaさん
2020.2.28 23:12
 特選 122.緑苔の古寺のきざはし風光る
  古寺の雰囲気が映像とし感じられる

 入選 04. 12. 59. 87. 109.
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10
山椒の香さん
2020.2.28 18:32
特選
82.海苔篊や海の平らの夕日影
  浜名湖で見た風景。静かな海面に夕日がまだら
  にときにきらきらと。

入選  
55.城郭を囲む堀辺の梅ふふむ
59.対岸を黄色に染めて花菜風
67.強東風や音立て廻る風見鶏
99.日時計の影うつすらと春浅し
117.弓なりの日本列島桜東風
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9
苦瓜さん
2020.2.28 9:12
特撰。64
秀句。24・32・39.96.119
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8
ワシモさん
2020.2.27 23:02
特選
118.湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ
入選
08.ありがたう黒板に記し卒業す
32.寒鰤をさばく刃の冴え腕の冴え
72.天満宮に利き酒給ふ梅二月
74.土手青む放り投げたるランドセル
87.春雨や京の町屋の片泊まり
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7
昭子さん
2020.2.27 18:34
特選
40.国分かつ一水の帯雪解光
壮大な叙景句だと思いました。県境を成す川、、、何川なのかしらと
想像しながら読ませていただきました。
入選
18.梅東風や幣のはためく地鎮祭 
35.京老舗店先飾る享保雛
48.下萌えや青雲の志の燃えさかる
104.蕗味噌や舌に広がる野の光
118.湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ
0人がいいねと言っています
6
はぼたんさん
2020.2.27 18:30
はぼたん選
84.箸墓の万葉歌碑へ青き踏む  特選
行ってみたい
24.大淀の雲焦がすかに野焼きかな
野焼きの匂いもかんじられる
33.紀元節忘れ去られし歌ことば
お恥ずかしいかぎり
59.対岸を黄色に染めて花菜風
景色が浮かんでくる
64.杖つきて歩む妻の背春寒し
伴侶には苦労掛けたと作者
100.日向ぼこ見知らぬ猫に話しかけ
誰も通らない、猫にでも
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5
利明さん
2020.2.27 12:30
特選
122.緑苔の古寺のきざはし風光る
   ひっそりと忘れられたような鄙びた古寺の佇まいの階に光る風、
  そんな風に吹かれてみたいなあ…。
入選
10.石くれと紛ふ石仏風光る
87.春雨や京の町屋の片泊まり
100.日向ぼこ見知らぬ猫に話しかけ
117.弓なりの日本列島桜東風
118.湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ
0人がいいねと言っています
4
secchanさん
2020.2.27 12:12
特選
85。花街や蛇の目かしげる春の雨

艶やかに着飾った舞妓が行き交う風情が
春の雨でしっとりとしていい雰囲気です。

入選
45。64。100。109。11
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3
翔行さん
2020.2.26 18:21
特選
118 湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ
    状景が目に浮かぶ、歌まで聞こえる。
入選
32 寒鰤をさばく刃の冴え腕の冴え
39 草餅の呼び声躱し長谷詣
60 當麻寺に曼荼羅拝し蓬餅
74 土手青む放り投げたるランドセル
84 箸墓の万葉歌碑へ青き踏む
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2
孤山さん
2020.2.26 15:05
特選
35 京老舗店先飾る享保雛
  古き良き文化を感じる
入選
16 梅香る忍者屋敷の伊賀の里
18 梅東風や幣のはためく地鎮祭
58 先達の句碑連なりし木の芽山
87 春雨や京の町屋の片泊まり
99 日時計の影うつすらと春浅し
0人がいいねと言っています
1
麦秋さん
2020.2.26 9:25
特選句
118.湯揉み女の赤き腰巻日脚伸ぶ
あでやかである。

秀句
04.阿修羅の手十八本に春灯
62.玉垣に名妓の刻銘春時雨
92.春めきて墨絵ぼかしの比叡山
95.柊挿す鰯の頭信じれば
99.日時計の影うつすらと春浅し
0人がいいねと言っています
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