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サークル句会

290.05月サークル句会②(05/11~05/25)

昇峰さん
トピック作成者:昇峰 さん
2020.5.22
5月後半のサークル句会の選句結果です。一席は、さんせんさんの6点句「冷奴」句、二席は、孤山さんの4点句「青蛙」句、三席は、さんせんの4点句「卯波」句でした。鑑評は、特選句それぞれに選者からコメントをいただいていますので、ご参照ください。

一席 6点句(◎◎◎◎○○)
  69.独酌の箸にくずるる冷奴           さんせん
二席 4点句(◎◎○○)
  01.青蛙一息入るる野良仕事           孤 山
三席 4点句(○○○○)
  14.卯波立つ朱色きらめく大鳥居         さんせん

3点句(◎◎○)
  45.潮風に鰹のぼりや枕崎            方 舟
  60.駄菓子屋の軒に今年もつばめの子       山椒の香
(◎○○)
  21.風薫る疫病退治の大草鞋           panapana
  25.亀鳴くや今浦島のテレワーク         利 明
2点句(◎◎)
  16.乙女らの胸の膨らみ夏兆す          孤 山
  44.三川の辺りけぶりて梅雨に入る        山椒の香
  52.砂浴びの雀せはしき梅雨の晴         利 明
  73.亡き妻の植えし芍薬今朝の供華        翔 行
  91.袋掛この日の風を閉じ籠める         ワシモ
   (◎○)
  05.朝顔の開くを待ちて立ち止り         麦 秋
  17.鬼百合や秩父の里の峠道           翔 行
  42.三山のいづれ劣らぬ若葉かな         利 明
  66.長男も次男も理科系武具飾る         昇 峰
  67.爪紅ののぞく蓮の宝珠かな          昇 峰
  68.デイトレも遊びのひとつ霾ぐもり       苦 瓜
  80.乗っ込みの鮒は激しく泥を上げ        山椒の香
  81.上り鮎宇治の魚梯を煌めけり         利 明
  85.走り根の熊野古道や歯朶若葉         さんせん
   (○○)
  40.五月雨や紀ノ川に入る吉野川         利 明
  113.楼蘭の美女にも触れし黄砂くる        翔 行
1点句(◎)
  07.アカシヤの花匂ひ立つ夜の街         孤 山
  13.ウイルスの果つる目途なく捩り花       方 舟
  20.畏まり仰ぐ雨空青蛙             昇 峰
  29.草刈りも大仕事なり今日明日         麦 秋
  54.静寂といふ音に逢ふ蛍舟           ワシモ
  58.他愛なく酔うて鼻唄冷し酒          孤 山
  79.粘菌の熊楠館青岬              苦 瓜
  87.花茣蓙の縁に二つの空茶碗          さんせん
  95.ポケットより買物メモや更衣         利 明
  109.唯一の馬酔木の咲いて獣魂碑        方 舟
  112.老犬を手押し車にリラの冷え        利 明
   (○)
  02.青簾子供相手の小商ひ            孤 山
  06.アカシアの花咲き満ちて美術館        panapana
  10.過ちの多き人生松若葉            麦 秋
  24.かつかつとヒールの音や夏立ちぬ       はぼたん
  30.草笛をひとり吹く人同世代          はぼたん
  33.甲子園快音響き湧く歓声           Tiger 6
  46.子規庵の巣箱の主の定まらず         利 明
  49.朱の鳥居煌めく湾の青葉潮          さんせん
  50.新緑の真っ只中や木曽御嶽          翔 行
  55.水田を逆さ特急走り抜け           Tiger 6
  56.千本の葉ざくら雨の吉野山          山椒の香
  61.高空に鳶の舞ふや青岬            孤 山
  70.何処までもこの道をいく青岬         昇 峰
  71.ナイターの戻る快音無観客          Tiger 6
  82.廃屋を囲む十薬匂ひ満            panapana
  88.母の日や墓前に母の好きな花         はぼたん
  92.富士塚を貫き竹の子天を指す         しょうく
  100.湖の観光船や夏兆す            孤 山
  107.命運をかけた声援初夏の風         panapana
  108.山おりて薄暑の街に戻りけり        昇 峰
  110.ゆつくりと動く朝もや蓮浄土        昇 峰
無点句
  03.青芝にあがりし雨の匂ひけり
  04.青嵐揺れる吊り橋祖谷の里
  08.明けやらぬ道黒光り走り梅雨
  09.朝取りの筍土の匂いかな
  11.一棟は木造校舎ほととぎす
  12.古の水清らかに河鹿笛
  15.えにしだの揺れれば黄色華やぎぬ
  18.偕老の端居に響く地震予知
  19.柿若葉デイサービスの美女と行く
  22.風薫る木曽路福島関所跡
  23.風薫るステイホームの窓開き
  26.川舟の纜解くや夏兆す
  27.久闊は泰山木の咲く園に
  28.京一望音羽の清水ほとばしる
  31.外科医師のつるつる頭夏来たる
  32.鯉踊る小川の浅瀬恋育ち
  34.紅白の桃の花咲く小庭かな
  35.古民家の庭に広がる蕗の声
  36.木漏れ日の天井に揺れ新樹光
  37.コロナ禍の三社祭をとおせんぼう 
  38.コロナにはアマビエ盾てて月昇る
  39.サイクルも手作りマスク愛模様
  41.里山や付かず離れぬ著莪の恋
  43.山上に無住寺ありて初夏の風
  47.島影を映す渦潮白き散る
  48.芍薬の豊かな蕾妻浮かぶ
  51.新緑を裳裾に立つる観世音
  53.政権の私物化はばむ五月闇
  57.千万里古巣に燕帰りくる
  59.田植唄聞こえた頃の婆想う
  62.竹の子のはや三日目に吾背越へ
  63.蒲公英の絮の行くへは何処やら
  64.たんほほや今咲初めしふたつみつ
  65.チユーリップ倒せしほどの襲雨かな
  72.菜殻火やみんな貧しき子沢山
  74.亡き母の夢をうつつに明易し
  75.茄子植うや師匠は妻の下知の下
  76.夏来る背よりも高き波がしら
  77.夏めくやロープウェイの麓駅
  78.涙のむ母の骨上げ朴の花
  83.麦秋の野を影を友風唄ふ
  84.葉桜の影頬に濃し白観音
  86.初夏はや洗濯ものの乾きかな
  89.母の日や遺せし杖に母偲ぶ
  90.フェリー行く航跡のこし青岬
  93.古沼に小舟を押すや花蓮
  94.頬杖の諸手なりけり春夕焼
  96.舞塚のひつそり閑と桜蕊
  97.毎日の散歩の道に山吹ふぶき
  98.待ち合はす駅改札の薄暑かな
  99.豆ごはん母の味出す妻のゐて
  101.みちのくの余花の吹雪に名残あり
  102.緑さす明日香に群れる石仏
  103.緑さす山のしるべは手の形
  104.みどり中くれなゐは余花遠の山
  105.無意識に指圧のつぼに触る端居
  106.無住寺のまぶしき菩薩新樹中
  111.余花の雨十和田湖畔の茶屋の跡
  114.わが影を底ひに映しあめんぼう
  115.若葉風小江戸に共感鐘響く

なお、文字の欠落等がありましたら、お知らせください。

選者(敬称略)
孤 山 麦 秋 ワシモ 利 明 Tiger6 翔 行 苦 瓜 panapana 山椒の香 はぼたん 昇 峰 方 舟 しょうく さんせん 
書き込み
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1
11ページ
15
はぼたんさん
2020.5.31 8:08
特選
69.独酌の箸にくずるる冷奴
このような句にもろくなりました。
並選
01.青蛙一息入るる野良仕事
10.過ちの多き人生松若葉
46.子規庵の巣箱の主の定まらず
68.デイトレも遊びのひとつ霾ぐもり
85.走り根の熊野古道や歯朶若葉
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14
さんせんさん
2020.5.29 16:52
さんせん選
 
 01.青蛙一息入るる野良仕事
   野良仕事の手を休めて青蛙と対峙している俳諧味溢れた一句。
 16.乙女らの胸の膨らみ夏兆す
   ブウラウスに着替えた乙女らの健康的な姿を切り取った一句。
 52.砂浴びの雀せはしき梅雨の晴   
   梅雨の晴れ間に雀たちが羽に付いた虫を取る仕草が可愛い。
 54.静寂といふ音に逢う蛍舟
   蛍狩りに向かう舟人は皆押し黙っている、蛍狩りのワンシーンを詠い上げた佳句。
 67.爪紅ののぞく蓮の宝珠かな
   爪紅は秋の鳳仙花ではない。泥沼に咲く紅色の蓮はまるで宝珠のように思える。主観の一句。
 80.乗つ込みの鮒は激しく泥を上げ
   産卵期の様子を鮮やか切り取った一句。
 95.ポケットより買物メモや更衣
   思わぬ発見に驚いた滑稽味溢れた一句。
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13
しょうくさん
2020.5.29 15:32
しょうく選
   13.ウイルスの果つる目途なく捩り花
     時事句ですが、どうも、何かねじれないようにという願いが感じられました。
   20.畏まり仰ぐ雨空青蛙
     緑色のアオガエルが、何かかしこまった感じ、同感しました。
   44.三川の辺りけぶりて梅雨に入る
     木曽三川にうっすらともやが立っている有様を思い出しました。
   52.砂浴びの雀せはしき梅雨の晴
     梅雨の晴れ間、何かに追いかけられているような雀の砂浴びを写生。
   68.デイトレも遊びのひとつ霾ぐもり
     これも今回の時事句としていただきました
   73.亡き妻の植えし芍薬今朝の供華
     奥様を亡くされた心情が大変よく表れていると感じました。
   87.花茣蓙の縁に二つの空茶碗
     さてこれが何かなといろいろのことを考えさせるところを頂きました。
   109.唯一の馬酔木の咲いて獣魂碑
     何か不思議な組み合わせに惹かれた
0人がいいねと言っています
12
方舟さん
2020.5.29 15:05
01・青蛙一息入るる野良仕事
 野良仕事に従事していると青蛙も友達みたいなもの。 
21・風薫る疫病退治の大草鞋
 三門にかけられている大きな草鞋、村人の願いが籠っている。
29・草刈りも大仕事なり今日明日
 今日も明日も草刈りをしなければならない。歳をとって来るとこれも大仕事になる。
42・三山のいづれ劣らぬ若葉かな
 一口に三山と呼ぶところは他にもあるが、大和三山を想像した。どの山も萌え立つ若葉が美しい。
66・長男も次男も理科系武具飾る
 自慢の息子。成人しても、節句を迎え子どもの時と同じように鎧兜弓太刀を飾る親ごころ。
73・亡き妻の植えし芍薬今朝の供華
 亡き妻を思う心、よくわかります。
81・上り鮎宇治の魚悌を煌めけり
 堰堤の一部に作られた魚道、季節感が溢れる。
91・袋掛けこの日の風を閉じ込める
 葡萄、梨、林檎などに袋を掛ける時期、爽やかな風も一緒に閉じ込める、巧い一句でした。
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11
昇峰さん
2020.5.29 14:23
07.アカシヤの花匂ひ立つ夜の街
雨ににじむネオンの街並みが想像されて美しい景。
44.三川の辺りけぶりて梅雨に入る
木曽三川か相模三川、いずれにしても大景を上手く詠んでいる。
60.駄菓子屋の軒に今年もつばめの子
子供の集まる店に燕の子が誕生、明るく親しめる詠み方。
69.独酌の箸にくずるる冷奴
「くづるる」が正しい。上質の俳句なので表記に細心の注意が欲しい。
79.粘菌の熊楠館青岬
南方熊楠(くまぐす)は植物学の巨星、館は和歌山の天神岬。名詞だけでの構成。
85.走り根の熊野古道や歯朶若葉
歯朶若葉に作者の工夫。ワラビ、ぜんまい等、古くから山菜として親しまれている。
91.袋掛この日の風を閉じ籠める
袋掛けは虫害、風害対策。機知に富んだ句。
112.老犬を手押し車にリラの冷え
季語の斡旋が上手い。手押し車の老犬という平凡な光景を詩に昇華した。
0人がいいねと言っています
10
はぼたんさん
2020.5.29 12:37
特選
69.独酌の箸にくずるる冷奴
このような句にもろくなりました。
並選
01.青蛙一息入るる野良仕事
10.過ちの多き人生松若葉
46.子規庵の巣箱の主の定まらず
68.デイトレも遊びのひとつ霾ぐもり
85.走り根の熊野古道や歯朶若葉
0人がいいねと言っています
9
山椒の香さん
2020.5.27 22:52
特選
58.他愛なく酔うて鼻唄冷し酒
  酔いがまわり易い冷し酒、作者の実感でしょうか。鼻唄がよかった。

入選
  24 42 55 69 70   以上
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8
panapanaさん
2020.5.27 21:19
特選 25.亀鳴くや今浦島のテレワーク
    今新しい生活スタイルとし定着しそうなほど
    テレワ-クが進んでいる、浦島が良かったと思います、

入選 05. 17. 33. 71. 92.
0人がいいねと言っています
7
苦瓜さん
2020.5.27 16:01
特撰。16  若き女性の溌剌とした姿が偲ばれる
秀句。06.14.30.49.100
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6
翔行さん
2020.5.27 11:59
特選
45 潮風に鰹のぼりや枕崎
 鰹のぼりは見たことがないが、状景が素直に受け入れらる佳句。
入選
04 青嵐揺れる吊り橋祖谷の里 
14 卯波立つ朱色きらめく大鳥居
56 千本の葉ざくら雨の吉野山
60 駄菓子屋の軒に今年もつばめの子
82 廃屋を囲む十薬匂ひ満
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5
Tiger 6さん
2020.5.26 17:28
特撰
60.駄菓子屋の軒に今年もつばめの子
  つばめは毎年同じ場所に巣を作って地域の人に親し
  まれているんですね。
入選
01.青蛙一息入るる野良仕事
21.風薫る疫病退治の大草鞋
25.亀鳴くや今浦島のテレワーク
69.独酌の箸にくずるる冷奴
107.命運をかけた声援初夏の風
0人がいいねと言っています
4
利明さん
2020.5.26 16:38
特選
45.潮風に鰹のぼりや枕崎
  鰹の産地・枕崎は鯉幟に鰹のぼりが泳ぐ。鰹節=「勝男武士」なのだとか
  枕崎の気風のよい男衆の姿が髣髴とする句。
入選
61.高空に鳶の舞ふや青岬
67.爪紅ののぞく蓮の宝珠かな
69.独酌の箸にくずるる冷奴
108.山おりて薄暑の街に戻りけり
113.楼蘭の美女にも触れし黄砂くる
0人がいいねと言っています
3
ワシモさん
2020.5.26 14:52
特選
69.独酌の箸にくずるる冷奴
 独酌の哀愁が・・・。くずるるに危うさも。
 それでも独酌を楽しむ心意気で前向きに過ごしたいですね。
入選
02.青簾子供相手の小商ひ
 香りまで漂うおろしたての新しい簾に替えて子供たちを待つ。
 楽しい小商いですね。
45.潮風に鰹のぼりや枕崎
 枕崎ならではの風景。
80.乗っ込みの鮒は激しく泥を上げ
 景が見えてきます。
81.上り鮎宇治の魚梯を煌めけり
 鮎の塩焼きを頂いてみたいです。
113.楼蘭の美女にも触れし黄砂くる
 楼蘭の美女、観てみたいです。
0人がいいねと言っています
2
麦秋さん
2020.5.26 10:34
麦秋選
特選
17.鬼百合や秩父の里の峠
鬼百合の表情が見える。

入選
14 40 50 66 88
0人がいいねと言っています
1
孤山さん
2020.5.26 9:02
特選
69. 独酌の箸にくずるる冷奴
   独り酒の哀愁を感じました。
入選
14 卯波立つ朱色きらめく大鳥居
21. 風薫る疫病退治の大草鞋
25. 亀鳴くや今浦島のテレワーク
40. 五月雨や紀ノ川に入る吉野川
110. ゆつくりと動く朝もや蓮浄土
0人がいいねと言っています
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1
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